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私は自分のパイを求めるだけであって人類を救いにきたわけじゃない の商品レビュー

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10件のお客様レビュー

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2024/08/01

フェミニズムについて描かれてた本 韓国の男女格差がすごいことが非常にわかる。 著者が広告会社で働いてた時に、仕事に熱中しすぎて女性蔑視の広告を提案して、その広告が採用されたというお話は、 気付かぬうちに自分も自分のために誰かを犠牲にしたり、自分をぞんざいに扱われるきっかけにもなる...

フェミニズムについて描かれてた本 韓国の男女格差がすごいことが非常にわかる。 著者が広告会社で働いてた時に、仕事に熱中しすぎて女性蔑視の広告を提案して、その広告が採用されたというお話は、 気付かぬうちに自分も自分のために誰かを犠牲にしたり、自分をぞんざいに扱われるきっかけにもなる行動をしていたのかもしれないと気づかせてくれた。

Posted byブクログ

2024/01/23

フェミニズムってなんやねん!って人におすすめ。韓国は男女格差が凄いんだなと思った。そんで日本もめっちゃやばいんだと改めて。フェミニストとかフェミニズムとか最近よく聞くけど全然なんだか分かってなかったから勉強しなくちゃなあと。自分が20代だからかな、、?差別されてるとかあんまりピン...

フェミニズムってなんやねん!って人におすすめ。韓国は男女格差が凄いんだなと思った。そんで日本もめっちゃやばいんだと改めて。フェミニストとかフェミニズムとか最近よく聞くけど全然なんだか分かってなかったから勉強しなくちゃなあと。自分が20代だからかな、、?差別されてるとかあんまりピンとこなくて、40とか50になったらめっちゃ共感できるんだろうなーと。新卒あたりだと男女の給料の差は見えにくいし。でも年を重ねてから努力しても遅いんだろうね。まず何を努力するか分かんないけど、、、「仕事のできる女性」よりも「仕事をしやすい男性」が選ばれているシーンてたしかにめっちゃ多いんだろうなーと思った。 かわいくなりたい!って今自分が美容院とかクリニック行って気分上げてることも、これって男性のためだったの、、?ってなんか虚しくなったり。いや、わたしはわたしのためにやってる!って思うけど、やっぱり男の子に褒められたら嬉しいしかっこいー男の子に見初められたいって思いもないとは言い切れぬ。著者は自分にお金をかけることが悪いってこと言いたいんじゃなくて、必死で男性に気に入られようと努力してきたけど何も残らなかった?から狂ったように努力しても無駄だぞってことだと思う。たぶんね。著者の20代の頃(ネトフリの海外ドラマに出てくる女性に憧れて自分にお金かけて自立してるわたしサイキョー!になってる)にめちゃ共感して、う、図星…って感じ。今の自分にできることは何なのかちゃんと考えないとね、、はい。 とにかく年齢や性別関係なしにみんなが幸せになるためにどうすればいいか、パイを奪われた女性だけじゃなくてみんなが考えることが大事だよねー?まあ奪った側は気付きにくいんだろうけど。。

Posted byブクログ

2022/05/09
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※このレビューにはネタバレを含みます

後半までは読んでいて結構きつかった。 著者が社会で生き抜くために自分自身の女性性と闘いながらも、男性的な振る舞いを身につけることで対応する様子、著者のもつ独立した女性像=今までの家庭的な女性とは違ういわゆるバリキャリになることで様々な矛盾する気持ちを抱える様子がとても辛かった。(うまく言語化が出来ないが、、) しかし、後半で異なる立場の女性たちと繋がっていく様は今後の希望を感じた。 女性であっても男性であっても上下関係のある同じ組織に長くいることは、勝ち負けを意識しすぎて自分をすり減らしてしまうのではないかと感じた。 フェミリズムとはずれるが、年齢や性別、国籍などが異なる立場の人と多くコネクトすることは、人生の豊かさに繋がるのではないかと思った。 その中でも少数派が断絶せず、繋がりを持ち続けることは、個人にとっても世の中にとっても大きなパワーとなるのでとても大切なことだと思った。

Posted byブクログ

2022/04/29

一緒に仕事をする仲間を探すときは女性経営者であるか、食事をする店は女性シェフであるか、ものを購入するときは女性の作り手であるか、医者も弁護士も、習い事も相手は女性であるか、人事採用時も女性であるか。パイを求めるとはそういう連帯からはじまるのか、と新しく意識しました。

Posted byブクログ

2022/03/13

この本で、韓国で最近さまざまな、女性にとって理不尽な事件が起きてたことを知った。筆者は自分が過去いかに、そうと意識せずに、男性有利な社会のものの見方の中にいたかを省みている。そしてその後、カフェ経営や広告などの仕事でフェミニズムの活動を進めていることが書かれている。 改めて自分...

この本で、韓国で最近さまざまな、女性にとって理不尽な事件が起きてたことを知った。筆者は自分が過去いかに、そうと意識せずに、男性有利な社会のものの見方の中にいたかを省みている。そしてその後、カフェ経営や広告などの仕事でフェミニズムの活動を進めていることが書かれている。 改めて自分や世の中を見るとほんとに色々、無意識のうちに刷り込まれてることが多い。筆者は、女性が力を得るには専門性が大事だと言っていて、ほんとにそうだなと思った。

Posted byブクログ

2022/01/04

ある韓国の実業家女性の働き始めてから現在までの歩み。 これまで男性社会から抜け出そうとしながら、結局はその社会に溶け込もうとしてしまう。 女性の自立を思い描いてきたのに、自分自身が女性を嫌悪していたことに気付き、愕然とする。 そして、女性のための仕事を作り、女性のためにお金を使...

ある韓国の実業家女性の働き始めてから現在までの歩み。 これまで男性社会から抜け出そうとしながら、結局はその社会に溶け込もうとしてしまう。 女性の自立を思い描いてきたのに、自分自身が女性を嫌悪していたことに気付き、愕然とする。 そして、女性のための仕事を作り、女性のためにお金を使おうと思い立つ。 そしてその行動が若い女性たちの支持を集め始めた。 ソウル市長戦にも立候補。 これだけの行動力のある人はなかなかいない。 世の中に足りないものがあればそのための新しい仕事を作り出し、場所がなければ新しい空間を作り出す。 男だからというだけで優位になる社会を終わりにするためには、このくらいの荒療治が必要かも。 相手の顔色を窺っていると、すぐにこういうことになっていると迫る男社会の反撃が待っているから。

Posted byブクログ

2021/10/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「これ見よがしに生き残ってやる!」  自ら退場することを望む世間を相手に、私は抗っていくことにした。 外に飛び出した「自分ひとりの部屋」より 何よりフェミニズムは平和主義でもなければ、モラルのための闘争でもない。男たちに奪われてきた女の分のパイを取り戻すための闘争だ。 私は自分のパイを求めるだけであって人類を救いにきたわけじゃない より ある男の人が博士号をもらったり作品を完成させたり受賞したりすると、その人がすごいと思う前に彼の周囲にいる女たちが見えてくるのだ。 無報酬労働がイヤで より 「私はいままで誰にお金を使ってたんだろう?」 女にお金を使おう より これは絶対に逆差別じゃない。人生の半分を男性崇拝の中で生きてきた人間だったら、残りの人生くらい「無条件に女性支持」をやってこそ、ある程度バランスがとれるってものじゃないか。 オオカミ女のために より 調査対象の一五六カ国のうち、韓国は一〇二位、日本は一二〇位。 日本の読者の皆さんへ より 順位はジェンダーギャップ指数より。 自宅近くでアイスや氷を買うと自宅が近くにあることがわかってしまうのでよした方が良い、女性は。という類の話は腐るほどあるのでしょうし、あまりに無自覚な搾取の時間を重ねすぎていたように思えます。小田急線の無差別刺傷事件も然り。 30代男性性である自分としては、自己批判しながら慎重に読み進めました。 いかに不平等で、アンフェアで、地位が脅かされ、不自由な振る舞いを押し付けられ、それが常態化していたか。 実際の韓国で起こった事件の名が具体的に出るところ(要所で注釈があり読みやすい)も、過去の出来事としてではなく、それがまだ現代で現在進行形として繰り返されている所業であることが指し示されているようでもあります。憤りが内包された皮肉とユーモアは、鋭く、ぼんやりした脳みそに訴えかけてきます。そしてそれが行動として示され、気づきとエールに満ちたエッセイ集でした。 自分の行動や発言が何に加担しているのか、何を支持していることになるのか、どの可能性を打ち消しているのか、その場合この先どうなってしまうのか。すべてに自覚的である必要があると同時に、ことさらに男が前に出てあれこれ決めるのも違う気もします。 今の枠組みややり方がズレていたら否定し、壊して、道を譲る。けれども、企業や社会レベルの話は徒党を組んでも難しい。そこで活躍するのが政治のはずがこの国の体たらく。 男なんで関係ありませんという時代はもうやめ、自己否定含めて有害な男性性に対してちゃんと向き合うこと。より良い社会になるように票を投じること。うかつなことを言ったりやったりしたヤツら自身が忘れても、せめて自分は覚えておきたい。タダで済ます必要はない。それだけのことをしているのだから。

Posted byブクログ

2021/09/20

女性の生きる道を描いてくれている。 性差別に関してまだまだ深刻であるところも多いので、この本を読んで強く女性が生きていけるようになればいいなと思う。

Posted byブクログ

2021/07/17

読んでよかった、「ウーマンソーシャルクラブが必要」の章は特に。たぶんこの本は特別になる。ずっともやもやしていたことがここに書かれていた。 韓国で10代20代の女性がフェミニストになって立ち上がり活動を始めたのをキム・ジナさんは応援しているだけではなくて自分たちで女性の政党「女性議...

読んでよかった、「ウーマンソーシャルクラブが必要」の章は特に。たぶんこの本は特別になる。ずっともやもやしていたことがここに書かれていた。 韓国で10代20代の女性がフェミニストになって立ち上がり活動を始めたのをキム・ジナさんは応援しているだけではなくて自分たちで女性の政党「女性議党」を立ち上げてソウル市長選挙に出たこともめちゃくちゃ嬉しく、素敵だと思う。 ホモソ気持ち悪いとかずっと思っていたのはたぶんワタシだけじゃなかったから、言葉にしたらこういうことだって思った。40代になったら途端に見向きもされない、とかふざけんなよってまじで思ってたのに、実際そういう物差しではかることを許容してた自分が嫌だ。 みんな、年を取ったら普通におばさんになるのは当たり前、おっさんもおなじなのになんでおばさんではあかんのか、そういうことを許していたのはそういうものの見方をするように仕向けられてたのかもと気がついた。若いからいいわけじゃないし、そういうことじゃない。男のものの見方で女を見ていたことに気がつきました。今からでもなにか、変わることが次の世代に変わる世界を届けられたらいいのにと思います。

Posted byブクログ

2021/07/12

“社会学者の上野千鶴子は「ギブアップした女と鈍感な男の組み合わせ」が日本の夫婦生活を継続させていると言っていた。母、姉を含めた私の周囲のほぼ全既婚女性からも同じような言葉を聞かされた。冗談にならない冗談として。「あきらめたほうが気楽だよ」と。” “関係を、尊厳を、自分を少しずつ...

“社会学者の上野千鶴子は「ギブアップした女と鈍感な男の組み合わせ」が日本の夫婦生活を継続させていると言っていた。母、姉を含めた私の周囲のほぼ全既婚女性からも同じような言葉を聞かされた。冗談にならない冗談として。「あきらめたほうが気楽だよ」と。” “関係を、尊厳を、自分を少しずつあきらめなければ維持できないのが韓国の結婚なら、あえてその制度を存続させる必要はあるだろうか?誰のために?結婚の受益者が女でないことぐらいハッキリしていた。これはどんな人と結婚したかの問題ではない。”(p.48) “男が自分のことだけに夢中になっていられるよう献立を決め、買い出しに行き、料理を作り、洗いものをし、掃いたり拭いたり洗濯したり。一日中近くでしずかに働いていたその女は誰だろう?家事労働のほかに秘書としての仕事をしていた女も多いだろう。いままで歴史に記録された数多くの業績と成功も、だからこそ可能だったんじゃないか?「見えざる手」の助けがあったから。”(p.55)

Posted byブクログ