もしも人食いワニに噛まれたら! の商品レビュー
オーストラリア、ノーザンテリトリーでイリエワニの研究をしている著者がワニについて語る本。 タイトルの質問にもちゃんと答えているので、野生ワニがいるところへ旅行などする人は参考になる。 ワニは楽に安全に獲れるもの(基本的には魚)をふだん食べているので、わざわざ抵抗されれば面倒なこと...
オーストラリア、ノーザンテリトリーでイリエワニの研究をしている著者がワニについて語る本。 タイトルの質問にもちゃんと答えているので、野生ワニがいるところへ旅行などする人は参考になる。 ワニは楽に安全に獲れるもの(基本的には魚)をふだん食べているので、わざわざ抵抗されれば面倒なことになる大型の動物を捕獲しないし、水辺から遠くまでは行かないので、水辺でのんびりしたり、ワニより小さいボートに乗らなければ基本的には大丈夫らしい。が、子どもは違うから注意。犬も。 著者のワニ愛が感じられ、だんだんワニが好きになってきた(元々嫌いじゃない)が、ワニは人に慣れるとは一切書いてない。そういう甘い考えは持たない方がいい。 ワニに食われる前に、水中に引きずり込まれて溺死しているから食われることは心配するなと書いてあるが、なんの安心材料にもならない。(人の場合、ワニに引きずり込まれたら、助からないとしても周りの人が助けるし、ワニを殺すのが普通だし、ワニは水中では食べないので、死体が食い荒らされることは基本的にはないって言われても…) ワニの皮膚、特に口の周りには多くの外皮感覚器があり、人の指先のように繊細な感覚があるそう。だから、子ワニを咥えて運ぶときに誤って傷つけたりすることはない。それはすごいねと思ったが、母ワニ(父ワニは子育てしない)に、子ワニを「可愛い」と思う気持ちがあるのかは書いていないので、やっぱりちょっと信用ならない。 まあその信用ならないところがワニの魅力ではある。 「ワニはワニとしてしか生きていけない以上、私たち人間社会のほうがなんとかこれに対応し、共存の道を模索していくしかありません。」(p221) まだわかっていないことも多いようなので、これからワニの研究者になりたい子どもたちはぜひ読んでほしい。
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TBS「情熱大陸」でも取り上げられた在豪日本人研究者によるワニの生態に関する解説本。イナバの白兎の物語など、幼少の頃から日本人に馴染み深い動物であるにも関わらず、意外とその実態は知られていないんだというのが如実に分かる内容になっている。例えば「人食いワニ」という表題からして単なる...
TBS「情熱大陸」でも取り上げられた在豪日本人研究者によるワニの生態に関する解説本。イナバの白兎の物語など、幼少の頃から日本人に馴染み深い動物であるにも関わらず、意外とその実態は知られていないんだというのが如実に分かる内容になっている。例えば「人食いワニ」という表題からして単なる風説でも嘘でもない、ということがきちんと解説されている。
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※このレビューにはネタバレを含みます
3m級でも人が口を押して閉ざすことは無理では? ワニは尾を武器として使わない 長さ4m以下のボートはより重い4.5m級のワニに襲われる 襲われたら野球バット状の物で鼻っ面を叩け ワニは陸上まででてきて獲物を追うことはない ワニの目は猫とおなじ、輝板がある 水陸両方で耳がよく聞こえる 心臓は肺バイパスができる洗練された構造 成長は鈍化してやがて止まる、永久には成長しない サメとの戦い カカドゥ国立公園のワニが「飛行機ブーン」する理由 ワニの帰巣本能、頭にガムテープで磁石貼って解除? ガビアル科、カレー屋の名前はここから
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ワニの研究者の方が書いた本。ちゃんと論文などのデータに基づいていてしっかりとした中身があり面白い!オーストラリア旅行をきっかけにワニに興味を持ったがとっても楽しめた。
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表紙やタイトルがコミックみたいで手に取りやすいワニの研究書。筆者はオーストラリア在住。 ワニって長寿で50年くらいは生きるんだ、とか歯は次々キャップが外れるように生え変わるのか、とかワニのことが分かりやすく書かれている。 性染色体ではなく、温度によって卵の性別が変わることとか面白...
表紙やタイトルがコミックみたいで手に取りやすいワニの研究書。筆者はオーストラリア在住。 ワニって長寿で50年くらいは生きるんだ、とか歯は次々キャップが外れるように生え変わるのか、とかワニのことが分かりやすく書かれている。 性染色体ではなく、温度によって卵の性別が変わることとか面白い。 ワニがここ数十年、大型が生まれにくいことや数が減っていたことは、人気が出たワニ皮のための乱獲と知った時にはぎょっとした。 読みやすいし楽しめた。
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ブラックウォーターという映画を見た。 ボートで釣りに出かけたら、ワニに襲われてボートがひっくり返されワニに喰われる。他の人はマングローブの上に逃げるが助けも来ないしどうしようもない。ボートを取りに行こうと水に入るとまた襲われる。こんな時にどうすればいいのか。襲われないようにするに...
ブラックウォーターという映画を見た。 ボートで釣りに出かけたら、ワニに襲われてボートがひっくり返されワニに喰われる。他の人はマングローブの上に逃げるが助けも来ないしどうしようもない。ボートを取りに行こうと水に入るとまた襲われる。こんな時にどうすればいいのか。襲われないようにするには、もし噛まれたら…そんなことを考えていた時にこの本に出合った。 結論から言うと噛まれたらもうどうしようもないらしい。 そして、この映画のようにボートをひっくり返すことはあるらしい。 他にもワニの生態がいろいろわかる本である。
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ワニ研究者によるワニ入門本。 日本では天然では見られないワニ。 著者は子供の頃、ワニのテレビ番組に魅せられて、ワニ研究が盛んなオーストラリアに渡る。苦労の果てに研究職に就き、以来、「100年経ってもワニが生きていける」世界を目指して奮闘中である。 本書はそんなワニ研究者による...
ワニ研究者によるワニ入門本。 日本では天然では見られないワニ。 著者は子供の頃、ワニのテレビ番組に魅せられて、ワニ研究が盛んなオーストラリアに渡る。苦労の果てに研究職に就き、以来、「100年経ってもワニが生きていける」世界を目指して奮闘中である。 本書はそんなワニ研究者による、日本人読者向けのワニ入門書。 Q&A形式で親しみやすい作りだが、中身はかなりディープ。 ワニの種類に始まって、人食いワニ伝説の真偽やワニの体の秘密、生態や巨大ワニなど、ワニを巡るさまざまなトピックを易しく説く。 巷でよく言われるのが、ワニは口を閉じる力に比べて開ける力が弱いので、噛まれる前に、口を押えてしまえば大丈夫、というもの。 ワニの口の筋肉は閉じるために特化している。瞬間的に獲物をつかんで、水に引きずり込んで溺れさせるのがワニの常套手段なのだ。そのため、ワニの人身事故の死因はほとんどが溺死である。サメに襲われた場合はほとんどが失血死であるのとは対照的だ。溺れさせて動かなくして、後でゆっくり食べるわけだ。 瞬発的かつ強烈な閉じる力に比べれば、なるほど開ける力は弱い。が、それはあくまでも比較の問題。大きさ3メートル以上のワニであれば、ヒト1人の手の力で口を押えるのはまず無理ではないかというのが、著者の同僚たちの一致した意見。 だから、ワニに会っても口を押さえようなんて試してみてはいけない。おたおたしているうちに噛みつかれてしまうのが関の山だろう。 では、ワニに噛みつかれてしまったらどうすればよいのか。 著者がお勧めするのは、簡単な武器、つまり棒のようなものを持って歩くこと。ワニが何かに噛みついているときには、当然のことながら、他のものに噛みつくことはできない。ワニの鼻面を棒でばしん!と強く叩いてやれば、ワニは反撃しようと口を開けることがある。その隙に何とか逃げることができる(かもしれない)。 銃を持っていったらどうかと思う人も多いが、実はワニに噛まれて咄嗟に銃で正確に狙いを定められる人はそう多くないという。挙句、ワニじゃなくて噛まれている人の方にあたって、その銃創の方が咬傷よりひどかった、などという笑えない実話もある。 何より、鉄則はワニのいるようなところには1人ではいかないこと。同行者がいれば、噛みつかれてもすぐに気づいてもらえるし、知らないうちに水中に引きずり込まれて死亡する可能性も低い。 ワニは大まかに3科に分かれ、噛み合わせが微妙に異なったり、心臓が特殊な作りで長時間の潜水に適応していたり、帰巣本能があったり、と、ワニのトリビアも満載。 ワニ革を目的とした乱獲のため、第二次大戦後からワニは急速に減少し、70年代には絶滅が危ぶまれるほどになった。1975年以降、保護活動が本格化し、今では持ち直しつつある。以前なら見られた超大型個体が見られる日も遠くないかもしれない。 とはいえ、ワニが多くなれば家畜や人が襲われる事例が増えるのもまた事実。ワニが生き方を変えることは難しいわけで、ヒトの方が何とか共存の道を考えるべきと著者は模索を続けている。 よく見れば表紙の柄もワニ柄。ワニ愛にあふれた1冊である。
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ネタ本でもなんでもなく、真面目なワニの研究者の軽い本。 ワニ好きな人にどうぞ。 そうでもない人は、そうでもないです。
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※このレビューにはネタバレを含みます
もしも人食いワニに噛まれたら、そりゃ死にますよ。死因は溺死。サメでの出血死とは異なるところが面白い。本書は、ワニ研究者によるワニ好きのための本です。 16歳のときにワニに魅せられ、ワニ研究者になり、今はオーストラリアのとある公的機関で研究をしているそうです。 フィールドワークに基づく、研究者の本は面白いですね。琴線に触れます。 自分は、ヘルスケア系なので、「ワニの血からできる魔法の薬?」の項は短いですが、大変興味深かったです。ワニに指を噛まれて怪我自体は大したことがなかった人が、感染症で肩まで腫れ上がったことがある、というエピソードを踏まえ、それだけワニに病原菌が共存していてもワニ自体に問題はないので、ワニの免疫力がとてつもなく高い(らしい)ので、ワニの研究を、とのこと。 まあ、ワニ由来の薬が承認されたら、注目は浴びることは間違いないでしょう。 それとワニの心臓の構造についての記載も、イラスト付きの心臓の絵で詳述されており、ワニが長時間、水に潜っているときには肺動脈が閉まって、肺への血流供給が止まり、右心室から本来肺に行くべき静脈血が行き場を失って、パニッツア孔という弁の働きによって、静脈血が混じった血液が再び大動脈の血流に乗るという特殊な機能があるとのこと。肺バイパスというそうで、脳だけ優先的に、血液を回して保護し、水中にいる時には、手足や内臓などには多少酸素の混じった血液で急場をしのぐという循環器なのだそうです。カメも同様な肺バイパスをもっているそうですが、鳥類・哺乳類で完全な滲湿壁をもっている動物で肺バイパスを持っているのはワニだけだそうです。いやー知りませんでした。 あとは、ワニの性別は卵が孵るときの温度で決まるということですかね。 個人的に、ワニは時計のベルトや財布の素材として大好きでしたが、現役研究者のワニ愛に溢れる研究本を読み、より一層興味が湧きました。
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とても面白かった! そして、情報がとてもフレッシュ。タイトルはセンセーショナルというか、ありがちではあるんですが、ワニの研究者による、真面目にワニを科学している書籍。しかし、素人向けに、面白エピソードなども交えて、わかりやすく説明されていて、とてもとっつきやすい。特にワニの心臓に...
とても面白かった! そして、情報がとてもフレッシュ。タイトルはセンセーショナルというか、ありがちではあるんですが、ワニの研究者による、真面目にワニを科学している書籍。しかし、素人向けに、面白エピソードなども交えて、わかりやすく説明されていて、とてもとっつきやすい。特にワニの心臓に興味を持った。もちろん、タイトルのとおり、ワニに噛まれたときの対処や、まず、噛まれないようにする注意点とか、どういうことをすれば噛まれるのか、などのサバイバル的な情報にも言及している。 存外ワニのことって知らないなあ、と認識。例えば、アリゲーターとクロコダイルの違いとか、私の知る限り、結構な数のアメリカンがアメリカに住んでいるのがアリゲーターでオーストラリアに住んでいるのがクロコダイルと思ってたりするんだが、本書で簡単にわかりやすく、クロコダイルとアリゲーター、ガビアルの違いが図解説明されている。そういえば、ワニというと、クロコダイルハンター(Steve Irwin)とか、当時、テレビでみていたのを思い出します。スティングレイに刺されて亡くなられた時は衝撃をうけたのを思い出した。 以前、ルイジアナの都市公園を歩いて、公園のなかを流れているクリークで鳥をみていたら、その横をスウーーっと大きなワニが泳いでいるのが目に入り、ゾッとして、水辺には絶対に近寄らないようにしようと、本当に思ったことがある。飼い犬も絶対にオフリーシにできん。本書にも書かれているが、人間が襲われることはあまりないが、イヌが襲われることはよくあるそうだ。確かに動画でもたくさんあげられている。ほんとに色々と記憶を掘り起こされる本だった。 昔受験したESLのテストの読解問題で、ワニのレスキューの文章が出てきたのも思い出した。テスト問題用紙やアイテムは持ち帰り不可なので、細かいところはおぼろげであるし、どこからの引用かもわからないが、ワニの研究とレスキューを行っている人々の話。ワニレンジャーたちは穴などにハマって動けなくなったワニを助け出したりとか、色々調べたりとかしている。ある日、めちゃくそにでっかいワニが泥の穴でハマって動けなくなっているという通報があって、助けに行く、というようなそんなくだりだった。 ま、それだけなんやけど おもろいテストやったなぁ、、。 遠距離バスの乗り方の説明書とかの読解とかもあった。 ま、そういうことを思い出したんですわ。
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