うらんぼんの夜 の商品レビュー
川瀬作品にしては異色(?)のホラーもどき小説。閉鎖的な村落とその構成人物たちの描写は流石だが、ストーリ自体はそこまで面白くなかった。
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小さな村にある古くからの言い伝えや習わし。どこはかとなくホラー風味の漂うミステリ。時代を見失うほどの閉塞的で絶対的な戸主制度の中で、村の呪縛に囚われている女子高生の菜穂。転校生の亜矢子が来たことで村に災いが持たされていく…。最後の菜穂の決断は個人的にはお勧めしないけれど、亜矢子の...
小さな村にある古くからの言い伝えや習わし。どこはかとなくホラー風味の漂うミステリ。時代を見失うほどの閉塞的で絶対的な戸主制度の中で、村の呪縛に囚われている女子高生の菜穂。転校生の亜矢子が来たことで村に災いが持たされていく…。最後の菜穂の決断は個人的にはお勧めしないけれど、亜矢子の菜穂への「あなたは幸せだ」という一言、たぶんそうなのだろうなとは思う。
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奈緒の住む大百舌鳥村の古いしきたりとか因習的なもの、まだこういうのがある田舎存在してそうだな…。村から出て行くことを望んでいても、結局無意識にそのしきたりを常識のように感じてる奈緒がちょっとやるせないというか。 田舎の農家の男尊女卑的なところ(でも老人たちは女ばかりだから、最終的...
奈緒の住む大百舌鳥村の古いしきたりとか因習的なもの、まだこういうのがある田舎存在してそうだな…。村から出て行くことを望んでいても、結局無意識にそのしきたりを常識のように感じてる奈緒がちょっとやるせないというか。 田舎の農家の男尊女卑的なところ(でも老人たちは女ばかりだから、最終的には女性が強いのか?)、内部と他所者をあからさまに区別する排他主義的なところも、実際にまだ存在するんだろうな。 ストーリー自体は最終的にどう落ち着くのか気になったけど、亜矢子のしたたかさは嫌いじゃない。
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ホラー&ミステリー。 読後のざわめきが止まらない。 物語の2/3くらいまで、田舎の風習や価値観に翻弄されながらも、東京暮らしを夢見て頑張る女子高生のお話+東京から引っ越してきた一家(その家の娘は同級生になる)に嫌がらせをする不気味な老人たち。でした。 田舎でよそ者を嫌...
ホラー&ミステリー。 読後のざわめきが止まらない。 物語の2/3くらいまで、田舎の風習や価値観に翻弄されながらも、東京暮らしを夢見て頑張る女子高生のお話+東京から引っ越してきた一家(その家の娘は同級生になる)に嫌がらせをする不気味な老人たち。でした。 田舎でよそ者を嫌うのはよくある話で、それはそれで面白かったですが 終盤これまでの全部ぶっ壊れる。 オチもすごい好き。続編が作れる。読みたい。
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うーわー、こーわーい。 村の閉鎖的で時代錯誤な風習や考え方も怖かったけど、真相が怖過ぎる!! そしてラスト! ぞわっと鳥肌がたった!
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おもしろかった! 怪談話を聞いているような薄気味悪い雰囲気と、閉鎖的な村の様子、昔から伝わる地蔵崇拝。 好きな要素がてんこ盛り。 奈穂が、村の老人たちにさくさく本音を言うところがスカッとするし、共感する部分が多かった。
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うらんぼん…盂蘭盆会…って言葉が怖い(*_*) もうずーっと薄気味悪い話だった。 他所者を拒む田舎の村… お地蔵様に埋まる程の前掛け… ラストまで村の年寄りの行動の意味がわからないからついつい読む! 気持ち悪いけど読む笑 転校生も不気味、それを見張る老人達も不気味… 何事もな...
うらんぼん…盂蘭盆会…って言葉が怖い(*_*) もうずーっと薄気味悪い話だった。 他所者を拒む田舎の村… お地蔵様に埋まる程の前掛け… ラストまで村の年寄りの行動の意味がわからないからついつい読む! 気持ち悪いけど読む笑 転校生も不気味、それを見張る老人達も不気味… 何事もなかったかのような結末は、何も変わらぬ風習で村が続くだろう事を思わせる。 村人達を人質にすることで奈穂を一生村に縛りつけた亜矢子のしたたかさ。 なんかわからないけど面白い結末だった。 この結末が一番しっくりくる気がする… しっくりくる…たぶん… この村の毒にやられたかしら:(;゙゚'ω゚'): 日本のホラーってヒタヒタと忍び寄ってくる怖さ? この薄気味悪さがなんか好き笑 夏だしホラー読もうか‼︎
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東京少女の逆転や大人だと自負してたら、実は自分てたいしたことなかった描写や、田舎を完全怖でおしまいにしなかったことや、いいとこたくさんあった。
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福島県の大百舌村を舞台に繰り広げられるホラーミステリー。 因習根深い閉塞感漂うこの村で育ち、都会に焦がれる高校生の奈穂が主人公。 よそ者を忌み嫌うこの村に、東京から同い年の北方亜矢子が移住して来た事から物語は動き出す。 姿は見せないが心を病んでいる亜矢子の母、亜矢子の家の裏山...
福島県の大百舌村を舞台に繰り広げられるホラーミステリー。 因習根深い閉塞感漂うこの村で育ち、都会に焦がれる高校生の奈穂が主人公。 よそ者を忌み嫌うこの村に、東京から同い年の北方亜矢子が移住して来た事から物語は動き出す。 姿は見せないが心を病んでいる亜矢子の母、亜矢子の家の裏山に張られた謎の電気柵、地蔵様の掟と祟り、不審死と不可解な出来事が次々起こるが、一向に結末が読めない。 不穏な空気感の中、唯一の救いは奈穂の本音満載のキャラ。 前半は平坦、第四章で全ての謎が一気に解けるが、本格ミステリーと思って読むと物足りない。
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