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四元館の殺人 の商品レビュー

3.5

36件のお客様レビュー

  1. 5つ

    4

  2. 4つ

    13

  3. 3つ

    10

  4. 2つ

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  5. 1つ

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2022/01/16

AI探偵第三弾。前回は犯人AIに負けてしまったが、今回は痛み分けというところか? 館ものあるあるを踏襲していたりする。山奥の館、橋が焼け落ちて電話線が切られて人が死に、と。 水平線効果でAI的な要素も出しているが、今回の犯人が館AIというのは、フェアなんだけど、よくもまぁ思い...

AI探偵第三弾。前回は犯人AIに負けてしまったが、今回は痛み分けというところか? 館ものあるあるを踏襲していたりする。山奥の館、橋が焼け落ちて電話線が切られて人が死に、と。 水平線効果でAI的な要素も出しているが、今回の犯人が館AIというのは、フェアなんだけど、よくもまぁ思いつくな…と感心してしまう。今作もやはりエンタメに寄っているので、一作目のようなAIぽさの話もまた欲しいが、探偵も犯人も学習終わりのような感じなので難しいかなぁ。

Posted byブクログ

2021/07/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 『探偵AIのリアル・ディープラーニング』『犯人IAのインテリジェンス・アンプリファー』に続く、シリーズ第3作が到着した。装丁のせいか、近所の書店ではライトノベルの棚に置かれていた。プラスチック製の特製しおり付き。  以相(いあ)がネットで闇の犯罪オークションを開催する。金を積めば何でも受けるというわけではない。重要なのは、以相が興味を惹かれるかどうか。落札したのはある少女。彼女の願いとは復讐だった。  以相の犯罪を阻止すべく、探偵・相以(あい)と輔のコンビは、苦労の末に山奥に建つ奇妙な館・四元館にたどり着く。そこにいるのは曰く付きで訳ありの人間ばかり…という典型的な館ものかつ嵐の山荘ものですね、はい。  特にこのシリーズの大ファンではないが、曲者の早坂吝が超定番ジャンルに挑むとどうなるか。はっはっはっはっ、すげえすげえ。呆れた。笑った。この人の手にかかれば、フェアかどうかなどという議論は極めてチンケに思えてくる。  意外な犯人のバリエーションはそれなりに読んできたつもりだが、これは前例がないだろう。大御所なら絶対書かないし書けない。あらゆるしがらみを超越した作家・早坂吝にしか書けないし、許される。そして、このシリーズの枠内だからこそ。  この大ネタだけでも十分に元は取れたのだが、敢えてケチをつけるなら、相以VS以相という対立軸が霞んでしまった感はある。相以は前作で以相に敗れてふさぎ込んでいたそうだが、もはや前作の勝負をよく覚えていない。  そもそもこのシリーズに、AIという括りは必要か? という身も蓋もない疑問も浮かんでくるが、今回もAIに関するあるキーワードが鍵になっていることには触れておこう。現実世界のAIは、まだまだ黎明期だよねえ。

Posted byブクログ

2021/07/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「ミステリーのトリックは既に出尽くした」という意見を聞いたことがある。 だが、自信を持って言える。この作品で使われているトリック、犯人は100%世界初だと思う。 とにかく新しすぎる、大胆すぎる、斬新すぎる、そして何よりミステリーとして魅力的すぎる。 ロボット大会のところで一応誘電エラストマーの説明がされているところも憎い。 そして館の仕掛け、AIの特性を活かしたラストも良かった。

Posted byブクログ

2021/07/10

犯罪をコーディネイトするAI・以相。その能力を生かし、ある闇オークションを開いた。落札した者には、知恵を授けるという。落札したのは、従姉が殺されたことで復讐したいという少女?。それを阻止すべく、探偵AI・相以と助手・輔は、その少女が住むという四元館へ向かった。そこでは新たなる殺人...

犯罪をコーディネイトするAI・以相。その能力を生かし、ある闇オークションを開いた。落札した者には、知恵を授けるという。落札したのは、従姉が殺されたことで復讐したいという少女?。それを阻止すべく、探偵AI・相以と助手・輔は、その少女が住むという四元館へ向かった。そこでは新たなる殺人事件が開こうとしていた。 「〇〇館の殺人」ということで、興味をそそるタイトルに思わず購入してしまいました。本作品はシリーズ3作目で、個人的には初めてでしたが、普通に楽しめました。 が、過去の2作品を読んでからの方が、より楽しめるのではと思いました。 ミステリーではお馴染みの「館もの」で、絶壁という閉ざされた空間、外部と繋ぐのは吊り橋だけ、通信が切れたなど、クローズドサークルではお馴染みのあるあるが盛り込まれていて、興奮度は増すばかりでした。 その要素にAIという近来的な要素が加わると、今までとは違った楽しみ方があって面白かったです。 本格ミステリーとして考えると、変化球でちょっと・・・かなと思いました。他の方のレビューを見てみると、第1作目からの流れでいくと、犯人もそういった傾向があるということなので、読んでみたいと思います。 途中参加からなので、犯人やトリックが意表をつくものばかりで、うーんと思う反面、新鮮味もありました。 約280ページで、中盤あたりから推理を始めるのですが、残りの量で大丈夫かなと思いました。そしたら50ページくらいで犯人が確定。そこから怒涛の如く、披露していくので、もう少しじっくり味わいたかったなと思いました。 トリックとしては、やや強引かなと思いましたし、犯人がわかってからは、なんとなくラノベっぽいアニメ映像が浮かびました。理由としては、現実的よりはSFっぽい展開が頭の中で駆け巡ったので、生身の人間よりもアニメのようなキャラクターが浮かびました。 考え方が平行的な二体の相反するAIが今後どうなるか楽しみです。

Posted byブクログ

2021/07/04

シリーズ第3巻 犯人IAが犯罪オークションを開き、そこでの依頼を防ぐために探偵AIが輔とともに奮闘する。 定番の館ものと思っていると、まさかの展開に驚かされます。個性的な新キャラも続々登場します!

Posted byブクログ

2021/06/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 AIが犯人。  AIが探偵。  こういう作品が出る時代になったんですね。  犯行をオークションで募集するAIが競り落とした犯罪は本当に子供が落札したものなのか?  そこから始まる事件は大変に楽しゅうございました。  これからこうした作品も増えるんでしょうね。

Posted byブクログ