キミの青春、私のキスはいらないの? の商品レビュー
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なんというか、いやもう王道の青春物語だ。 ひねくれた思い込みの激しい主人公と、猫のように捉え所がない人懐っこいヒロインが出会って、(キスを掛けて)勝負して、とりとめない無駄のような一緒の時間を過ごして、それが心地よくなって、でもどうしようもなく喧嘩別れして、そして本当の自分の望みに気づく。 いやあ、青春だなあ。苦しいなあ。 でも、こう言う物語をやっぱり好きなのだ。 序盤、主人公のこだわりやツッコミ具合に森見登美彦の登場人物的な印象を持ったのだけど、ヒロインの過去を知るあたりからの感情の揺れ方に、今度は竹宮ゆゆこさんの初期の青春ものの薫りがした。 そうして最後に辿り着いた穏やかで明るい未来を予想させるラストがいいね。 うん、青春物語はこうでなくっちゃ。 そんな一作。
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「高校生で、キスしたことないなんて病気なんじゃない?笑」で始まる、王道青春群像劇。主人公とヒロインの青春真っ盛りな絡みが良いのに加え、友人達のキャラの癖が強く、特に彼らの掛け合いが読んでいて面白かった。
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