まぎわのごはん の商品レビュー
「まぎわ」って、何が起こる間際なのだろうか?藤ノ木優さんの作品からすると「いまわ」のことだろうか? 若い料理人の翔太が兄弟子と反りが合わず店を飛び出した先に、拾ってもらった店が、特別な料理店だった。藤ノ木さんの作品は名前に「翔」がつく登場人物がやたら目に付く。そして店の名前が・・...
「まぎわ」って、何が起こる間際なのだろうか?藤ノ木優さんの作品からすると「いまわ」のことだろうか? 若い料理人の翔太が兄弟子と反りが合わず店を飛び出した先に、拾ってもらった店が、特別な料理店だった。藤ノ木さんの作品は名前に「翔」がつく登場人物がやたら目に付く。そして店の名前が・・・。 拾ってもらった料理店は、マスターと呼ばれる優しい料理を作る元医者がいた。元寿司職人でオーナーの親方と呼ばれる芝、小夜、この2人がマスターとともにこの作品を引き締めている。翔太の未熟さをより際立たせることで、「まぎわ」の意味を強調しているように思えた。小夜が翔太と話している時に、人差し指を挙げて語る場面は、天久鷹央を垣間見た、その場面だけだが。 余命幾許も無くなった時、私は何をするだろう。やはり美味しそうな料理を少しでも口にしたいと思う。世界を見て回るのも楽しいが、元気でなくなればそうはいかないだろう。絵画を見たり空を眺めたりしながら、優しい人と料理を味わいたい。そんな気持ちにさせられた。 相手に寄り添う気持ちは口にするものにとって最高の味わいをプレゼントしてくれる。
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おいしい 小説 なのかはちょっとわからなかった 主人公にすこし苛々してしまう 主人公、どうして料理はじめて仕事にしようと思ったのかわからなくてずっと考えてしまう…
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職場の方のおすすめ。お借りしたその日に読了。 現役医師が執筆された小説とのことでリアリティがあった。余命幾ばくかの患者に、ご飯を通してとことん寄り添う、元医師の料理人。 たべることは、生きること。 膵臓癌のご主人と、その奥さんのエピソードはポロポロ泣けた。ごはんには、生きた思い出が宿る。 読了後に装丁を眺める。桜を見たかった咲良さんを思い出しているのだろうと思うとまた泣ける。寄り添うを言い換えると、どれだけ一生懸命やったか、ということなのかもしれない。 わたしも美味しいお出汁をとったり、家族の好物をつくったりして、食卓に思い出を残そう。 ちなみに、この日の晩ご飯はフワフワの白身魚のフライ。みんな喜んでくれました。幸せは食卓から生まれる。
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藤ノ木優『まぎわのごはん』 2021年 小学館文庫 著者デビュー作。 第2回日本おいしい小説大賞最終候補作とのことで、美味しい料理の楽しいグルメ小説だと思っていました。 ですが、それは良い意味で大きく裏切られました。 〝まぎわ〟とはそういう意味だったのかと理解したときには胸が...
藤ノ木優『まぎわのごはん』 2021年 小学館文庫 著者デビュー作。 第2回日本おいしい小説大賞最終候補作とのことで、美味しい料理の楽しいグルメ小説だと思っていました。 ですが、それは良い意味で大きく裏切られました。 〝まぎわ〟とはそういう意味だったのかと理解したときには胸が苦しくなりました。 現役の産婦人科医、医師である著者ならではの食と医療、生と死をテーマにした作品でした。 実は誰しもが身近なものである死という存在。だからこその生の意味。 重いテーマではあるのに、それらを優しく寄り添うように問いかけ、意義を示してくれたと思える。 本当に素晴らしい作品でした。 #藤ノ木優 #まぎわのごはん #小学館文庫 #読了
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小学館が創設した「食」に関する新レーベル「おいしい小説文庫」。2020年、コロナ禍の非日常だからこそ、食小説を通じ読者の心に彩りを添えたい、との思いで立ち上げたとのこと。その内の一冊です。 ところで、現役医師兼作家さんて結構いらっしゃいますね。本書の著者・藤ノ木優さんもそう...
小学館が創設した「食」に関する新レーベル「おいしい小説文庫」。2020年、コロナ禍の非日常だからこそ、食小説を通じ読者の心に彩りを添えたい、との思いで立ち上げたとのこと。その内の一冊です。 ところで、現役医師兼作家さんて結構いらっしゃいますね。本書の著者・藤ノ木優さんもそうで、本作がデビュー作とのこと。今回初読みでした。 末期患者専門の料理を提供する店「まぎわ」を舞台に、終末期医療の一つのあるべき姿を提示するとともに、人の心や店の流儀が解らない半端な青年・翔太が、人の想いや最後の晩餐を叶えることに喜びを見出し、料理人として成長していく物語です。 翔太の、包丁の技はあれど心が伴わない、イラッとさせられる描写も意図的なんでしょう。そして、人へ寄り添う手段として「食」も多大な貢献要素なのだと気付かされます。 なんだか、小川糸さんの『ライオンのおやつ』を思い出しました。食は大事ですね。 「まぎわ」は確かに「死の間際」かもしれませんが、料理で患者に寄り添って満足してもらえるのなら、残り少ないけれども新たな「生」を燃やすきっかけとなる「出発間際」とも言える気がします。 こんな「心」のこもった料理を提供されたら、涙なくしていただけません。架空の物語ながら、目に浮かぶ料理と本小説の提起に、心穏やかに手を合わせたくなります‥。美しい物語でした。
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はじめの翔太の態度にはイライラさせられたけど、本を読み進める内に、自分も翔太のように、自分本位で仕事をしているのではないかと考えさせられた。 私も心を持って仕事をできる人になりたいと思った。
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主人公は今時?の若い男性の料理人です。 努力はしているけれども少し先走ってしまい上手く周りとやれずにいたその時、まぎわの料理店で働く事になります。 一緒に働く仲間と、様々な病気を抱えるお客さんとの関わりで料理人として成長していきます。 また病気を抱えた人達の思いに触れる事が出来ま...
主人公は今時?の若い男性の料理人です。 努力はしているけれども少し先走ってしまい上手く周りとやれずにいたその時、まぎわの料理店で働く事になります。 一緒に働く仲間と、様々な病気を抱えるお客さんとの関わりで料理人として成長していきます。 また病気を抱えた人達の思いに触れる事が出来ます。 自身の仕事への向き合い方、生きる事について振り返る事が出来ました。
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まぎわの料理とは、「死ぬまぎわ」の料理だった⁉️ 「ありがとう。私の人生で、一番美味しくて、一番楽しくて、一番美しいご飯だった」 「料理を作り続けて欲しい。翔太さんの料理には、人を救う力があるわ。私が亡くなった後も、沢山の人を助けてあげてね」 現役医師が描く圧巻のデビュー作!...
まぎわの料理とは、「死ぬまぎわ」の料理だった⁉️ 「ありがとう。私の人生で、一番美味しくて、一番楽しくて、一番美しいご飯だった」 「料理を作り続けて欲しい。翔太さんの料理には、人を救う力があるわ。私が亡くなった後も、沢山の人を助けてあげてね」 現役医師が描く圧巻のデビュー作! 修業先の和食店を追い出された赤坂翔太は、あてもなく町をさまよい「まぎわ」という名の料理店にたどり着く。 店の主人が作る出汁のおいしさに感動した翔太は、店で働かせてほしいと頼み込む。念願かない働きはじめた翔太だが、なぜか店にやってくるのは糖尿病や腎炎など、様々な病気を抱える人ばかり。 それもそのはず、「まぎわ」はどんな病気にも対応し、患者に寄り添った食事を提供する、特別な食事処だったのだ。 塩一つまみ気軽には使えない店の正体に戸惑いを隠せない翔太。そんな中、翔太は末期がんをわずらう元モデル・如月咲良のための料理を作ってほしいと主人に依頼され――。 病と向き合う若き料理人の葛藤と成長を現役医師が描く、圧巻の感動作!
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糖尿病、腎炎、アレルギー、様々な病気に対応した食事を提供する料理店が舞台。元医者のマスター、元看護師の店員、そして料理の腕に自信を持つ若き料理人、この3人が末期がん患者に最後の食事をさせる。それで、まぎわのごはんとなる訳。やはり若い人の死はつらい。ただ、店の名前が『まぎわ』でいい...
糖尿病、腎炎、アレルギー、様々な病気に対応した食事を提供する料理店が舞台。元医者のマスター、元看護師の店員、そして料理の腕に自信を持つ若き料理人、この3人が末期がん患者に最後の食事をさせる。それで、まぎわのごはんとなる訳。やはり若い人の死はつらい。ただ、店の名前が『まぎわ』でいいのかな?
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翔太が少し「べらんめい口調」なのが気にかかったが、お店に訪れる親方の存在が若造の翔太に変化をもたらした 翔太は包丁の腕はよかったが、今まではテクニックばかりで、食べる人のことが二の次になっていたことに気づく 「相手のことを考えて腕を振るってこそ、料理と言える」との親方の発言がささ...
翔太が少し「べらんめい口調」なのが気にかかったが、お店に訪れる親方の存在が若造の翔太に変化をもたらした 翔太は包丁の腕はよかったが、今まではテクニックばかりで、食べる人のことが二の次になっていたことに気づく 「相手のことを考えて腕を振るってこそ、料理と言える」との親方の発言がささる
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