国語辞典を食べ歩く の商品レビュー
面白かった。一気に読むと食傷気味になっちゃうからちょこちょこつまみ食い程度に好きなとこから読むのが良さそう。 形状や入れる中身の材料、各書さまざま!各出版社の国語辞典の表現に差があったり、こだわりを感じたり、これは前に読んだ国語辞典の遊び方でも知ったことなんだけど、そこを並べて解...
面白かった。一気に読むと食傷気味になっちゃうからちょこちょこつまみ食い程度に好きなとこから読むのが良さそう。 形状や入れる中身の材料、各書さまざま!各出版社の国語辞典の表現に差があったり、こだわりを感じたり、これは前に読んだ国語辞典の遊び方でも知ったことなんだけど、そこを並べて解説してくれいるのも良い。 あとがきに書かれた紙の辞書の良さ、舟を編むのドラマでさんざんやってたことだから甚だ同意。やっぱり私は紙の辞書派。辞書を時間つぶしや読み物として読むのは辞められない!
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電子図書で初めて読了した本になった。どこからでもいつでも読めるので、隙間時間に少しずつ読んだ。その時々に発見があって、隙間時間が隙間時間でなくなっていく楽しさをたっぷりと味わった。 作中でも触れられている「新解さんの謎」をかつて同様に楽しく読んだ。この度、なぜ新明解辞典が楽しいの...
電子図書で初めて読了した本になった。どこからでもいつでも読めるので、隙間時間に少しずつ読んだ。その時々に発見があって、隙間時間が隙間時間でなくなっていく楽しさをたっぷりと味わった。 作中でも触れられている「新解さんの謎」をかつて同様に楽しく読んだ。この度、なぜ新明解辞典が楽しいのか、しかもなぜ第4版なのかが自分の中ではっきりした。本作では最新版となる8版が扱われているが、どちらも楽しい辞書である。言葉の捉え方が人を成長させていく。とするならば辞書との付き合い方は成長していくうえで大切なことだと思う。ならば、付き合う相手の性格とか素性とか知っておいた方が良いに違いない。この本のおかげでどの辞書とも楽しく付き合えそうだ。 食に目を付けて比較するということが実に楽しい。比較こそが性格を知っていく上で近道なのだ。そこに食。目玉焼きは秀逸。それこそ目から鱗が落ちる。辞書にはそこまで書いてあったか。 一応最後のページまで読み終えた。しかし、今後も何度も開くことになるだろう。そして、どのページを開いても「うふふふ」「ほうほう」「なるほど」と笑むに違いない。タブレットを覗きつつ一人で笑んでいる姿は、他者からどう見えるのか、いささか心配ではある。
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言葉の意味を知りたいだけであれば、スマホがあれば事足りる。 だから辞書を引くという行為は、簡単に意味を知るという以上に、その言葉を意味を掘り下げて知りたいという趣味の世界、ある意味時間的に贅沢な行為だと思う。 本書は、食べ物に関する言葉を主に4種類の辞書を引き比べ、語釈のスタンス...
言葉の意味を知りたいだけであれば、スマホがあれば事足りる。 だから辞書を引くという行為は、簡単に意味を知るという以上に、その言葉を意味を掘り下げて知りたいという趣味の世界、ある意味時間的に贅沢な行為だと思う。 本書は、食べ物に関する言葉を主に4種類の辞書を引き比べ、語釈のスタンスの違いなどを楽しんでいる。
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『国語辞典の遊び方』は国語辞典の楽しみ方を初心者にも分かりやすく書いた良書だったが、こちらは食を題材に国語辞典を読み比べてみるというもので、これもとても面白かった。 女子栄養大学出版部、と見て「なにゆえ」と思ったが、国語辞典を出している出版社とは違うので忖度する必要がなく、食べ物...
『国語辞典の遊び方』は国語辞典の楽しみ方を初心者にも分かりやすく書いた良書だったが、こちらは食を題材に国語辞典を読み比べてみるというもので、これもとても面白かった。 女子栄養大学出版部、と見て「なにゆえ」と思ったが、国語辞典を出している出版社とは違うので忖度する必要がなく、食べ物がテーマだからピッタリなのだ。(とちゃんと書いてあった。) 私も国語辞典やその読み比べは大好きだが、サンキュータツオさんは取り上げ方が本当に上手くて、ますます国語辞典が好きになった。 「すし」の語釈で最初に書くのはなれずしからなのか握りずしからなのか、あるいはちらしずしなのか。碩学の編纂者が悩んだり議論したりしながら書いたのかと思うと楽しい。 冷奴がなぜ「奴」なのかなど知るのも面白いが、一番感動したのは「美味は編者の主観ではない」というところ。 私も『新解さんの謎』を楽しんだクチなので、新解さんは何が美味しいかにこだわる国語辞典だと思い込んでいたが、山田先生はその言葉が使われたときの意味合いを伝えるためにいれたのであって、自分の好みを伝えたいわけではないと。「わー鯛だ!」と小説の登場人物が言った時に、鯛を知らなくてもありがたいもの、めでたいもの、美味しいものといったニュアンスが伝わるように書いていると。さすが山田先生。 三国の飯間さんは香川県出身なのに、新明解の方が先に「さぬきうどん」を入れたとか、国語辞典好きにはたまらないネタもあり。 著者が言うように国語辞典もアプリ化すれば、文字数の制限無しに語釈を載せられるし、写真が見られたり、関連する言葉にサッと飛んだりできるから便利だ。が、限られた文字数、ページ数のなかで(三国はイラストがあるけど)文字だけで表現し、知恵を絞って書くからこそ素晴らしいというところもある。書かれなかった部分を読み取ることもできる。辞書ならではの装丁や紙質、印刷技術などもとても貴重で、やっぱり紙の辞書はなくしちゃいけない!と強く思った。
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※このレビューにはネタバレを含みます
<目次> 第1章 人気メニューを引いてみよっ 第2章 付き合いの長い和のおかず言葉 第3章 おやつ時間、なごみ時間 第4章 食具いまむかし 第5章 めん類大好きニッポン人 第6章 食材からたどる日本文化 第7章 食べる言葉、作る言葉 <内容> 国語好き大学院卒芸人、サンキュータツオさんの「辞書引き」芸?の本。国語辞典の面白さを伝えてくれるのだが、今回は女子栄養大学の機関誌「栄養と料理」連載の記事をまとめたもの。各国語辞典の個性が際立つお話でした。
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面白い! 国語辞典の読み比べなんて、今まで考えたことがありませんでした。 こんな方が先生だったら、授業が楽しくなりそうですね。
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紙の辞書を買わなくなって久しく、語の意味を確認したいときは主にネット検索。 『舟を編む』で辞書編纂の様子を垣間見てはいたものの、言葉の意味を一意に定めることが辞書の役目だと思っていたので、どの辞書を引いても大差ないと思っていた。 それだけに、一語を複数の、しかも比較的小型の辞書で...
紙の辞書を買わなくなって久しく、語の意味を確認したいときは主にネット検索。 『舟を編む』で辞書編纂の様子を垣間見てはいたものの、言葉の意味を一意に定めることが辞書の役目だと思っていたので、どの辞書を引いても大差ないと思っていた。 それだけに、一語を複数の、しかも比較的小型の辞書で読み比べ、その表現の違い、編集理念の違いを味わうこの本は衝撃だった。 一つの語を簡潔に表すのに、来歴を示すこともあれば、用法、類例を充実させるアプローチもあれば、端的に記述するスタイルもあり、これほどユニークとは思わなかった。 「そば」を辞書として表すことの難しさ、改めて考えると奥深い・・・ オンライン辞書の方がアップデートも早く記述も詳細化されるのかもしれないが、容量の制約がある紙の辞書を久しぶりに手に取りたくなった。
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切り口がいいし、文章も平易だし、読みやすい本だと思いますが、違和感が二つ。 辞書をくん付けで呼ぶことと、中身が歩いていないのに、食べ歩くになっていること。いや仕方ないとは思うんですが。
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食べ物に特化した国語辞典比較。楽しく読めたし、一語一語への膨大な時間と努力が詰まってることがわかる。 キャラが絵でついてると尚親近感が湧きそう。そっけなさすぎの岩波さんが面白かった。
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国語辞典のこんな楽しみ方もあるのか! と思いました。 言葉の説明にも、編者の思いが込められているのですね。 辞典の出版社によって説明が違う、ということは何となくわかっていましたが、食べ物に絞っているところが斬新な感じがしました。 タイトル通り、「食べ歩き」の本でした。
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