我が産声を聞きに の商品レビュー
幾度となく訪れる人生の分岐点を振り返り、もしもあの時こうしていたら・・と考えても仕方のないことを思ってみたりして、現在の生活をまた憂う。コロナ禍だからこそ余計に溢れる時間が、そうさせるのか。主人公名香子の意固地な性格は私が夫でもご勘弁願い有様だし、自身の病歴を理由に異常なほどに他...
幾度となく訪れる人生の分岐点を振り返り、もしもあの時こうしていたら・・と考えても仕方のないことを思ってみたりして、現在の生活をまた憂う。コロナ禍だからこそ余計に溢れる時間が、そうさせるのか。主人公名香子の意固地な性格は私が夫でもご勘弁願い有様だし、自身の病歴を理由に異常なほどに他人のマスクを意識してる割には平気で出歩く無神経さが気持ち悪くて、作者の意図なのかどうかはわからないけれど、彼女から去っていった人たちの心にフォーカスして欲しいくらいだった。エゴに生きる女の話って感じでざんねん。
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夫婦、又は男女の形を様々な描き方で白石さんは見せて下さいます。今回も。 このコロナ禍の中で尚かつ癌を発症してしまったという夫の突然の宣言。 妻としての意見さえも言えぬまま途方に暮れる様はリアルにひとりの女性として言いたいことも沢山あるし、過去の付き合っていた男性に対しても『男なんて!』と叫び出したいこともあった。ただ、周りの人達の言い分も間違いはないから、どうする?どうなる?で一気読み。 まだまだ男と女のストーリーは続くのだけれど、綺麗にまとめ過ぎてしまってウズウズしてしまう。 自分なりの決着は、自分で決めてということなのでしょうね。
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人生100年時代の生き方をしみじみ思う。 子供を育てあげ夫婦は役目を終えるという考え、それもありだなと同意。そうなんだ、無理して添い遂げる必要なんかないのだ。 主人公が様々な人と会い、考え、最後に至った結論はどこまでも明るい。 「人間というのは、長い人生の中で幾度か“もう一度”...
人生100年時代の生き方をしみじみ思う。 子供を育てあげ夫婦は役目を終えるという考え、それもありだなと同意。そうなんだ、無理して添い遂げる必要なんかないのだ。 主人公が様々な人と会い、考え、最後に至った結論はどこまでも明るい。 「人間というのは、長い人生の中で幾度か“もう一度”のチャンス与えられる」 このフレーズに力を与えられる思い。 自分の産声に立ち返って、人生を何度でも始められるという希望を感じました。
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