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入門・行動科学と公共政策 の商品レビュー

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8件のお客様レビュー

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2022/10/07

https://elib.maruzen.co.jp/elib/html/BookDetail/Id/3000107103

Posted byブクログ

2022/06/25

ナッジはGPS装置のようなもの。行きたいところを自分で決め,ルート提示するが,そのルートを選択するか別ルートを選択するかは自由。

Posted byブクログ

2022/01/18

読むに際しては「ナッジ」について概要を知っている方が良いかもしれない(概要も解説しているものの、どちらかと言うとナッジ自体の入門本ではなく、ナッジを公共政策の中で取り扱う際の留意事項に関する入門本と思われるため)。 ナッジが世の中で多く取り上げられる一方で、その弊害(効かない、...

読むに際しては「ナッジ」について概要を知っている方が良いかもしれない(概要も解説しているものの、どちらかと言うとナッジ自体の入門本ではなく、ナッジを公共政策の中で取り扱う際の留意事項に関する入門本と思われるため)。 ナッジが世の中で多く取り上げられる一方で、その弊害(効かない、あるいは効きすぎる)についても議論がされており、それらに応えるという性質も持っている書籍。 ナッジ(というか行動科学全般?)の理念としてFEAST(fun:楽しい、easy:簡単、attractive:魅力的、social:社会的、timely:タイムリー)というものが紹介されており、より詳細な実践の仕方として、初期設定ルール、情報開示、社会規範などについて紹介している。 ここまではナッジ自体の紹介部分だが、後半からは、ナッジを公共政策に用いる際に気にされるべきジレンマ(例えば、ある人が選好していることがその人の厚生を損なう可能性がある際にどれだけ介入すべきか)についても論じている。 結論は必ずしも明確でないように思われるが、最終章やその前の章で述べられているように、透明性が確保された状態でナッジが実施されているのであれば、人々の判断にある程度介入するようなナッジについても問題ないとするのが著者の立場のようである。 著者が採用する作業仮説である「十分に情報を得ており、かつ、さまざまな行動バイアスから十分に逃れられている限りで、私たちは自分自身の幸福度を最もよく判断できるものであると、外部者からみなされるべきである」を満たすかたちでナッジを使うのであれば、行動バイアスを減少させる方向でナッジを用いることを優先し、その上で個人の選好は可能な限り優先させるというというのが、まず最初に目指すべきところなのだろう。 なお、ナッジの透明性を確保するという点について、政策のフィードバックがある程度実施されやすいような政治文化ならば比較的容易にできるのかな、と感じたが、日本でもそのようなことができるのか、は別途考えないといけないなと思った。もちろん、これはナッジに限った話ではなく、日本の政策立案及び運用全般に横たわる議論事項だと考える。

Posted byブクログ

2021/11/21

レビューはブログにて https://ameblo.jp/w92-3/entry-12711474176.html

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2021/09/25

「ナッジ」(肘でそっと押す)とは無意識のバイアスを利用した行動誘導。これを利用した公共政策のあり方を説いた入門書。

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2021/09/12

ナッジは、人々の選択の自由を完全に保ちつつ、その行動に影響を与えるための民間や公共機関による介入として定義されている。 (引用)入門・行動科学と公共政策 ナッジからはじまる自由論と幸福論、著者:キャス・サンスティーン、訳者:吉良貴之、発行所:株式会社勁草書房、2021年、16 ...

ナッジは、人々の選択の自由を完全に保ちつつ、その行動に影響を与えるための民間や公共機関による介入として定義されている。 (引用)入門・行動科学と公共政策 ナッジからはじまる自由論と幸福論、著者:キャス・サンスティーン、訳者:吉良貴之、発行所:株式会社勁草書房、2021年、16 まず、本書のタイトルに惹かれた。そのタイトルは、「行動科学と公共政策」である。確かに、公共政策は、人々の行動を促すことで成り立つ。その意味では、今まで行動科学の分野と公共政策を組み合わせた研究が乏しかったのかもしれない。なぜなら、政府や行政は、法や条例に罰則規定を設けることで、人々の行動を強制的にコントロールすることも可能だからだ。つまり、国や自治体は、人々を「自発的に」行動させるのではなく、法律などの「脅し」によって行動させる。しかしながら、従来の法や条例などの強制力だけでは、公共政策が成り立たなくなってきたと感じられる。例えば、本書でも触れているが、新型コロナウイルスの感染拡大がそうだ。度重なる国による緊急事態宣言の発令とともに、人々の危機意識は薄れ、第5波ともよばれる新型コロナウイルスの新規感染者は、多くの自治体において過去最高の記録を更新した。そこに、法や条例の限界を感じる。 危機管理をはじめ、様々な公共政策には、人々の行動と密接に関係していることに着目しなければならない。どのように行動科学を公共政策に活かすのか。行動経済学の第一人者で、ハーバード大学ロースクール教授によって著された「入門・行動科学と公共政策」を拝読させていただくことにした。 この本では、「ナッジ」という言葉が頻出する。「ナッジ」とは、「肘でそっと押す」という意味である。公共機関の政策によって、肘でそっと押された人々は、新たな厚生(自由と幸福の社会)を目指し、行動を起こすようになる。「ナッジ」は、無意識のバイアスを利用し、人の行動をより良い方向に導く手段なのである。 このナッジは、至るところにある。例えば、ソーシャルディスタンスを取るために一定間隔に引かれた線、印刷の初期設定ルールを「片面」から「両面」に変えるだけで、紙の総量が減少するなど、初期設定を変えるだけで、人々は、肘でそっと押されたように、望ましい方向に導かれる。 ナッジは、人々の自由を損なうことなく、低コストで人々の行動を変えることが可能だ。しかしながら、著者のサンスティーンは、ナッジが強制であってはならないと主張する。つまり、従わなくてもいいし、ひとたび従ったとしても簡単に元に戻せることが重要であるとしている。サンスティーンによれば、行動科学について、「FEAST」という頭文字を用いて整理する。FEASTは、EASTが母体になっており、簡単(Easy)、魅力的(Attractive)、ソーシャル(Social)、タイムリー(Timely)の頭文字をとったものだ。そして、F、つまりFun(楽しみ)が必要だとサンスティーンは付け加える。このことを聞いて、私は、台湾で新型コロナウイルスを封じ込めたと注目されたデジタル担当政務委員のオードリー・タンの施策を思い出した。 オードリー・タンは、台湾における新型コロナウイする対策として、3つのFを用いた。早く(Fast)、公平に(Fair),そして楽しく(Fun)である。台湾においても、新型コロナウイルス感染症拡大により、トイレットペーパーの不足というフェイクニュースが人々を惑わせた。そのとき、台湾の行政院長が「誰でもお尻は一つしかない(だから安心してください)」とのメッセージを発信した。まさに、「Humor over Rumor(ユーモアは噂を超える)」の言葉どおり、ユーモアで噂を防いだ。1)これこそ、まさにナッジではなかろうか。 ナッジは、日常生活にあふれている。このナッジの初期設定をしっかり定め、人々の厚生を実現する。その際、人々の自由を束縛してはならない。コストを掛けず、人々が気づくことなく理想な社会へ導かれる。これからの公共政策は、行動科学も重要な要素の一つであると感じた。 1)オードリー・タン デジタルとAIの未来を語る、著者:オードリー・タン、プレジデント社、2020年

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2021/08/29

リチャード・セイラ―との共著も多く、ナッジ理論の理論的中枢として活動する法学者、キャス・サンスティーンによる単著。主なテーマはナッジ理論が満たすリバタリアニズムとパターナリズムという2つの政治思想の程よいバランスという点についての理論的背景である。 そういう意味において本書自体...

リチャード・セイラ―との共著も多く、ナッジ理論の理論的中枢として活動する法学者、キャス・サンスティーンによる単著。主なテーマはナッジ理論が満たすリバタリアニズムとパターナリズムという2つの政治思想の程よいバランスという点についての理論的背景である。 そういう意味において本書自体の何か目新しさがあるという気はしないし(そうした点は既に類書で十分に語られている)、ましてや具体的な実践に対する示唆というのは極めて薄い。帯には”サンスティーン先生のナッジ・コンビニ開店!”とあたかも有用なTipsが多々あるかのような記載があるが、これは極めて不正確である。もちろん、理論書としての価値は相応にあることは認めるが。

Posted byブクログ

2021/08/18

シンプルなナッジ政策入門書でとても勉強になるが、章ごとのページ数の差が大きくてなんかへんな感じがした。

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