死る旅 の商品レビュー
全国の心霊スポットやキワモノ的なもののルポを漫然と並べつつ、「事故物件住みます芸人」としての自分を見つめなおす松原タニシ。 死とは何かというテーマの核心に少しずつ近づいてゆく流れはあるものの、あまりにも淡々としている。事故物件という非日常に感覚を破壊されすでに何もかもがマヒして...
全国の心霊スポットやキワモノ的なもののルポを漫然と並べつつ、「事故物件住みます芸人」としての自分を見つめなおす松原タニシ。 死とは何かというテーマの核心に少しずつ近づいてゆく流れはあるものの、あまりにも淡々としている。事故物件という非日常に感覚を破壊されすでに何もかもがマヒしてる状態と思うと薄ら怖い。 なんといっても、心霊スポット訪問アルバムの中に、さも当たり前のように「顔真っ黒写真」がまじっているのが怖かった。二度目とはいえ普通の感覚ならもっと騒いでネタとして消費するものではなかろうか。それが、今年も桜が咲きましたよ程度の温度なのだ。顔真っ黒なのに。狙ってるとしたらあっぱれとしか言いようがない。 そして巫女さっちゃんあの言葉。その後に続く中年期の危機を乗り越えるような総まとめらしき文章の意味の分からなさ。分かるようで分からない。幽霊のひとりごとを聴いてるような距離を感じる。それがまた巫女さんの見立てを裏付けるようで味わい深かった。 松原タニシはすでにもう生ける実話怪談なのかもしれないと読んで思った。とすると、ある意味三木住職の予言は当たっているわけだ。締めにあの予言まで絡めてほしかった。
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芸人の著者が死を通して色々な角度からレポートしてくる形式の本。 事故物件に住んで霊的スポットを巡る、冷やかしや人としての欠落を心配しながらも読み進めると、この本を手にして良かったと思える部分にたどり着いた。 今は無人島となっている鶴島。 かつてキリシタンの弾圧で島流しになった...
芸人の著者が死を通して色々な角度からレポートしてくる形式の本。 事故物件に住んで霊的スポットを巡る、冷やかしや人としての欠落を心配しながらも読み進めると、この本を手にして良かったと思える部分にたどり着いた。 今は無人島となっている鶴島。 かつてキリシタンの弾圧で島流しになった方々が信仰と島での労働を仲間とともにした。 この本でなければ知る事も出来なかった事だ。 無人島とは言え所有者がおり、勝手に上陸してはゴミを放置してやりたい放題の人が困らせているという話、どこでも今に至るまでの背景が必ずあるのだから自分ごととして大切に考えないといけませんね。 沖縄の防空壕巡りの章、案内板の立入禁止の意味には肉親が亡くなった場所であり肉親を踏みつける事を断るという存命の遺族の願いが霊的な何かを発している…それは思いもしなかったけれどあるだろうなぁ。 遺体管理人の話、そして直葬専門の会社を経営されるご夫妻の話。 通夜告別式を行わず納棺後すぐに火葬するのを直葬と言うらしい。 ご遺体との関わりも心を持って向き合う人がいらっしゃる。 現代は人の死を身近に体験しない人が多いからこうした方の存在は支えになるでしょう。 そしてミイラと即身仏の違い。 これもこの本を読まなければ知る事も無かった。 即身仏になるきっかけも過去の出来事である飢饉との関係もあるとあり飢えて亡くなる方の冥福も祈りながら読んだ。 自殺名所や心霊スポットに行ったり地元の人に幽霊の出るところはないかと失礼とも取れる関わり。 何だかなぁと思うものも多いこの本だけど、死を色々な角度から描く著者を通して自身の視界の狭さにも考えさせられた。
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事故物件住みます芸人が、本当に一番怖いものは何なのか?…と心霊スポットや廃墟など曰く付きの場所をめぐる旅。 心霊など体験したことも無く、だから信じることはできないのだが、不思議な話や言い伝えはあるだろうと思う。 実際、読後もぞわぞわ感もなく怖くもなかったが、それは著者が怖がる...
事故物件住みます芸人が、本当に一番怖いものは何なのか?…と心霊スポットや廃墟など曰く付きの場所をめぐる旅。 心霊など体験したことも無く、だから信じることはできないのだが、不思議な話や言い伝えはあるだろうと思う。 実際、読後もぞわぞわ感もなく怖くもなかったが、それは著者が怖がることがなかったせいだろう。 霊と会うことはなかったようだが、電気機器は異常をきたした模様。
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誰も知らない場所に一番に行きたいと、冒険家のようなことを言っているのが面白い。心霊スポット探しも、一歩間違えば不謹慎になってしまうから、難しそうだ。 怖いのは好きではないが、書き手があまり怖がらないのと、真面目な人柄が伝わってきたので、楽しんで読めた。この人の本は初めてだが、他の...
誰も知らない場所に一番に行きたいと、冒険家のようなことを言っているのが面白い。心霊スポット探しも、一歩間違えば不謹慎になってしまうから、難しそうだ。 怖いのは好きではないが、書き手があまり怖がらないのと、真面目な人柄が伝わってきたので、楽しんで読めた。この人の本は初めてだが、他のも読んでみようかな。
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生きるために死と向き合った僕の旅。 とあるように、最後の方、現代のシャーマンのさっちゃんとの対話で、タニシは本当の自分と向き合う。感動的なフィナーレのはずが、話は続く。田中さんとのたたり石での生配信でのエピソード然り、タニシは本当に面白い。怖い中にユーモアを絶妙に混ぜてくるので、...
生きるために死と向き合った僕の旅。 とあるように、最後の方、現代のシャーマンのさっちゃんとの対話で、タニシは本当の自分と向き合う。感動的なフィナーレのはずが、話は続く。田中さんとのたたり石での生配信でのエピソード然り、タニシは本当に面白い。怖い中にユーモアを絶妙に混ぜてくるので、これからの彼にも注目していきたいな、と思う。
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一つの番組の企画から始まり ただ面白がって興味本位だけでなく なぜ人は怖がるのか 怖いものの正体とは何か フィールドワーク的になってきたなと感じつつ読了 とことん突き詰めて欲しいです 北野さんの著書でも取り上げている神社はコロナが落ち着いたらお参りに行ってみたいです
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