セルフ・コンパッション 新訳版 の商品レビュー
人は、とりわけ日本人は自己否定する生き物だろう。日本では、自分への厳しさは美徳とされているが、自分に厳しいだけでは僕らは壊れてしまう。壊れないように自分を思いやる。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
どこかで紹介されていて読み始めた本。(どこで紹介されていたのか失念してしまった…) 自己肯定感を高める本や自己啓発に近いような自分を認める的な心理学の本は割と読んできたつもりだったので、この本も同じような系統かと思ったがそれ以上に内容の詰まった一冊だった。 どんな気持ちに関わらず、まずは自分の感情を認めること。そしてそれは人間なら誰しも感じうる感情であること。可能な限り自分を思いやること。 自分より不幸な人はいる、と言いきかせるよりは(そのような記述も本書にはあるが)、どんなに醜く汚い感情を抱いても、そんな風に思ってしまう自分を責めるのではなく、誰にだってそんな感情に苛まれてしまうことはあるよと認めてあげる。そしてそこから徐々に立ち直る。という助言に個人的には救われた。 マイナス感情を無理にプラスに変えるのは難しいことだが、私たちは自分ならそれができると思ってしまう。そんな部分を優しく訂正して、ダメな自分をも労ってくれる(決して甘やかすわけではない)一冊だった。 図書館で借りたが、是非購入して手元に置いておきたい。
Posted by
自分を責めずに、自分に優しくする。 セルフ・コンパッションを提唱する心理学者?の本。 エビデンスと自らの体験の割合が程良くて、専門書とエッセイの中間のよう。 著者は自閉症の息子さんのことなど、個人的な経験を語っているけど、多分セルフコンパッションのおかげで客観的な視点を獲得してい...
自分を責めずに、自分に優しくする。 セルフ・コンパッションを提唱する心理学者?の本。 エビデンスと自らの体験の割合が程良くて、専門書とエッセイの中間のよう。 著者は自閉症の息子さんのことなど、個人的な経験を語っているけど、多分セルフコンパッションのおかげで客観的な視点を獲得しているようで、優しくも冷静な筆致でとても読みやすい。 大切な友達に接するように自分に接する。わかっていてもなかなか難しい。 人を傷つけた時なんかでも、そういう時こそセルフコンパッションだと。 少なくとも自分が落ち込んだ時に、自分で追い打ちをかけるようなことはやめようと思った。
Posted by
感想 自分を他人にアドバイスするように一人の人間とみなす。(抽象→客観視する) 激しい競争社会、他者比較、人よりも勝りたい ○自己評価の代償 無理やり肯定的な自己評価をすると終わったあと虚脱感。脳は気づいている、ただのごまかしだと。 ○別の道 自己評価をやめる、セルフ・コンパッ...
感想 自分を他人にアドバイスするように一人の人間とみなす。(抽象→客観視する) 激しい競争社会、他者比較、人よりも勝りたい ○自己評価の代償 無理やり肯定的な自己評価をすると終わったあと虚脱感。脳は気づいている、ただのごまかしだと。 ○別の道 自己評価をやめる、セルフ・コンパッション(自分への思いやり) ○自尊感情=非の打ち所がない人より優れているという感情、危険性、ナルシシズム、偏見差別など ○セルフ・コンパッション→自己批判から守ってくれるという欠点のない高い自尊感情と同じ利益をもたらす ○ ○他社へのコンパッション(思いやり)から始めると良い。より普通な体験 ○自己批判を自己批判で止めることはできない。自己批判を理解し、それに思いやりをもち、もっと自分に優しく対応する。 ○自分は人より優れていると感じるために現実を再解釈しようとして、自分が臨んでいたよりも欠点が遠いという事実に直面したとき ○自己批判は社会的集団の中で受け入れてもらうための安全行動。自ら自分の評価を下げることで服従行動をして、食卓に残ったパンくずを分けてもらえる。生存本能。 ○セルフコンパッション構成要素 ①自分に優しくすること ②共通の人間性を認識すること(他者とのつながり) ③マインドフルネス
Posted by
セルフコンパッションの原典と呼べる本だと思う。 学術的な研究の視点から、また著者自身の経験からセルフコンパッションを説明している。 特に著者自身の父親に捨てられた経験や離婚の話、自閉症の子供を産んだことなど、それらの困難にセルフコンパッションをもって立ち向かったエピソードは共通の...
セルフコンパッションの原典と呼べる本だと思う。 学術的な研究の視点から、また著者自身の経験からセルフコンパッションを説明している。 特に著者自身の父親に捨てられた経験や離婚の話、自閉症の子供を産んだことなど、それらの困難にセルフコンパッションをもって立ち向かったエピソードは共通の人間性からか、私自身にも深く刺さった。 正直言いたいことをもう少しコンパクトにまとめられると思うし、日本人には馴染みのない例えなどは多くあるものの、それでもこの本は名著だと思う。
Posted by
第1部 なぜセルフ・コンパッションなのか 第1章 セルフ・コンパッションを見つける 第2章 愚行はおしまいにする 第2部 セルフ・コンパッションの核となる構成要素 第3章 自分に優しくする 第4章 誰しも経験することだと知る 第5章 現実に対してマインドフルでいる 第3...
第1部 なぜセルフ・コンパッションなのか 第1章 セルフ・コンパッションを見つける 第2章 愚行はおしまいにする 第2部 セルフ・コンパッションの核となる構成要素 第3章 自分に優しくする 第4章 誰しも経験することだと知る 第5章 現実に対してマインドフルでいる 第3部 セルフ・コンパッションがもたらす恩恵 第6章 感情面のレジリエンス(立ち直る力) 第7章 自尊感情ゲームをやめる 第8章 意欲と自分の成長 第4部 人間関係におけるセルフ・コンパッション 第9章 他者への思いやり 第10章 セルフ・コンパッションを実践する育児 第11章 愛とセックス 第5部 セルフ・コンパッションの喜び 第12章 蛹から蝶へ 第13章 自分の真価を認める:セルフ・アプリシエーション
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
Self-Compassion 自分への思いやり 自分に優しくすること 共通の人間性(他者とのつながり) マインドフルネス 苦痛(現実)×抵抗(理想)=苦しみ
Posted by
- 1