オイモはときどきいなくなる の商品レビュー
「モモヨは小学三年生。オイモはモモヨの家の犬のこと。オイモはときどきいなくなるけど、いつも暗くなるまえに帰ってくる。それが、その日は夜になっても帰ってこなかった。でも心配してるのはモモヨだけ。みんななんでか気にしてなくて。そこにいること、もうそこにはいないこと、ほんとうのこと、ゆ...
「モモヨは小学三年生。オイモはモモヨの家の犬のこと。オイモはときどきいなくなるけど、いつも暗くなるまえに帰ってくる。それが、その日は夜になっても帰ってこなかった。でも心配してるのはモモヨだけ。みんななんでか気にしてなくて。そこにいること、もうそこにはいないこと、ほんとうのこと、ゆめのこと。すべての境目が浮かんでは消えながら、『つみきのいえ』の加藤久仁生の絵とともに紡がれる、ときどきとえいえんの物語。」
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小学3年生のモモヨちゃん目線の、犬のオイモや姉のみどり、ご近所のレオンさんとのやりとりや、何気ない日常が描かれている。 描かれている、というにふさわしく、挿し絵がたくさん描かれていて、水彩画のような素朴な絵が文章に合っていてとても素敵。 モモヨちゃんの世界は、見ている景色をそのま...
小学3年生のモモヨちゃん目線の、犬のオイモや姉のみどり、ご近所のレオンさんとのやりとりや、何気ない日常が描かれている。 描かれている、というにふさわしく、挿し絵がたくさん描かれていて、水彩画のような素朴な絵が文章に合っていてとても素敵。 モモヨちゃんの世界は、見ている景色をそのまま言葉にのせているところが、読んでいて楽しい。時系列も定まっていないようで、どこか不思議な感覚にもなれる。
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信頼できる店主さんのおすすめで読みました。 児童文学は子どもの時以来で、なんとも懐かしい気持ちになりました。不思議な暖かい世界観でフワフワしているものの、その曖昧さが小学生の感覚なのかなと遠い記憶を思い出しながら読み進めました。 時間が緩慢で永遠のように感じるのにたった数年の子ど...
信頼できる店主さんのおすすめで読みました。 児童文学は子どもの時以来で、なんとも懐かしい気持ちになりました。不思議な暖かい世界観でフワフワしているものの、その曖昧さが小学生の感覚なのかなと遠い記憶を思い出しながら読み進めました。 時間が緩慢で永遠のように感じるのにたった数年の子ども時代。でもこの頃感じたことがずっと自分のどこかに残っていることを大人になって気付きます。 モモヨはいい大人に囲まれていますね。 挿絵の色彩が、タッチがとても素敵で文章にぴったりでした。 また読み返してみようと思います。
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本のサイズ感、表紙の絵、中表紙のオイモ、文と挿絵の構成、モモヨの語り。なんかどれも良かった。 途中、救急車のサイレンが聞こえ、雨の中うら山の階段の上の庭に行く件で、レオンさんはもうこの世にいないのでは?という意識が湧き起こるけど、モモヨの語りは相変わらずで、死を感じさせない。 オイモについても、だんだん年老いていく描写は寂しくはあるけど、それも愛らしく表現されていて、泣きそうで泣かない絶妙なところ。 死ぬということは「ときどきいなくなる」ことのひとつなのでは、と思わせてくれる。 絵は『つみきのいえ』の加藤久仁生さん。装丁は祖父江慎さんと藤井瑶さん(コズフィッシュ)。
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オイモと過ごす、かけがえのない日々 オイモはときどきいなくなる。モモヨはオイモを探しに出かける。そんな女の子と犬の日々は、特別なことが起こらない特別な時間。静かで、にぎやかで。切なくて、楽しくて。なつかしくて、驚きがあって。物語をまるごと抱きしめたくなるような、愛おしい時間が流...
オイモと過ごす、かけがえのない日々 オイモはときどきいなくなる。モモヨはオイモを探しに出かける。そんな女の子と犬の日々は、特別なことが起こらない特別な時間。静かで、にぎやかで。切なくて、楽しくて。なつかしくて、驚きがあって。物語をまるごと抱きしめたくなるような、愛おしい時間が流れています。 「あの日は、少しでも長い時間、モモヨといっしょにいたいと思ったんじゃないかな。オイモ」
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オイモとレオンさん、モモヨの仲良しはどちらもいなくなったのかな。 パブロを思い出してしまった。 レオンさんもモモヨもオイモもホッコリしていいなあ。 柔らかい色合いの挿し絵もこのお話に合ってる。 優しい気持ちになる本。 小学校中学年から読んでほしい。
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現在と過去、現実と幻とがまざりあい、幸せな子ども時代とそのなかにある死と。 それらは漠然とした夢のようで、しかし、厳然とある現実で。 私の集中力が足らず、はっきりと読み込めなかったけれど、案外それはそれでよかったのかもしれません。 子どものころは、今となっては思い出せませんが、こ...
現在と過去、現実と幻とがまざりあい、幸せな子ども時代とそのなかにある死と。 それらは漠然とした夢のようで、しかし、厳然とある現実で。 私の集中力が足らず、はっきりと読み込めなかったけれど、案外それはそれでよかったのかもしれません。 子どものころは、今となっては思い出せませんが、こんな風に現実とそうでないものが混じりあった世界にいたような気がします。 映像で見たいと思いました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
先日、飼っていた犬が死んでしまいました。 これを読んだのはその前でしたが、思い返してみると、そういうことだったんだなあと思うところが多々あります。 主人公がまだ小学生で、お話の中で記憶が行ったり来たりしています。そのせいで、今おいもがどういう状況かがいまいち把握できませんでした。けれど本当にその通りで、「まだ隠れて寝ているだけで、そこにいるんじゃないか」とか、思ってしまうんです。 大好きなお兄ちゃんでした。これからも大好き。
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子供向けの絵本かと思いましたが、死別の認識と、悲しみ。命の輝きと思い出の大事さなどが描かれている児童書でした。大人が読んでも結構難しい本で、恐らく色々な解釈が出来る話だと思いました。 へたしたら主人公のモモヨちゃんが既に亡くなっているんじゃないかとヒヤヒヤしましたが、それはないの...
子供向けの絵本かと思いましたが、死別の認識と、悲しみ。命の輝きと思い出の大事さなどが描かれている児童書でした。大人が読んでも結構難しい本で、恐らく色々な解釈が出来る話だと思いました。 へたしたら主人公のモモヨちゃんが既に亡くなっているんじゃないかとヒヤヒヤしましたが、それはないのかなと解釈しました。 ペットはたいてい先に死ぬし、大人も自分が大人になった頃には老境に差し掛かり、ぽつりぽつりと亡くなって行きます。時間の流れは残酷ですが平等だなと読んでいて思いました。
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子供の見てる世界なのかなあ。自分がいる場所から夢や想像の中まで、みんな平べったく繋がってるような。多分犬と同じで、今しかなくて、昨日も明日もなんかふわふわしてて。どこからどこまでが本当なのかもわからないけど、オイモは年を取って死んじゃったのかな。
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