闇の盾 の商品レビュー
カネより銃よりコネクション…。
2021年7月読了。 最近、反響が大きい本との風聞で読んだ。 細かい事の理非はさて置き「餅は餅屋」の諺どおり、警察関係者(公務員)の内輪話は「俗社会の内幕物」が大半なので、読んでいて飽きることが無い。又「大企業でもヤクザでも、こういう駆け込み寺的な存在(仲介屋)は必要なん...
2021年7月読了。 最近、反響が大きい本との風聞で読んだ。 細かい事の理非はさて置き「餅は餅屋」の諺どおり、警察関係者(公務員)の内輪話は「俗社会の内幕物」が大半なので、読んでいて飽きることが無い。又「大企業でもヤクザでも、こういう駆け込み寺的な存在(仲介屋)は必要なんだなぁ」と痛感、「起業する事とは…」と云う点でも勉強に成った。警察や検察のOBなら、世間の大概の揉め事は収められちゃうなんて、こんなに正々堂々と語られちゃうと、一般市民としては怒る気力も無くなるね。 未来永劫甦る事は無い、あの現ナマや銃弾まで飛び交ったバブル期の異常さも、当事者ならではのヒリヒリする熱い回想で再現されている。 但し客観的な第三者の視点が無いので「この人(著者)、ちょっとカッコ良過ぎじゃない?」と思われる箇所も随所に有ったが、それもご愛嬌。(「秦野章先生」や「中江滋樹」なんて、久々に見た名前も懐かしかった。) しかし、平和ボケと云われて久しい日本国民に「個々人が危機管理意識を持つことの大切さ」を、笑わせながらハラハラさせながら、イタい程教えてくれる本書は一読に価するものだと思うので、広くお奨めする。 さて、それにしても著者は勿論、著者と袂を別った故佐々淳行さんにせよ、恐ろしい程の「記録魔」振りにはほとほと畏れ入った。自分の半生とは言え、ここまで詳細に脳で記憶出来る筈が無いからね。 日記でも手帳でも何十年間、毎日コツコツと書き留めておかなければ絶対に無理だね、この量は(ただ、お仲間とは云え実名をバシバシ書いてて、一寸心配だけど…w)。 でも、それって別に「元警察官あるある」では無くて、正に「ザ・公務員」なんだよなぁと読後に苦笑してしまった。判る人には判りますよねw? 最後に話は逸れるが、〇マ〇ンで「こんな奴(著者)より、俺の方が当時の裏事情をた~んと知ってらぁ!」って感じで、長々とバブル期抗争裏話を嬉々として書いてる、作者と元同業と覚しき御仁が居たが、そんなに悔しいなら、自分だってテメェの氏素性をバラして暴露本の一冊でも書いてみろっての。 名乗りを上げる度胸も無く、結果(立件)も碌に出せなかったクセに「元公務員」ってプライドだけは高いんだから…本当に「お役人」ってみっともないねww。
左衛門佐
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
昭和! たまたま出くわした有名事件で犯人にとびかかる大活躍で警察系国会議員・秦野章の子飼いになって土地転がしのお世話を全部してもらって財産を得て(秦野先生の自由な財布係)、自力でもっと儲けようとしたら破滅、先生も議員引退して痴呆に。出直すべく人脈を利用したコンサルタント業に進出。人脈と口八丁での世渡り物語って感じ。
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「闇の盾」というタイトル、サブタイトルの「政界・警察・芸能界の守り神と呼ばれた男」に引き寄せられた。そして、著者寺尾文孝さんの「日本リスクコントロール」という会社名にも聞き覚えがあり、手に取った。 警察官からスタートした著者が、どのように人脈を作り、お金・権力を持ち、会社を立ち...
「闇の盾」というタイトル、サブタイトルの「政界・警察・芸能界の守り神と呼ばれた男」に引き寄せられた。そして、著者寺尾文孝さんの「日本リスクコントロール」という会社名にも聞き覚えがあり、手に取った。 警察官からスタートした著者が、どのように人脈を作り、お金・権力を持ち、会社を立ち上げるに至ったかを描いている。 やはりのしあがって行くには、一人の力ではできないということを思わざるをえない。人とのご縁、お金、最終的には時の運なのかもしれない。 この中でも面白いのは、やはり89年以前のバブル期。バブル紳士とのつながり、駆け引きだ。人も金も、今の日本では考えられないスケールで現実が進んでいく。 しかし、バブルは崩壊する。著者もその荒波には抗えず裸一貫となったが、そこで自らを振り返り、人脈をつないで日本リスクコントロールという会社を立ち上げる。 どのように働き、どのように生きていくか、という命題がこの書籍の根底に 流れている。自らのためじゃなく、金のためじゃなく、人のために働くという人生の目的。非常に面白く、あっという間に読み終わった。
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表社会にも裏社会にもアンテナを張り生き抜いてきた寺尾氏の一代記あるいは覚書。 人と出会いこれぞという人に食い込み、成長するとともに持ち込まれる案件を解決していく。政界財界の裏事情、検察警察の舞台裏などあからさまで、どこまで文章になっているのかは不明ながら興味深く読んだ。
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p144 全国で24万人の警察官がいるが、わずか600名ほどのキャリア警察官がその24万人の上に君臨している p186 ミサワホームの創業者三澤千代治 新潟十日町出身 p284 石川達紘 工業高校出 苦学して中央大学法学部卒業 特捜検察を歩んだ現場叩き上げ派 2018/2 ゴ...
p144 全国で24万人の警察官がいるが、わずか600名ほどのキャリア警察官がその24万人の上に君臨している p186 ミサワホームの創業者三澤千代治 新潟十日町出身 p284 石川達紘 工業高校出 苦学して中央大学法学部卒業 特捜検察を歩んだ現場叩き上げ派 2018/2 ゴルフへ行く途中通行人をはねる
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「あの件はワシが裏で話を通しておいたんじゃ」 的なことを語る人の話。 気楽に読めて面白いですね。ずいぶん前のTV番組で生瀬勝久が演じていた「廃れさせ屋 ○山×男」を思い出しながら読んでいた。 バブル紳士たちとの交友録とか、興味がある人はもっと面白いのかもしれないが、私はその辺は話...
「あの件はワシが裏で話を通しておいたんじゃ」 的なことを語る人の話。 気楽に読めて面白いですね。ずいぶん前のTV番組で生瀬勝久が演じていた「廃れさせ屋 ○山×男」を思い出しながら読んでいた。 バブル紳士たちとの交友録とか、興味がある人はもっと面白いのかもしれないが、私はその辺は話半分で読んでた。
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サブタイトルに惹かれて買った。こんな人がいたという事を全然知らなかった。でも、まさしく知る人ぞ知る裏の守り神といったかんじの方です。その人脈に驚きばかり。この本がすごいのが、全て実名で、そんな事公表して大丈夫?と言ったことが、かなり書かれている点です。本の内容的には、日本リスクコ...
サブタイトルに惹かれて買った。こんな人がいたという事を全然知らなかった。でも、まさしく知る人ぞ知る裏の守り神といったかんじの方です。その人脈に驚きばかり。この本がすごいのが、全て実名で、そんな事公表して大丈夫?と言ったことが、かなり書かれている点です。本の内容的には、日本リスクコントロール社を立ち上げてからの最終章が一番面白かった。最近の出来事で知ってるニュース、聞いたことあるニュースが、書かれており、あのニュースの裏側がこんなことになってたん?みたいな実に生々しい事が書かれている。ある意味ではこの本は立派な暴露本だと思います。それにしても寺尾さんはすごい。信頼だけで今も仕事が舞い込んでくる、営業は一切なし。顧問料も超高額。それでも仕事がどんどんくる。これぞ究極のビジネスモデル。
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元機動隊員の著者が、退職後に政治家の私設秘書を務め、その時の人脈を活かして様々なトラブル解決に携わってきたエピソードの振り返り。 登場人物の実名で書けるところを書いた、という感じ。 本当は著者自身ももっと法に触れるギリギリのことをやってきたのかもしれないが、元警官の矜持が許さな...
元機動隊員の著者が、退職後に政治家の私設秘書を務め、その時の人脈を活かして様々なトラブル解決に携わってきたエピソードの振り返り。 登場人物の実名で書けるところを書いた、という感じ。 本当は著者自身ももっと法に触れるギリギリのことをやってきたのかもしれないが、元警官の矜持が許さなかったのか、基本的には「人脈を通して関係者に話をつけた」穏便なケースが多い。 人脈と言ってもいわゆる上級国民+闇社会のそれで、失礼など絶対に許されない世界はさぞかし気苦労も多いだろう。たとえ、銀座で「ビルを3つ建てられる」ほどのお金を使えるくらい稼げたとしても、自分なら関わりたくないが。 政治家に清廉潔白さを求めるサヨクの幼稚な言説がまかり通る中、「世の中結局は力関係で決まる」という当たり前の結論が淡々と語られている。 最後にキッシンジャーの名前が亡霊のように登場し、日本が決して独立国ではないという悲しい現実が突きつけられる。 平和とか人権とか正義とかのきれいごとで反戦を語る前に、「戦争に負けたら何もかも失う。少なくとも『戦う』選択肢を自ら捨てるほど愚かなことはない」現実を我々はいつになったら受け入れるのだろうか。
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ロバート ホワイティング『東京アンダーワールド』のような世界を、当事者の一人が、俺はうまく切り抜けたぞ、という自慢話として書いた本。なので、不快になる人もいるかもしれませんが、個人的にはそこそこ面白く読めました。
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どういう感情で読めば良いのか… 勉強できなかったけど、悪いこと重ねてこんなすごいことやったんだ。 という、老人の自己満足、冥土の土産的な作品。 若い頃の悪いことを武勇伝とするタイプの人たちには受けるかも。
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