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養老先生のさかさま人間学 の商品レビュー

3.8

18件のお客様レビュー

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2022/05/04

いつも変わらぬ養老節。ほんとに賢くて、話もうまくて、稀な人だなぁ。若い人向けだから、読みやすくて、どんどん進む。愛猫まるのイラストも可愛い。とは言え、何が残ったかというと、忘れっぽい私はすぐにわすれてしまって。。。残らない。残念な読者だ。

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2022/04/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

人の細胞は7年で入れ替わる。しかし、人は自分は同じと思う。物事の差異を切り捨て同じだと思うのは意識のクセ。言葉とはそういうもの。 《しかし、その意識を生み出す脳もまた細胞という不思議。言葉が先か、物が先か。》 戦後は変化の少ない時代。 《今は変化の激しい時代だというビジネススクールやコンサルの言葉との違い》 著者は人前で話すのが嫌い。

Posted byブクログ

2022/04/08

さらっと、流し読み。養老先生らしい語り口のエッセイだが、目次のテーマは今の社会に必要な視点ばかり。それが、読み解く人によってはこんな文章になってアウトプットで出てくるんだ!と思うと、人の持つフィルターの多様さと、独自の面白いフィルターをもつ大切さを感じる。 ところで、養老先生は、...

さらっと、流し読み。養老先生らしい語り口のエッセイだが、目次のテーマは今の社会に必要な視点ばかり。それが、読み解く人によってはこんな文章になってアウトプットで出てくるんだ!と思うと、人の持つフィルターの多様さと、独自の面白いフィルターをもつ大切さを感じる。 ところで、養老先生は、メタバース関係の基準をつくる団体の代表をされているというニュースを見た。まだまだお元気で多方面での好奇心?が尽きない様子が素晴らしいと感じた、

Posted byブクログ

2021/12/15

一つのテーマに対し、大きめの活字で、見開きの2ページで綴られている。サクサクと読みやすく、養老さんの考え方が脳内に浸透していく。難しいテーマでも平易に語っていく、そこには物事の本質を見つめて考える人ならではの知見が伺える。 最後は、東日本大震災で被災した福島県の高校生に語った講演...

一つのテーマに対し、大きめの活字で、見開きの2ページで綴られている。サクサクと読みやすく、養老さんの考え方が脳内に浸透していく。難しいテーマでも平易に語っていく、そこには物事の本質を見つめて考える人ならではの知見が伺える。 最後は、東日本大震災で被災した福島県の高校生に語った講演で締めくくられるが、「変化するとき」というテーマで、自分とは何か、の根源的な問いへの解釈が語られる。講演の中で引用されているユダヤ人医師フランクルの言葉「人生の意味は、自分の中にない」は、世界との関係性を鋭く喝破した名言である。世界一田舎にある出版社という触れ込みの「ぞうさん出版」から発行しようという企画も、本書に相応しいと感じた。

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2021/11/22

『どれが大切かって、それは決められません。決まっていない話は面倒くさいですね。嫌だ。でも、そう思ってしまうと、もはや考えなくなります。考えないと楽ですが、楽をすると後で損をしますよ』―『第一章 自分の頭で考える/草 面倒くさいと向き合う』 人間の思考の癖が、時に自らを不自然な世...

『どれが大切かって、それは決められません。決まっていない話は面倒くさいですね。嫌だ。でも、そう思ってしまうと、もはや考えなくなります。考えないと楽ですが、楽をすると後で損をしますよ』―『第一章 自分の頭で考える/草 面倒くさいと向き合う』 人間の思考の癖が、時に自らを不自然な世界に追い込んでしまう。そのことに気付くためには「自然」に倣うことだと、養老先生は繰り返し語る。例えば「大切な事は猫から学ぶ」、と。前段となる問いの射程や言明に対する解説抜きに直接最も本質的なことを平易な言葉の比喩で言い当てる。それが養老先生の癖なのだけれど、本書にはその平易な言葉の「入り口」あるいは「切っ掛け」となるたとえ話が、更に平易な言葉で記されている。但し、平易な言葉が直ちに平易な言明となるとは限らない。 読者に中学生を想定して記されたこれらの短い文章たちは、日常と繋がる世界の話に終始する。全ての事は自分の足元と地続きの世界であることに気付いてもらう為に。もちろん、大人が読んでもいい筈だけれど、むしろ言葉に染みついた手垢のまみれた意味を縛られている大人こそ、そんな気付きを必要としていることも養老先生はお見通しに違いない。油断して常識という鎧を外して読んでこそ生まれる自由な発想を取り戻し、物事の意味を問い直すことができるんですよ、と言っているのだ。 他の著書でも同じ趣旨の事は、より言葉を尽くして語られているけれど、言葉の限界も養老先生は同時に認識している。だからこそ、論理的な厳密さを究めるような言説よりも、受け手によって揺らぐ可能性のある比喩を用いて言葉の壁を越えようとする。その最たる試行が本書の短文群なのだろうと想像する。 『構造と機能、つまり、つくりと働きを区別するのは、大切です。これを混同すると、わけの分からない質問が出てきます。例えば「心はどこにあるか」。こういう種類の質問です。実は心は、場所とは無関係な概念です。心は、働きだからです。構造には場所がありますが、働きには一定の場所はありません。「消化」や「排泄」は働きだから、一定の場所はないのです』―『第四章 科学の視点を持つ/口 解剖学のはなし2』 人って結局動くものしか認識できない生き物なんだよね、ということをしみじみ思う本。「働」という感じが「人」偏に「動」と書くのは、先人の卓見だね。

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2021/11/14

著者の養老孟司さんに惚れてしまった。 心休まる父のような温かさと賢さに惹かれた。 「知識と行動をセットで学ぶことが大事」 「生きるために学ぶ」「自然を受け入れる」 「みんながそうだということが、必ずしもそうではない」 「共生」「余裕。余りが裕にある」などなど、 不確実な時代をど...

著者の養老孟司さんに惚れてしまった。 心休まる父のような温かさと賢さに惹かれた。 「知識と行動をセットで学ぶことが大事」 「生きるために学ぶ」「自然を受け入れる」 「みんながそうだということが、必ずしもそうではない」 「共生」「余裕。余りが裕にある」などなど、 不確実な時代をどう生きるか、普段気付かない大事なことが満載な本書である。中村哲さんの生き方にも触れられていて、良かった。 被災地での特別講演「変化するとき」の「方丈記」についての話も印象深かった。 風刺漫画も優しさ溢れるタッチで温かさを感じ、世界一田舎にある出版社「ぞうさん出版」にも惹かれた。

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2021/10/19

一つの漢字をテーマに見開き2ページ、そして養老先生とまるのイラスト。なんとも贅沢な読み物。 こども向けに書かれているという、是非子供たちに読んで欲しい。けれど対象年齢なんか関係なく、とても共感できる。 「人」「排」が印象深い。 特別講演「変化するとき」は、生徒にはどう響いたん...

一つの漢字をテーマに見開き2ページ、そして養老先生とまるのイラスト。なんとも贅沢な読み物。 こども向けに書かれているという、是非子供たちに読んで欲しい。けれど対象年齢なんか関係なく、とても共感できる。 「人」「排」が印象深い。 特別講演「変化するとき」は、生徒にはどう響いたんだろう。 状況は違うけれど、今の私にはとても響いた内容だった。自分や世界は日々変わっていることを認識して、それを受け入れ今を生きよう。

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2021/09/29

ようろうたけしさん。 特別公演のおまけの話が一番心に残った。 人間も世の中も変化していく。今の自分は、 それ以上でもそれ以下でもないということ。 自分は自分自身で変わって行かなければいけない。 誰かが自分を変えることに頼ってはいけない。 問題は自分で問題を解くから面白いし、忘れな...

ようろうたけしさん。 特別公演のおまけの話が一番心に残った。 人間も世の中も変化していく。今の自分は、 それ以上でもそれ以下でもないということ。 自分は自分自身で変わって行かなければいけない。 誰かが自分を変えることに頼ってはいけない。 問題は自分で問題を解くから面白いし、忘れない。 なんでも人に頼って正解を得ようとしても 自分のためにはならないんだなと思った。

Posted byブクログ