1,800円以上の注文で送料無料

の商品レビュー

3.9

39件のお客様レビュー

  1. 5つ

    10

  2. 4つ

    16

  3. 3つ

    11

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2026/01/23

うりんけんから始まり、もしかしていかんなのかもしれないが対話して考えを整理して自己表現する、そして成長していく物語なのだろうか。丁々発止のやり取りがほとんどだけど、その時その時に出会うことに恵まれていたから、正三とはしょっちゅう出ていたが亡くなって出来なくなって相当な落ち込みだっ...

うりんけんから始まり、もしかしていかんなのかもしれないが対話して考えを整理して自己表現する、そして成長していく物語なのだろうか。丁々発止のやり取りがほとんどだけど、その時その時に出会うことに恵まれていたから、正三とはしょっちゅう出ていたが亡くなって出来なくなって相当な落ち込みだった。奥さんとも話混んで一生添い遂げる仲になる。娘さんとも作品を書くうちにやり取りが増えてなくてはならない存在になったと、自分の跡を残すとか考えないでも嬉しい筈だ。貧乏長屋の生活も浄瑠璃に全て捧げる行き方だから、全部浄瑠璃って感動

Posted byブクログ

2025/10/29

2019年直木賞(上半期)受賞作 江戸時代の大阪、人形浄瑠璃を描いた人情もの。 後書き読んでビックリしたけど、主人公の近松半二は実在の人物なんやね。妹背山婦女庭訓も実在するなんて!こんな小話が知れるから文庫本はやっぱいいな♪ 半二を中心に台詞はコテコテの関西弁。 妻のお佐久は京...

2019年直木賞(上半期)受賞作 江戸時代の大阪、人形浄瑠璃を描いた人情もの。 後書き読んでビックリしたけど、主人公の近松半二は実在の人物なんやね。妹背山婦女庭訓も実在するなんて!こんな小話が知れるから文庫本はやっぱいいな♪ 半二を中心に台詞はコテコテの関西弁。 妻のお佐久は京言葉。単身赴任者としてはちょっとホームシックになるがなっ的なお話。 役どころのお三輪の語りは斬新な使い方

Posted byブクログ

2025/10/06

人形浄瑠璃への情熱がひしひしと伝わって、半二たちのその熱が巻き起こした渦に巻き込まれるように、私も浄瑠璃を観たくなった。 時代が変わった今も、渦はずっと渦巻いているのだ。

Posted byブクログ

2025/10/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最近はずっと直木賞受賞作品を読み漁っており、さすが直木賞外れはないなと思っていたが残念ながらこれは私の好みではなかった。大島さんの作品はピエタ以降数多読んでいるので期待していただけに残念。 文楽について全く知識がないので最後の最後でこの主人公が実在の人物、そして妹背山婦女庭訓が実際の演目だと知って驚くとともに親近感が一気に沸いた。

Posted byブクログ

2025/08/24

根拠なく前向きになれる作品でした。面白かったです。どうやら半二が言うところの『渦』は現在もぐるぐると回り続けて新しいものを生み出しているようです。 江戸時代の浄瑠璃作者、近松半二を主人公をとした作品。完全に作者のフィクションと思って読みはじめたのだが、近松半二は実在の人物。『妹...

根拠なく前向きになれる作品でした。面白かったです。どうやら半二が言うところの『渦』は現在もぐるぐると回り続けて新しいものを生み出しているようです。 江戸時代の浄瑠璃作者、近松半二を主人公をとした作品。完全に作者のフィクションと思って読みはじめたのだが、近松半二は実在の人物。『妹背山婦女庭訓』は現在でも人気の浄瑠璃および歌舞伎の演目だそうだ。 移籍や分裂、宗旨替えや旗揚げなどの話は現代の小劇団が舞台だと生々しくなってしまうのだが、250年前の人形浄瑠璃一座が舞台だと素直に拝読することが出来た。 また、半二の代表作『妹背山』のストーリーは本作中の記述を読む限りではまるで劇団新感線のなかじまかずきの作品のよう。歌舞伎や文楽も選り好みせずに観とかなきゃダメですね。

Posted byブクログ

2025/05/27

これまで読んだことのないジャンルの小説で興味深かった。 近松半二この世界では有名だがわたしは全く知りませんでした。 天才は作品に没入すると、ストーリーが降ってくる様に書かずにはいられなくなるってパターン。

Posted byブクログ

2025/03/02

大島さんは、色々なジャンルの作品を描かれるので驚く。 時代ものでは花火に魅せられ、打ち込んだ男の物語『空に牡丹』を読んだが、江戸の話だった。これは大阪道頓堀の操浄瑠璃作家、近松半二を描いたもので、ことばから文化から、まるで違う時代劇だ。浄瑠璃のことを学ばれているのはもちろん、その...

大島さんは、色々なジャンルの作品を描かれるので驚く。 時代ものでは花火に魅せられ、打ち込んだ男の物語『空に牡丹』を読んだが、江戸の話だった。これは大阪道頓堀の操浄瑠璃作家、近松半二を描いたもので、ことばから文化から、まるで違う時代劇だ。浄瑠璃のことを学ばれているのはもちろん、その上方言葉の自然な表現、しなやかさから、「大阪ほんま本大賞」なるものも受賞している。 浄瑠璃をよく知らなくても、近松半二の生涯、創作の様子は面白く、それだけで十分楽しめるし、浄瑠璃作家、人形遣い、歌舞伎作家、役者の世界など、芸能に携わる人たちの姿が浮かび上がってきてなお面白い。妻のお佐久、娘のおきみが半二を支える様子もいい。 作家や役者、人形遣いが彼岸に旅立っても悲壮感はなく、芸能は繋がっているという希望が感じられる。それが連綿として栄え、現在に至っている。

Posted byブクログ

2025/01/05

ふらつきの若の「あの話がこうなって、こう見せて、こう直して…」と文楽の立作者として生き生きと熱を帯びるその語り口に引き込まれていく。渦だ。文楽は大阪の無形文化財で税金で保護されているのを良く言わないニュースを聞いた事があるが、もう一度"伝統ではなく庶民の"エン...

ふらつきの若の「あの話がこうなって、こう見せて、こう直して…」と文楽の立作者として生き生きと熱を帯びるその語り口に引き込まれていく。渦だ。文楽は大阪の無形文化財で税金で保護されているのを良く言わないニュースを聞いた事があるが、もう一度"伝統ではなく庶民の"エンターテイメントとして盛り上げてはどうか。

Posted byブクログ

2024/11/28

すごく読みやすいのに、すごく半二の気持ちがダイレクトに伝わってくる、不思議な本。虚が実を取り込む、まさにその渦に自分も巻き込まれたのだと思う。 人形浄瑠璃の知識はまったくなかったけど、この本を読んで一度見てみたいと思った。ただ、もうその時点で近松半ニの描いていた未来とは今は大き...

すごく読みやすいのに、すごく半二の気持ちがダイレクトに伝わってくる、不思議な本。虚が実を取り込む、まさにその渦に自分も巻き込まれたのだと思う。 人形浄瑠璃の知識はまったくなかったけど、この本を読んで一度見てみたいと思った。ただ、もうその時点で近松半ニの描いていた未来とは今は大きく違うんだろうなと考えると、すごく切ない気持ちになる。時代は変わるもので誰が悪いわけではないけど、言い表せない悲しみが胸に来る。 浄瑠璃の栄枯盛衰もさることながら、人の生と死も描かれているのが特徴的。そこにあったのに消えてしまった実感が、文章を通してひしひしと伝わるから、とてつもない喪失感にこちらも襲われる。 作り手ではないけど、言わんとしてることがすごくわかる部分もあった。不思議だけど自分にとっては興味深く魅力的で衝撃的な一冊だった。

Posted byブクログ

2024/08/30

人形浄瑠璃の世界。 全く知らない芝居の世界を覗き見る面白さ。 芝居に夢中で生活もままならないような男たちが、演じたり、作ったり、見に通ったり。 生き生きとしていて、ワクワクする世界でした。 終盤、妹背山婦女庭訓の筋書きを描くシーン。歌舞伎芝居の作者である善平がきて、俄に動き始め...

人形浄瑠璃の世界。 全く知らない芝居の世界を覗き見る面白さ。 芝居に夢中で生活もままならないような男たちが、演じたり、作ったり、見に通ったり。 生き生きとしていて、ワクワクする世界でした。 終盤、妹背山婦女庭訓の筋書きを描くシーン。歌舞伎芝居の作者である善平がきて、俄に動き始める展開が良い。 みんなで興奮して言い合いながら、どんどん先に進んでいく感じ。まるでアクションシーンのようなスピード感で、痛快でした。

Posted byブクログ