中先代の乱 の商品レビュー
“中先代の乱”とは随分と地味な題材だなと思いつつ、鎌倉〜室町の中世が好きなので読んだ。 鎌倉陥落〜南北朝、室町幕府が開かれる前まで、北条の残党 の戦いがつづいていたとは知らない歴史でした。簡単に次の時代へと移るわけがないか。
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資料が少ない中でよくまとめられた本だと思う。中先代の乱だけでなく、その前後の期間の細かな事件なども取り上げている。西園寺公宗の陰謀など。各地の反乱は、北条の関係者が多かったが、得宗などが統率できていたわけではなかった。
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愚論思いついた(´・ω・`) 鎌倉の地が主役で武士政権を作ったのでは? 鎌倉時代の終焉の図で、得宗家を含め北条氏と 言えば情けない姿しか思いつかない 中先代の乱、北条時行が起こした反乱など死に 体であった北条氏の最後っ屁ぐらいにしか思っ ていなかったが、鎌倉幕府滅亡後20年に渡り、 多くの北条側の反乱が続発している 時行の戦いがもたらしたのは、出来かけ建武の 後醍醐体制をくずし『足利一族政権』である 鎌倉を支配する事になった尊氏はその時すぐに 将軍家と周囲から称された(武家政権の長) それは北条氏(先代)の次に足利氏(当御代) 義詮が先例を模索するときに、頼朝の次に得宗 家を武家の吉例としている(北条高時へ贈位) 将軍の被官に過ぎない北条氏ではない 伊勢宗瑞の子孫も北条名乗りを地域支配に利用 したではないか 何より、中先代の乱以外にも20年に渡り、名の 無い北条氏達は復権のために争い続けている (巻末建武政権期の反乱の広範囲で多発に驚く) 鎌倉は、頼朝に武家の政権を取らせ、摂家・皇 族将軍を無視して、武士として政権中枢にいた 北条氏に武家の尊崇を集め、朝廷政権に傾きか けた所を尊氏を躍らせ、強力な支配体制をもた らした不可思議な土地である
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中先代の乱の経過や意義、北条時行の生涯を記述。資料がないためか漠然としていて印象に残らない。著者あとがきの北条時行愛がもっと伝われば面白かっただろう。
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幼き頃の憧憬は、嫉妬、そして狂気へと変わる――。彗星の如く現れた天才作曲家の正体を追う、二人の刑事が辿り着いた真実とは!? 文庫書き下ろし。
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大河ドラマの影響もあるのか、とうとう中先代の乱まで一冊の新書のテーマとして取り上げられることに、まずは驚いた。 北条高時の遺児時行が挙兵し、鎌倉を守っていた足利直義を追い出したのも束の間、後醍醐天皇の意向を振り切って下向した尊氏との戦いに敗れ、わずかな鎌倉制圧にとどまってしま...
大河ドラマの影響もあるのか、とうとう中先代の乱まで一冊の新書のテーマとして取り上げられることに、まずは驚いた。 北条高時の遺児時行が挙兵し、鎌倉を守っていた足利直義を追い出したのも束の間、後醍醐天皇の意向を振り切って下向した尊氏との戦いに敗れ、わずかな鎌倉制圧にとどまってしまったこと、このくらいの知識しか持っていなかった。 建武の新政に対する各地の挙兵状況の全体像が示されたり、史料上に登場する人物の同定に関する論証の詳細さなど興味深い箇所もあるのだが、いかんせん史料上の制約から、時行の人物像が最後まで浮かんでこない。その点がざんねんであった。
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