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さよならテレビ の商品レビュー

3.7

13件のお客様レビュー

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2021/09/29

阿武野さんの持つ熱量、ドキュメンタリー愛はハンパない。尊敬するし、すごいと思う。 でも実際、東海テレビのドキュメンタリーは映画化できたとはいえ、たくさんの人に知ってもらうことはできていないし、さよならテレビな事実は変わらないと思う。 テレビに行きたいと本当に思えない。 行く宛のな...

阿武野さんの持つ熱量、ドキュメンタリー愛はハンパない。尊敬するし、すごいと思う。 でも実際、東海テレビのドキュメンタリーは映画化できたとはいえ、たくさんの人に知ってもらうことはできていないし、さよならテレビな事実は変わらないと思う。 テレビに行きたいと本当に思えない。 行く宛のない就活の終着点は何処へ。

Posted byブクログ

2021/09/16

 テレビの時代の終わりをテレビの内側から告げる本だ。  日本経済の成長と幸せな伴走を続けてきたテレビは、メディアの中で存在感を大きくしていった。しかし、視聴率がいつのまにか組織全体の共通の価値観に押し上げられた。報道の現場も、数字に支配された。あわせてテレビ局のおおらかさも消えて...

 テレビの時代の終わりをテレビの内側から告げる本だ。  日本経済の成長と幸せな伴走を続けてきたテレビは、メディアの中で存在感を大きくしていった。しかし、視聴率がいつのまにか組織全体の共通の価値観に押し上げられた。報道の現場も、数字に支配された。あわせてテレビ局のおおらかさも消えていく。数字の砂漠である。理想より現実、過程より結果。こうした堕落を、著者はエピローグで「もはや詐欺師に近いような情報商人に落ちていく」とまでこきおろす。ジャーナリズムという公共空間が資本主義に寝食される、つまり植民地化されたのだ。  しかし、奇跡的にいい上層部がいた。その経営トップはこう言ったそうだ。「信頼しているスタッフの番組に、経営がガバナンスを利かせないことのほうが、放送局の最も高度なガバナンスだと思う」。これこそ至言、名言である。ただし、こう言える人は少ない。だれもが、勇気を、信念を持っていないのだから。

Posted byブクログ

2021/07/05

『さよならテレビ』『人生フルーツ』『ヤクザと憲法』『ホームレス理事長』など数々の話題作をつくってきた著者のドキュメンタリー論。 私はこれらの作品を観たことがないのですが、ドキュメントとは何か?テレビとは何か?など深く考えさせられる内容でした。 機会があれば映像作品も観てみたい...

『さよならテレビ』『人生フルーツ』『ヤクザと憲法』『ホームレス理事長』など数々の話題作をつくってきた著者のドキュメンタリー論。 私はこれらの作品を観たことがないのですが、ドキュメントとは何か?テレビとは何か?など深く考えさせられる内容でした。 機会があれば映像作品も観てみたいと思います。

Posted byブクログ