もうひとつのワールドヒストリー 料理メニューからひもとく歴史的瞬間 の商品レビュー
料理メニューにフォーカスして歴史を語る。 「世界中の75個の象徴的な料理メニューを選りすぐった」とあり、食いしん坊でなくても興味をそそる。 「メニュー(menu)」という言葉はどこから来たか。「小さい」または「細かい」という意味を持つフランス語に由来する。 ...
料理メニューにフォーカスして歴史を語る。 「世界中の75個の象徴的な料理メニューを選りすぐった」とあり、食いしん坊でなくても興味をそそる。 「メニュー(menu)」という言葉はどこから来たか。「小さい」または「細かい」という意味を持つフランス語に由来する。 そこからさらに非常に小さいものを示すラテン語minutusにまでさかのぼる。 11章のテーマからメニューを取り上げている。 1.旅と冒険 2.カフェとレストラン 3.王家と政治 4.祝典の場 5.スポーツとエンターテインメント 6.戦争と平和と料理 7.古代の料理 8.芸術と文学と料理 9.信仰と料理 10.塀の向こう側の料理 11.世にも不思議なメニュー 最初に登場するのは、「オリエント急行のディナー・メニュー」だ。 1884年4月17日パリ発コンスタンティノープル(現イスタンブール)行きに出されたメニュー。 19世紀末に誕生したオリエント急行は、裕福な旅行客をターゲットにしていたので、車両も食事も豪華だった。 メニューで気になるのは「タピオカパール」だ。フランス語ではPerles du Japonとなっている。 細かい説明がないのでどんな料理か分からないが、オリエンタルが流行していた時代を反映しているのかな。 その他は、魚介料理、ロースト料理、クレームショコラなど現代でもおなじみのメニューだ。 「世にも不思議な料理メニュー」の中に「ノーベル賞受賞式の晩餐会メニュー」が載っている。 晩餐会自体は1901年から開催されていたが、料理数は年々減っていき、1945年には三品目までに減った。 1947年のメニューが載っているが、サンドイッチ、チキンのクリームソース、アップルケーキのバニラソース添え、赤ワインとシェリー。 2017年の料理を取り上げているが、メニューはかなり豪華であると評している。 「生姜のローストしたキャベツのスープで風味付けした菊芋のチップスにコールラビの花を添えて」と4品目が提供された。 飲み物以外、どれも長い名前だな。 歴史を動かす裏には「充電」があった。充電しないと心身ともフル回転できないからなあ。
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