小悪魔 の商品レビュー
名誉欲に取り憑かれた学校教諭の狂奔。 視学官(教育行政官)の地位を狙うペレドーノフは、 またいとこワルワーラを焚きつけて ヴォルチャンスカヤ公爵夫人に取り入ろうと目論む。 ペレドーノフの事実上の妻でもあるワルワーラは 「早く手を打たねば他の女と結婚する」と脅されて、 寡婦グルー...
名誉欲に取り憑かれた学校教諭の狂奔。 視学官(教育行政官)の地位を狙うペレドーノフは、 またいとこワルワーラを焚きつけて ヴォルチャンスカヤ公爵夫人に取り入ろうと目論む。 ペレドーノフの事実上の妻でもあるワルワーラは 「早く手を打たねば他の女と結婚する」と脅されて、 寡婦グルーシナに公爵夫人を装った手紙を書いてくれるよう頼み、 偽造された書簡を手に入れたが……。 日本語で「小悪魔」というのは 主にコケティッシュな女性の比喩だけれども、 この作品にはナボコフ『カメラ・オブスクーラ』の 美少女マグダのようなキャラクターが 登場するわけではない。 訳者あとがきにも特に注釈はなかったが、 もしかしたら、ペレドーノフの幻覚に現れる 捉えどころがないようでいて不格好な妖怪めいた 《ネドトゥイコムカ》を指すのかもしれない。 「かくれんぼ」その他の https://booklog.jp/users/fukagawanatsumi/archives/1/4003264126 残酷さとイノセンスが共存する佳品の作者による長編だが、 テイストはまったく違い、 俗物たちのエゴイズムがぶつかり合う、 読んでいてほとんど誰にも共感できない、 特に主人公に好感を持つことが出来ない奇妙な物語。 しかし、ギムナジウムの生徒で女の子に間違えられてしまう 美少年サーシャ(終盤で女装もする)が可愛い。
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