仮面家族 の商品レビュー
最初から厭な気配を感じさせる構成は実にいいし、物語が進むに連れて見えてくる真実の形も実にいいのだが、そこまで響かなかった。 振り返ってみて、登場人物たちの行動に意味が見出される構成はミステリでは王道で、わかりやすいのだがパンチ力がない。クライマックスにしても深いところまで抉られる...
最初から厭な気配を感じさせる構成は実にいいし、物語が進むに連れて見えてくる真実の形も実にいいのだが、そこまで響かなかった。 振り返ってみて、登場人物たちの行動に意味が見出される構成はミステリでは王道で、わかりやすいのだがパンチ力がない。クライマックスにしても深いところまで抉られるほどの衝撃はなくて肩透かしだった。
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ラストはすごくびっくりした。ずっと本当の娘だと思ってたから。 お金の関係の母娘なら、栄子の前半の言動にちょっと違和感を感じなくもないが、そこを無視すればすごくいい作品。 仮面家族って題名に合いすぎている。
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「あの子と仲良くなりなさい」 全ては母親が決める。 成長するにつれて家庭の異常さに気付いたとしても、行方を晦ます以外に逃げる方法などないだろうな。 外面しか見ずに勝手な家族の様子を想像したら、羨ましいと思われてしまいそうだよな。 「あの子に譲ってあげなさい」 指示に従うしかない...
「あの子と仲良くなりなさい」 全ては母親が決める。 成長するにつれて家庭の異常さに気付いたとしても、行方を晦ます以外に逃げる方法などないだろうな。 外面しか見ずに勝手な家族の様子を想像したら、羨ましいと思われてしまいそうだよな。 「あの子に譲ってあげなさい」 指示に従うしかない。 少しでも好意を持っている相手なら兎も角、初めから嫌悪しかないのに好きなふりなど面倒だったろう。 全てが仕組まれたことだと気付いていないまま、上手く掌の上で踊るのは幸せだろうな。 「あの子に嫌われなさい」 崩壊していく家庭に。 素直すぎたが故に皆簡単に騙されてしまったのだろうが、ここまで信用を得れるのもすごいことだよな。 しっかりと登場人物を選んで進んでいく様子は、誰でも良かった訳ではなさそうだよな。 「あの子に絶望を見せてあげなさい」 気付かなかったこと。 悪いことほど本人に事実確認をすることなく事態は進んでいき、最悪な出来事に繋がってしまうのだろ。 後ろめたいことがあったからこそ、裏切ったことを告げぬまま逃げ出していったのだろ。 「絶望のあとに見たものは……」 全てが終わった後に。 最期に背中を押したのは誰だったのか、「誰も」の中に含まれた人間たち皆が敵だったのかもしれない。 失ったものを補ったうえで行ったとはいえ、計画を知らされずに過ごすのは不安だろう。
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夫と娘を支配下に置きさらには隣家を巻き込みながら、母が描く歪な家族の形。一人一人のどこかネジが違えたような不気味さが狂気となって日常を崩壊していく。ぬめりのような感触がまとわりつく作品。どんでん返しが待ち受ける結末なのだけれど、最後の栄子が放った言葉、由布子はこれからどう生きるの...
夫と娘を支配下に置きさらには隣家を巻き込みながら、母が描く歪な家族の形。一人一人のどこかネジが違えたような不気味さが狂気となって日常を崩壊していく。ぬめりのような感触がまとわりつく作品。どんでん返しが待ち受ける結末なのだけれど、最後の栄子が放った言葉、由布子はこれからどう生きるのだろう。
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面白いけど、予測できる範囲の驚きかな。 お母さんの様子がもっと詳しく書かれていたらより怖かったかも。
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読んでる途中違和感を感じ何度もページを行き来した。話のラストに今までの違和感の答えがばっと書かれていて最後まで楽しんで読めた。 内容としては、復讐系。復讐をする家族は母親を中心に自分の役割をこなして復讐先の家族を追い詰めていく。話の解決のためのヒントは花言葉や人物の名前にあり!!
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わわ、これは凄い。 冒頭で衝撃を受け、ラスト1頁で待ち受ける更なる衝撃にしばし呆然。 物語の中心になるのは佐久間家と隣家に住む黒崎家。 佐久間家の三人家族は何かおかしい。 ヒモのような新しい父親、高校生の娘に日記を書く事を義務づけ、助言と称してやるべき事を命令し、娘の生活をコ...
わわ、これは凄い。 冒頭で衝撃を受け、ラスト1頁で待ち受ける更なる衝撃にしばし呆然。 物語の中心になるのは佐久間家と隣家に住む黒崎家。 佐久間家の三人家族は何かおかしい。 ヒモのような新しい父親、高校生の娘に日記を書く事を義務づけ、助言と称してやるべき事を命令し、娘の生活をコントロールする母親。それに疑問を抱きながらも、支配される事に甘んじる娘。 綿密に練られた隣家への大掛かりな計画。 違和感と恐怖がどんどん加速して行き、母親の愛情と紙一重の狂気に戦慄する。 その果てに辿り着いたのは、歓喜か絶望か。 ぜひ確認して欲しい。
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イニシエションラブみたちなA/B面みたいな2つのサイドからの話が特徴で途中までハラハラドキドキして面白かったのにオチがちょっと残念というか物足りなかった。
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お母さんが不気味でどうなっていくのか全然予想ができず、次が気になってとまらなかった。 真相がわかってきた頃ページを戻ってモヤモヤしていたことがスッキリしたり、なるほどと読み返せる部分も面白かった!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
最後の終わり方が、面白かった。 お母さんの異常な執念、見栄?から始まる、嫉妬や妬みがリアルに表現されている。 特に、最後の精神的に親子を追い詰めるシーンが印象に残った。 復讐する事で幸せになるのか、、、 復讐する事で、新しい事実を見つけてしまうのか、、、 考えさせられる作品だった。
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