ビハインド・ザ・ホラー の商品レビュー
ストーリー、というより事件の解説のような本だった。元の映画を見たことがあるならすごく楽しめると思う。
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ホラー映画、その監督たちにインスピレーションを与えた(かもしれない)実際の事件を紹介したもの。雑学として良いかな。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
『M』 p26-27 六〇年後に犯罪学者スティーヴン・エッガー博士が使った空恐ろしい表現を借りるなら、「レス・デッド」ーその死がさほど重要視されないー人々である。 『サイコ』、『悪魔のいけにえ』 p61 「ブーヘンヴァルトの雌犬」と呼ばれた悪名高き女看守イルゼ・コッホがつくった人皮張りのインテリア装飾品 『ウルフクリーク / 猟奇殺人谷』 p279 殺害行為を追体験するために、殺人者は犠牲者たちの思い出の品を持ち帰るという。 『死霊館』、『アナベル 死霊館の人形』、『死霊館 エンフィールド事件』 p322 どちらの側にも、自分の見解に合致する事実のみに光を当て、そうでないものを無視する、いわゆる"確証バイアス"の傾向がある。 『ウィッチ』、『ライトハウス』 p334-335 この流れは文学にも広まがって、ほぼ同時期に、グリム兄弟の兄ヤーコフが『神様の動物と悪魔の動物』という民話を記述しており、そこに悪魔とヤギとのつながりがはっきりと示されている。 悪魔は答えた。「そうするほかないのだ。私の心は邪悪な考えにとらわれているのだから、私が創るものが邪悪にならないわけがない」 カナダを拠点とする学者によるホラー映画のいわゆる「元ネタ」を紐解く本書。超面白い。 歴史書であり、犯罪記録であり、ゴシップでもある。訳者あとがきにもあったように、現実の事件の禍々しさと興味深さ。オカルト系はまあそうですよね、と思いつつも、自分は何の映画の元になった話を読んでいるのだろうと、遠いところに連れて行かれる読書体験。最高。
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観てみたい映画が増えた。 映画は、もちろん創作だと思えばこそ、サイコパスも悪魔も超常現象も愉しめるけれど、これが史実となればまぁ、また違う不気味さがまして鑑賞できる。
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取り上げられている映画は次の通り。 1.M(フリッツ・ラング監督) 2.ロープ(アルフレッド・ヒッチコック監督) 3.サイコ(アルフレッド・ヒッチコック監督) 4.悪魔のいけにえ(トビー・フーパー監督) 5.フレンジー(アルフレッド・ヒッチコック監督) 6.エクソシスト(ウィリア...
取り上げられている映画は次の通り。 1.M(フリッツ・ラング監督) 2.ロープ(アルフレッド・ヒッチコック監督) 3.サイコ(アルフレッド・ヒッチコック監督) 4.悪魔のいけにえ(トビー・フーパー監督) 5.フレンジー(アルフレッド・ヒッチコック監督) 6.エクソシスト(ウィリアム・フリードキン監督) 7.ジョーズ(スティーヴン・スピルバーグ監督) 8.日没を恐れた街(チャールズ・B・ピアース監督、日本未公開) 9.悪魔の棲む家(スチュアート・ローゼンバーグ監督) 10.ポルターガイスト(トビー・フーパー監督) 11.エルム街の悪夢(ウェス・クレイヴン監督) 12.ゾンビ伝説(ウェス・クレイヴン監督) 13.羊たちの沈黙(ジョナサン・デミ監督) 14.スクリーム(ウェス・クレイヴン監督) 15.プロフェシー(マーク・ペリントン監督) 16.ウルフクリーク/猟奇殺人谷(グレッグ・マクリーン監督) 17.死霊館(ジェームズ・ワン監督) 18.アナベル 死霊館の人形(ジョン・R・レオネッティ監督) 19.死霊館 エンフィールド事件(ジェームズ・ワン監督) 20.ウィッチ(ロバート・エガース監督) 21.ライトハウス(ロバート・エガース監督) 殺人モノの映画だけでなく、「悪魔の棲む家」とか「ポルターガイスト」といった超常現象系の映画の背景を辿っていっているのも、興味深かった。ネット広告などで出てくるような漫画の元ネタになっているような映画もあって、やっぱりこういう「系譜」ってあるんだなぁとしみじみ。人間の想像力って、単純な無限大ではないのですよね。特に前半の方の、猟奇殺人が連続するあたり、リアルに起こった話なのに、怖すぎる・・・。
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