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地球以外に生命を宿す天体はあるのだろうか? の商品レビュー

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6件のお客様レビュー

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2023/05/28

小中学生に本を紹介するにあたって、新しく出ている「岩波ジュニアスタートブックス」から選んで読んでみた。数年前、著者が小学生対象に話をしてくださったのを、僕は聞いている。そのときとほぼ同じ流れで書かれている。だから、新しく知った話はたぶんなかったと思う。でも全然かまわない。最初に話...

小中学生に本を紹介するにあたって、新しく出ている「岩波ジュニアスタートブックス」から選んで読んでみた。数年前、著者が小学生対象に話をしてくださったのを、僕は聞いている。そのときとほぼ同じ流れで書かれている。だから、新しく知った話はたぶんなかったと思う。でも全然かまわない。最初に話を聞いたときも、こんなおもしろいことが分かってきているのかと感激した。それからいくつか関連する本を読んだりしている。太陽系内で生命がいそうな星、火星、エウロパ、タイタンそしてエンケラドス。生命が存在するかどうかも興味深いのだけれど、どうやってメタンがあるとか窒素があるとか分かるのだろう。分光学とか何かを使っているのだったか。勉強したかもしれないけれど、全く身についていない。水が流れた跡がある、と言われたら、ああそうだなあ、と言えるのだけれど、離れた対象物の性質を知ることができるというのは本当に不思議だ。そしてもっとおもしろいのが系外惑星。どうやって探すかというその方法自体もおもしろい。トランジット法とか初めて聞いたときは「なるほど」と思った。でも、惑星が恒星の前を通るときのそのわずかな光の変化をどうやってキャッチしているのか、そこがまた不思議でならない。素人には計り知れない技術の進歩があるのだろう。地球タイプの惑星がハビタブルゾーンに存在している。それがいくつも見つかってきている。地球にだけ生命が存在するなんて、もうあり得ない。知的生命だって存在してもおかしくない。それならば我々にコンタクトをとってきてもおかしくない。でも空間は広く、時間は長い。知的生命体同士がどこかで接触するチャンスは極めて少ないということなのだろうか。そして、その知的生命体は長くは存続しないということなのだろうか。

Posted byブクログ

2022/10/11

宇宙本が苦手な自分にも、これはかなり楽しめた。なるほど、地球外生命体の観点で見れば、こんなに楽しく読めるものなんだという、ちょっと目から鱗的な発見。地球環境の常識から自由になること自体、かなり困難な作業な訳だけど、その前提は受け入れた上で、あり得る可能性を順次検討していく結構。系...

宇宙本が苦手な自分にも、これはかなり楽しめた。なるほど、地球外生命体の観点で見れば、こんなに楽しく読めるものなんだという、ちょっと目から鱗的な発見。地球環境の常識から自由になること自体、かなり困難な作業な訳だけど、その前提は受け入れた上で、あり得る可能性を順次検討していく結構。系外惑星の中に地球と似た環境があるかもとか、かなりワクワクしますわな。でも宇宙スケールの悠久において、同時期的に似たような生命体が存在するって、とんでもない奇跡みたいなことかも。何にせよ、新発見が楽しみな分野。

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2022/09/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

地球以外に生命を宿す天体はあるのだろうか? 佐々木貴教 ∞----------------------∞ とても分かりやすい本です(ジュニア向けなので)。 天動説はそもそもキリスト教由来の考え方。神や人間を中心に世界(宇宙)が回っている。しかしニュートンが万有引力の法則を発見。物は地球に引っ張られ、その地球や天体も引っ張りあっていて、地球は太陽の周りをまわり、その中心である太陽すら銀河系の星の1つにすぎないと分かる。 太陽系内に生命はあるのか?水(液体)があることが重要。 火星は過去に温暖湿潤だった。 木星の衛星エウロパは内部に海のような液体状のものがある。 土星の衛星タイタンには分厚い窒素の大気があり、メタンの湖がある。 土星の衛星エンケラドスの内部の海には海底火山がある。 太陽系外に生命はあるのか? 系外惑星の探し方。 視線速度法で中心の星が惑星の引力に引っ張られて動いているかを見る方法。ドップラー効果の救急車のサイレン音の変化のように、光が近づく時と遠ざかる時では光の波の形が変わる。 トランジット法は、中心の星を他の星が横切ることによって光が遮られるので中心の星に惑星があると分かるというもの。 ハビタブルゾーン、中心星と惑星の距離が水は蒸発せず凍らずの範囲であること。 ケプラー宇宙望遠鏡でハビタブルプラネットがいくつか見つかり、系外惑星も数多くあるので、その後打ち上げられたTESSにも期待がかかる。 地球型生命体という限られた枠組みでしか考えられてないので、もっと大きな枠で捉えたらもっと面白そう。 2022/08/28 読了(図書館)

Posted byブクログ

2022/04/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

〇宇宙人ではなく、“生命体”の可能性 〇きっとあると思うな! 〇天文学の歴史 〇生命体の探索の現在とこれから ◎宇宙は地球であふれている…ケプラー宇宙望遠鏡 1:天文学の歴史  古代人の宇宙観…神話  アリストテレスの宇宙体系…天動説   ←天動説の模式図    キリスト教的な世界観  地動説   ニコラウス・コペルニクス   ヨハネス・ケプラー「ケプラーの法則」   アイザック・ニュートン「万有引力の法則」  広がり続ける宇宙観   銀河宇宙、銀河団  人類も地球もありふれた存在の中の1つ  ☆銀河系の星の数はどうやって数えるのですか? 2:太陽系内に生命を探す  液体の水があるか   …火星、エウロパ、タイタン、エンケランド  ☆なぜ水にこだわるのか←H2O  火星は水の惑星だった?←GoogleMars   …いまも水を隠し持っている?   …今はカラカラの惑星だが、昔は生命があったのでは?  ☆火星はなぜ温暖湿潤な気候が失われたのか  木星の衛星エウロパの内部には海がある?  土星の衛星タイタンにはメタンの雨が降っている?   メタンの液体を使うタイプの生命がある?  噴水する天体エンケラドス   海底火山   地球…熱噴出孔:生命の誕生の場  ☆人類が探索を行うことで他の天体の生命体に影響を及ぼすことはないのですか? 3:太陽系外に生命を探す  系外惑星…太陽系外の星の惑星       1995年10月、系外惑星検出「ホットジュピター」       スイス観測チーム:マイヨールとケロー…ノーベル物理学賞  その後25年の間に何千個も見つかる  ☆1992年に系外惑星が見つかっていたのでは?  どうやって探すの?   ①星の揺れ   ②星の明るさの変化  銀河系内の地球型惑星   ケプラー宇宙望遠鏡…トランジツト法で探す  ☆なぜ木星のような大きさの惑星では、生命がいることが、期待されていないのか  天の川に浮かぶ無数の地球  スーパーアース  発見された「第2の地球」候補たち  ハビタブルゾーンとハビタブルプラネット  2014「ケプラー186f 」…サイズが地球と同じだが太陽にあたる星がまったく違うタイプ  2015「ケプラー452b 」…地球より大きい  2017「トラピスト1」の惑星群…地球の7姉妹  ケプラー宇宙望遠鏡の引退後…TESS  ☆あとどれくらいで地球生命体か見つかると思いますか? 「フェルミのパラドックス」  …いったい彼らはどこにいるのだろう?   ・見つかっていないだけ?   ・高度に知的に進化した生命体は短時間で滅ぶ?   ←他の考えは?哲学

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2021/10/31

大人ですが、図書館で見かけておもしろそう!と借りてみました。 章ごとの長さが長過ぎず、短過ぎず、言葉も簡単で、とても読みやすかった。 惑星探査の手法の話では、高校物理で勉強していたようなことが実際に科学の世界で応用されているのだなと思った。 読み進めているとどんどんとスケールが大...

大人ですが、図書館で見かけておもしろそう!と借りてみました。 章ごとの長さが長過ぎず、短過ぎず、言葉も簡単で、とても読みやすかった。 惑星探査の手法の話では、高校物理で勉強していたようなことが実際に科学の世界で応用されているのだなと思った。 読み進めているとどんどんとスケールが大きくなっていくいくので、自分の周りの世界が縮むような、本当に広大な宇宙を感じられるような気がした。 もう少し大人向けの同じジャンルの本も今後読んでみたくなった。

Posted byブクログ

2021/09/05

ジュニア新書は難しいと感じる子ども向けに出されているジュニスタ。 正直言って普通に読める人(子どもでも)なら小一時間で読める。しかし、もともとジュニア新書のターゲットだった中学生の、現実の読解力を考えればこれくらいがちょうどいいのかなと思う。 とにかく親切。初めに内容のまとめがあ...

ジュニア新書は難しいと感じる子ども向けに出されているジュニスタ。 正直言って普通に読める人(子どもでも)なら小一時間で読める。しかし、もともとジュニア新書のターゲットだった中学生の、現実の読解力を考えればこれくらいがちょうどいいのかなと思う。 とにかく親切。初めに内容のまとめがあるし、大事なところは字の色を変えてあるし、巻末には関連書籍の紹介もある。(しかし、ジュニスタと比べるとかなり難しい本も入ってる。大丈夫か?) ライバルは本じゃなくてネットなんだよね。ネットで調べるより分かりやすく親切でちゃんとしてるってことでしょう。 大人としては、引っかかる文章もある。「ちなみに、価値観や世界観の大変革が起こることを、今でもこの出来事にちなんで「コペルニクス的転回」とよんだりします。」(p8-9)「ちなんで」があるならはじめの「ちなみに」は要らないし、「よんだりします」も「よびます」でいい。 様々な図が載っているのは良いが、はじめの3つはWikipediaから引用している。Wikipediaに載っているのは、Wikipediaを書いた人物が描いたわけではなく(図1は描いたかもしれないが、2・3は本からだろう)、どこからか引っ張ってきているわけで、そこまで調べる暇はなかったのかもしれないが、論文なら調べるだろうし、岩波の編集者が調べてもいいわけだし、岩波書店はそういうところは厳しい出版社だと思っていたが、最近は違うのか。じゃあ、普通の出版社と変わらないじゃん。 と、色々文句はあるが、小学校高学年から中学生が読むなら、十分な内容だし、とてもわかりやすい。 学校図書館に置いて読ませるには良いと思う。 ジュニア新書は大抵1000円以下なのに、こちらは本体価格1450円と高いので、ジュニア新書が読めるなら巻末の関連書籍にあるジュニア新書を買って読む方が良い。あくまでジュニア新書は難しくて読めない子ども向け。

Posted byブクログ