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プリンストン大学教授が教える“数字"に強くなるレッスン14 の商品レビュー

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2021/09/18

新聞、TV, ウエブ等のニュースや記事等で世にあふれる「数字」につき、それらをうのみにはせず、基本情報と四則計算を使って信ぴょう性をチェックし、数字リテラシーを高めましょう、という本。 本書では、計算の際はおおよその数字で良いし、自分自身の経験や、事実に基づく(例えば人口)大ま...

新聞、TV, ウエブ等のニュースや記事等で世にあふれる「数字」につき、それらをうのみにはせず、基本情報と四則計算を使って信ぴょう性をチェックし、数字リテラシーを高めましょう、という本。 本書では、計算の際はおおよその数字で良いし、自分自身の経験や、事実に基づく(例えば人口)大まかな推定で問題ないとしている。 例えば本書冒頭では、著者は米国人なので、米国には車が何台あるのか、という問題を考えている。 米国の人口はおよそ3億3000万人だから、一人一台車を持っていると仮定すれば、3億3000万台と推定できるとし、多くの場合はこれで事足りるとしている。 さらに精度を高めたいのであれば、免許を持っていない人の数や、公共交通機関を利用している人の数を考慮する等して、人口の半数以上、おそらく全体の2/3か、3/4が車を所有していると推定すれば、結果は2億台から2億5000万台とすれば、より確からしい数字になる、との事。なお、本書では、答え合わせとして、ウイキペディアからの引用をあげ、2015年の登録台数は2億6360万台としているので、おおよその推定としては間違っていなかったとしている。 あと、数の推定をする際に気を付けるべき点として、本書では単位の取違い、面積や体積の増加他を挙げていて、実際新聞やTVのニュース等でもそれらの間違いは多く、後日訂正記事が出ていることを記している。 本書読んでいて、ちょっと前にビジネス書で流行った「フェルミ推定」を思い出したが、本書でもフェルミ推定について言及をしていたが、著者の手法とフェルミ推定が大きく違う点は、フェルミ推定は「知らないことについて知識に基づいた推測をあまり必要としない点」との事。 少なくとも日本の人口くらい(四捨五入して、およそ1億3000万人)だけでも覚えておけば、例えば一人当たりに換算して(これもスマホの計算機能でできる)という考え方や、国民全員にいきわたらせるにはいくつ必要か等の換算ができ、報道された数字の妥当性が腹落ちするものかどうかが判断できるのでは、と感じた。 今まで数字を気にしてこなかった全ての人に一読を進めたい。

Posted byブクログ