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シンジケート 新装版 の商品レビュー

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30件のお客様レビュー

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2021/11/21

とても好きな句を。 「酔ってるの?あたしが誰かわかってる?」「ブーフーウーのウーじゃないかな」 愚かなかみなりみたいに愛してやるよジンジャーエールに痺れた舌で パレットの穴から出てる親指に触りたいのと風の岸辺で 眠れない夜はバケツ持ってオレンジのブルドーザーを洗いにゆこう...

とても好きな句を。 「酔ってるの?あたしが誰かわかってる?」「ブーフーウーのウーじゃないかな」 愚かなかみなりみたいに愛してやるよジンジャーエールに痺れた舌で パレットの穴から出てる親指に触りたいのと風の岸辺で 眠れない夜はバケツ持ってオレンジのブルドーザーを洗いにゆこう 「まだ好き?」とふいに尋ねる滑り台につもった雪の色をみつめて 「おじさん人形相手にどもっているようじゃパパにはとても会わせられない」 カーネルサンダース 「鮫のはオルガンの音が好きなの知っていた?」五時間泣いた後におまえは 「キバ」「キバ」とふたり八重歯をむき出せば花降りかかる髪に背中に シンジケート[新装版]  穂村弘

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2021/09/13

お借りした本。 装丁がすごく素敵、よく開く、遊びごころある。 月よりも苦しき予感… みずあびの鳥をみている… …水の中のガラスの中の気泡の中の… だけどわかっていたら… 雨の最初のひとつぶを贈る… ごーふる あとがきにかえて もとてもよかった。

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2021/09/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

いたずらな情熱。 かっこいーな、オイ!てのも、若いな!てのも。 懐かしい時代の熱も。 〇言葉って凄いや。 〇こんな感じで話す女性いるのかな?と思いながら関西弁に訳して読んでみると、しっくりきた。耳になじむかなじまないかだったか。 〇キャンディの包み紙、うっかりベリッといってしまうとこだった。恐ろしい罠。たぶん、それも狙ってそう。

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2021/09/11

新装版による再読にあたり、つい高橋源一郎さんの解説を先に読んでしまいました。シンジケートが刊行された90年までの数年はどんなことが起こったか列挙され『「わたし」と「読者」が、同じ空間を、同じ世界を生きていることを確信させてくれるような作品』(136頁)とありました。90年を迎える...

新装版による再読にあたり、つい高橋源一郎さんの解説を先に読んでしまいました。シンジケートが刊行された90年までの数年はどんなことが起こったか列挙され『「わたし」と「読者」が、同じ空間を、同じ世界を生きていることを確信させてくれるような作品』(136頁)とありました。90年を迎えるまでの毎日、いまはコロナ禍の毎日が著者にも読者にもあり、この先も短歌に限らずいろいろなジャンルのコロナ禍作品が登場し、読者・視聴者として共有できることが楽しみであり、そのために驚き共感する能力を高めておきたいです。

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2021/07/26

新装版ということで、装丁と、中に飴の包み紙みたいなんが挟まっているという面白さで、ほぼジャケ買い。 大人の色気と少年のような心が入り混じっている人だなぁと。

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2021/07/19

フーガさえぎってうしろより抱けば黒鍵に指紋光る三月 「猫投げるくらいがなによ本気だして怒りゃハミガキしぼりきるわよ」

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2021/06/30

新装版となったシンジケート。 大好きなヒグチユウコさんの絵、そして本のつづり紐がのぞくおしゃれで贅沢な作りの装丁。おまけの飴玉包み紙もついてくる。 この時代に生きた同年代の人には響く現代短歌、今の人にはどう映るんだろう。 穂村さんっぽくない、シンプルでわかりやすいこの歌が今は...

新装版となったシンジケート。 大好きなヒグチユウコさんの絵、そして本のつづり紐がのぞくおしゃれで贅沢な作りの装丁。おまけの飴玉包み紙もついてくる。 この時代に生きた同年代の人には響く現代短歌、今の人にはどう映るんだろう。 穂村さんっぽくない、シンプルでわかりやすいこの歌が今は好き。 「声がでないおまえのためにミニチュアの救急車が運ぶ浅田あめ」 ラジオで自費出版したときのエピソードなどを聴いているし、テレビで本のこだわりも紹介していたりと穂村さんをより知るとまた読み方も変わってくる。

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2021/06/19

歌のことはまったくわからない私。 なんの歌だろう?とピンと来ない歌もあったけど、読むと切なさや愛しさが込み上げてきて、心に残った歌もありました。 最後の高橋源一郎さんの解説で、そうか、この歌はわたしが経験したことがない80年代の青春時代をうたった歌なのだと知り、どんな歌なのかを深...

歌のことはまったくわからない私。 なんの歌だろう?とピンと来ない歌もあったけど、読むと切なさや愛しさが込み上げてきて、心に残った歌もありました。 最後の高橋源一郎さんの解説で、そうか、この歌はわたしが経験したことがない80年代の青春時代をうたった歌なのだと知り、どんな歌なのかを深めることができました。

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2021/06/17

死ぬまで何十回とこの歌集を開くだろう 喫茶店で初めて読んで、涙を堪えるのに必死だった 31文字の狂気たち。

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2021/06/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

そうか、31年前の歌集なんだ!そんなに前の歌集なのにちっとも昔な感じがしない。 瑞々しくて可愛らしいことばで哀しみやおかしみを表現している。穂村さんってこんな歌を作る人だったんだ。 わたしの頭のなかでは松本大洋さんの絵になって情景が浮かんでいる。そんなイメージ。 好きな歌5首。 ・体温計くわえて窓に額つけ「ゆひら」とさわぐ雪のことかよ ・「キバ」「キバ」とふたり八重歯をむき出せば花降りかかる髪に背中に ・「自転車のサドルを高く上げるのが夏をむかえる準備のすべて」 ・許せない自分に気づく手に受けたリキッドソープのうすみどりみて ・子供よりシンジケートをつくろうよ「壁に向かって手をあげなさい」

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