プロセスエコノミー の商品レビュー
個人的に考えているプロセスエコノミーとは異なるが、確かに言われてみると、YouTubeや TikTokなどの動画コンテンツも途中のプロセスを売るためのツールと読める。 序章の考え方が汎用的なので、このフレーム自体が他に使えるので、興味がある人は一読をお勧めする。 アピールしたい商...
個人的に考えているプロセスエコノミーとは異なるが、確かに言われてみると、YouTubeや TikTokなどの動画コンテンツも途中のプロセスを売るためのツールと読める。 序章の考え方が汎用的なので、このフレーム自体が他に使えるので、興味がある人は一読をお勧めする。 アピールしたい商品を売るためのプロセスをお金にするのは、ある意味マーケティングであり、そこは今後も非常に重要なものになるのは自明なので、考え方を理解するのは必要だと思う。
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乾かない世代(物質的不自由を経験せず、出世、所有、物欲などに執着しない世代)や、テクノロジーの進歩により、製品やサービスなどのアウトプットでは差がつかなくなってきた時代。 企画、制作段階からオープンにし、想いに共感するコミュニティを作り、ストーリーごと市場に提供するプロセスエコノ...
乾かない世代(物質的不自由を経験せず、出世、所有、物欲などに執着しない世代)や、テクノロジーの進歩により、製品やサービスなどのアウトプットでは差がつかなくなってきた時代。 企画、制作段階からオープンにし、想いに共感するコミュニティを作り、ストーリーごと市場に提供するプロセスエコノミー。新時代のマーケットに対するアプローチとして、大変興味深い内容でした。 以下気になったところをピックアップします。 従来型の製品やサービスなどのアウトプットで稼ぐアウトプットエコノミーは、インターネットの登場によりノウハウの流通や口コミなどによる品質へのフィードバックの速さ、正確さの向上により、アウトプットの差別性の喪失に直面している。本書の例では、YouTubeの登場により競技ヨーヨーの世界で子供達のレベルが格段に上がったことや、食べログなどにより、どこの飲食も美味しくなっていることなど。 一方で、プロセスエコノミーでは、企画、制作プロセスを、SNSで公開し、アウトプットが生み出されるプロセスで差別化をさせる。これにより、アウトプットが出る前に収益確保できることや、長期的なファンの獲得ができる。 役に立つより、意味があることが重要。 コンビニに置いてあるハサミなどの文具は大抵1種類。これでも顧客は満足しており、顧客にとって二番目に切れるハサミは不要。一方で、コンビニで200種類以上あるタバコ。役には立つわけではないが、セブンスターを愛飲してる人にとって、セブンスターの意味を他の銘柄で代替不可。意味があればその数だけ、存在が許容される。 徹底的にwhyを突き詰める(サイモンシネックのゴールデンサークルの話、スティーブ・ジョブズのthink differentの話など)。 プロセスへの共感は、利他の心が人間本来の機能として備わっており、他者貢献が幸せに繋がる。
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p4 プロセスはコピーできない p9 アウトプットに差がなくなったことで、価値を生み出すならプロセス p15 winner takes all プロセスエコノミーではcommunity takes all p30 役に立つものは一つあればいい p37 グローバルハイクオリ...
p4 プロセスはコピーできない p9 アウトプットに差がなくなったことで、価値を生み出すならプロセス p15 winner takes all プロセスエコノミーではcommunity takes all p30 役に立つものは一つあればいい p37 グローバルハイクオリティか、ローカルロークオリティか 前者を選ぶのであれば、圧倒的なお金と人材をつかったパワーゲームで勝つ必要がある p76 SNS社会では、至るところで相手を論破しなければ気がすまないとばかりに、ロジックとロジックをぶつけ合っています。でも相手の主義主張なんて簡単に変わりはしません 人間というのは本能的に、他人とプロセスを共有することに幸福を感じ、主義主張を超え、つながることができる生き物 価値観の違う他人と仲良くなれるか youtube p101 what/how/whyは心技体に似ている p109 最初から明確にwhyを設定してもらったほうが、人は動きやすい TED サイモンシネック 優れたリーダはどうやって行動を促すか p153 スピノザ エチカのなかで最終目標は自由であり、自由の反対は強制である p156 リクルート発のメソッド 本人が実現したいこと(will)、活かしたい強みや克服したい課題(can)、能力開発につながるミッション (must) 新人はwii/can/mustの順に仕事に取り組むべきだ p165 人が夢中になるには3条件 得意であること、その得意がやっているだけで、楽しいこと。最後にそれが誰かの役に立つものであること
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NiziUのようにアイドルを育成するコンテンツがトレンドになっていることは、まさにプロセスエコノミーであると思った。 また、本書はコンパクトで読みやすい。
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同じようなモノ(アウトプット)が、誰でも手に入る現在において、価値があるのはそのモノができるまでのプロセス。理念。 そこに共感を得ることで、価値を作ることができる。ただ、プロセス発信にばかり力を入れて、アウトプット(成果物)がおざなりになっては本末転倒。 とりあえず、他人(市...
同じようなモノ(アウトプット)が、誰でも手に入る現在において、価値があるのはそのモノができるまでのプロセス。理念。 そこに共感を得ることで、価値を作ることができる。ただ、プロセス発信にばかり力を入れて、アウトプット(成果物)がおざなりになっては本末転倒。 とりあえず、他人(市場)に価値を感じてもらえるスキルを身につけたい。
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『WHYが大切!』 機能で差別化が図れない世の中でのプロセスエコノミーの重要性ももちろん学びが大きかったが、チームマネジメントの観点でもプロセスエコノミー的思想、なぜ私達はこの仕事をするのか?WHYを明確に打ち出す事がホントに大切なんだなと感じた。 私のチームマネジメントは正にW...
『WHYが大切!』 機能で差別化が図れない世の中でのプロセスエコノミーの重要性ももちろん学びが大きかったが、チームマネジメントの観点でもプロセスエコノミー的思想、なぜ私達はこの仕事をするのか?WHYを明確に打ち出す事がホントに大切なんだなと感じた。 私のチームマネジメントは正にWHAT→HOWに留まっていたので、ある意味昭和的だったなと思い知らされました。
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※このレビューにはネタバレを含みます
■ 商品自体よりも、それが世に出るまでのプロセスが価値を持ってくる ■ 現代人はどんなことに価値を感じるのか? ■ 正解主義から→修正主義へ ■ コミュニティー/ファン経済の大切さ ■ whyと共感の大切さ ★ プロセスに踊らされないよう気をつける ★ Must Can Will の順番を間違えない プロセスエコノミーが何なのかという解説に加え、 今という時代を理解する上で、ポイントになる概念が沢山詰まっている本。
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プロダクトだけじゃなくて、プロセスも売りにする。 消費者を求めるのではなく、ファンになってくれる人を探す。 プロセスエコノミー、モノはいいのに売れないクリエイター達に、救いの手を差し伸べてくれる一冊である。 あと5年、10年後には、もっとプロセスエコノミーに賛同できる世の...
プロダクトだけじゃなくて、プロセスも売りにする。 消費者を求めるのではなく、ファンになってくれる人を探す。 プロセスエコノミー、モノはいいのに売れないクリエイター達に、救いの手を差し伸べてくれる一冊である。 あと5年、10年後には、もっとプロセスエコノミーに賛同できる世の中になっているんじゃないかな。 今はまだプロセスに課金できるような余裕がある人は少ない気がする。 本書は、プロセスエコノミーという概念を一般化するためのものである。 具体的な実践方法は第二弾に期待したい。
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利他のオキトシン分泌は他の人に伝染する バーベキューはお金を払って仕事をすると言うある意味プロセスエコノミー 参加者の役割は、肉を焼く人、飲んで盛り上げる人など様々である。 プロセスエコノミーに共感してくれた自発的に「あれ、これってこういうことかも?(why)」と自分ごとにして発信側にまわってくれるセカンドクリエイターという推し活連鎖につながる。これを計算するのがポイント。 セカンドクリエイターをつくる種はwhy(なぜ?、イシュー)、wow(感動)。 夢中になるための3条件=やりたいこと✖️得意なこと✖️利他 変化の激しい時代にあっては1つの正解を出すのではなくベータ版(試作品でもいいからとりあえず表に出して多様な人からフィードバックを受けながら柔軟に修正していくと言う修正主義に切り替えていく必要がある。 時代に合わせて、オーケストラ型よりジャズ型。これで完璧ではなくとりあえずこの場、こと時のセッションでフワッとした合意をつむぐ。 正しいじゃなくて、楽しいがおとしどろ。 E X(エンターテイメントトランスフォーメーション) 人はワクワクする生き物だから、あらゆるプロセスに楽しさを実装することでより可能性が広がっていくのではないかと言う発想。 人生をEX化するようにデザインする。
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資源なき国ニッポンにおいて、プロセスエコノミーは、豊富な資源をもたらす「リソース革命」なのだと思う。 「過程という資源」に気づいたブランドが、多くの人を幸せにしてしまう時代が、もうすでに始まっている。 また、あらゆるデジタルツールが「視野狭窄せよ視野狭窄せよ」と呪いをかけ、短期...
資源なき国ニッポンにおいて、プロセスエコノミーは、豊富な資源をもたらす「リソース革命」なのだと思う。 「過程という資源」に気づいたブランドが、多くの人を幸せにしてしまう時代が、もうすでに始まっている。 また、あらゆるデジタルツールが「視野狭窄せよ視野狭窄せよ」と呪いをかけ、短期的な経営指標に右往左往させられる現代において、本当に大事なことに目を向け、経営の舵を切る指針をくれる一冊でもある。 最新・最旬のトレンドワードを語っているように見えて(事実トレンドも多く読めるわけだけれど)、その本質は、人間本来の変わらぬ原理原則を束ね、骨太なロジックに昇華させた、きっと不朽になる名著。
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