1,800円以上の注文で送料無料

いつかたどりつく空の下 の商品レビュー

3.8

8件のお客様レビュー

  1. 5つ

    1

  2. 4つ

    5

  3. 3つ

    1

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2025/12/11

死者を最後に清めて送る納棺師。多数の死を見送ってきた彼女はその人生に何を思うのか。 いくらでも重い話になりそうなテーマですが、主人公がさっぱりしているせいか、案外スッキリとした物語に仕上がっていました。 自分や家族の最期について思いを馳せるいい機会になりました。 色々な四字熟語が...

死者を最後に清めて送る納棺師。多数の死を見送ってきた彼女はその人生に何を思うのか。 いくらでも重い話になりそうなテーマですが、主人公がさっぱりしているせいか、案外スッキリとした物語に仕上がっていました。 自分や家族の最期について思いを馳せるいい機会になりました。 色々な四字熟語が登場して勉強になりますね。

Posted byブクログ

2025/10/23

「年取るって、厄介だよなぁ」 施設に入居した高齢の母のこともあり、死を意識することが多くなったいま、上記の台詞に深く感じ入ってしまった。

Posted byブクログ

2025/03/02

納棺師として「せせらぎ典礼」で働く綾乃。母に棄てられ、世話してくれた祖父の死を“うらやましく”感じたことが、死への憧れのようなものに変貌していく。「おくりびと」のようなテーマでありながら、すべての登場人物が完全な悪人ではないところがよかった。パワハラ・セクハラ上司は痛い目にあって...

納棺師として「せせらぎ典礼」で働く綾乃。母に棄てられ、世話してくれた祖父の死を“うらやましく”感じたことが、死への憧れのようなものに変貌していく。「おくりびと」のようなテーマでありながら、すべての登場人物が完全な悪人ではないところがよかった。パワハラ・セクハラ上司は痛い目にあってほしいと思いながら読んだけど、彼にも父の介護という辛い日常が。なじみがないが、いつかは必ずお世話になる職業にふれられる、静かなジュブナイル小説でした。

Posted byブクログ

2022/07/19

前作『ランドルトの環』よりも、テーマが興味深く面白かった。 綾乃は心のどこかで死への憧れを抱きながら葬儀社で働く女性。綾乃の先輩である民代の潔い引き際、自らの死の受け入れ方が素敵だなと思った。日々、死に接するからこそ生を感じるというのは、病院で働いていた自分にも身に覚えがある。自...

前作『ランドルトの環』よりも、テーマが興味深く面白かった。 綾乃は心のどこかで死への憧れを抱きながら葬儀社で働く女性。綾乃の先輩である民代の潔い引き際、自らの死の受け入れ方が素敵だなと思った。日々、死に接するからこそ生を感じるというのは、病院で働いていた自分にも身に覚えがある。自分だったらこんな最期を迎えたいなとか、この方の人生はどんなだったのかななどと思いをはせながら、人生の終わりを迎える人をお世話していた。亡くなった方の安らかな表情に救われることもあるし、逆にどうしてこんなに苦しい思いをしなきゃいけないんだろうと感じることもある。人の最期の姿から学ぶことってとても多い。そういう経験のできる仕事というのも多くないしね。 感じるのは、人は生きるのではなくて生かされているということ。毎日生きていることが奇跡だということ。生かされている命を生ききることが人生だということ。綾乃も自分の命を生ききってほしい。

Posted byブクログ

2022/03/06

読文 葬儀社で働く綾乃は、積極的ではないのものの「死にたい願望」がある。 そんな彼女が、仕事を通して死生観、人生観みたいなものを変えていく、そんな過程を描いた本。 生と死、此岸と彼岸、昼と夜 死は生と反対だから、さかさまを設定する、というのが腑に落ちた。 亡くなった父のこと...

読文 葬儀社で働く綾乃は、積極的ではないのものの「死にたい願望」がある。 そんな彼女が、仕事を通して死生観、人生観みたいなものを変えていく、そんな過程を描いた本。 生と死、此岸と彼岸、昼と夜 死は生と反対だから、さかさまを設定する、というのが腑に落ちた。 亡くなった父のことを思った。 印象に残ったのは「孤独の反対」 綾乃の答えは「まぼろし」。孤独がデフォルトであるから。 p33 私の答えはまったく見つからないんだわ。真っ先に、集団、とか、群衆とか、団らん、とか、いくつか思いついた言葉はあったけど、どれも、どうも何かが違う。かといって、安らぎ、とか、平和、とか言うのもむず痒い。 p212 頑張ってるつもりでも、わからないことってまだまだこんなにあるんだな、って初めて思いました。~でも、解けなくてもいい、解かなくてもいい問題も存在するのかもしれないって、この頃思うようになったんです。どんなことにも必ず正解があるとしても、今は別にすべてを知らなくていい。すぐには解かない方がいい問題だって世の中にはあるのかもしれない

Posted byブクログ

2021/10/29

睦綾乃は葬儀社で働き6年になる。 ベテラン、川瀬民代に教えられることも多い。 ある時、彼女から「孤独の反対ってなんだと思う?」と訊かれる。 綾乃は考える。 自分のことは、煙のように消してしまいたいと思ってきた。 湯灌、納棺の仕事をしながら変わっていく綾乃の姿が 無理なく自然に描か...

睦綾乃は葬儀社で働き6年になる。 ベテラン、川瀬民代に教えられることも多い。 ある時、彼女から「孤独の反対ってなんだと思う?」と訊かれる。 綾乃は考える。 自分のことは、煙のように消してしまいたいと思ってきた。 湯灌、納棺の仕事をしながら変わっていく綾乃の姿が 無理なく自然に描かれている。 線香の煙を揺らすような優しい風がふわりと感じられるようで とても心地よい読書の時間だった。

Posted byブクログ

2021/08/30

遺体を、湯灌し納棺する仕事。 先輩の民代さんは、納棺と遺体の復元専門で、 顔の損傷の激しい「変死体」を修復、復元する特殊技能士。 それを引き継ぐ綾乃。 綾乃は死にたい願望があるが、沢山の死別を見送り、生きたい気持ちに変わって行く内容。 エンバーミング→最初から遺体の腐敗を遅らせ、...

遺体を、湯灌し納棺する仕事。 先輩の民代さんは、納棺と遺体の復元専門で、 顔の損傷の激しい「変死体」を修復、復元する特殊技能士。 それを引き継ぐ綾乃。 綾乃は死にたい願望があるが、沢山の死別を見送り、生きたい気持ちに変わって行く内容。 エンバーミング→最初から遺体の腐敗を遅らせ、美しく保持すること。合理的で時代の先端を行く技術。日本は火葬の国なのでやっていない。 印象的な言葉。 人間にとって1番怖いことは知ること。人より早く何かに気づく人は、人より早く悲しみを知って、人より早く、そして深く、心を痛める。それでも知りたいことは知りたい。そうやって未知の自分に出会う。 いつかみんな死ぬ。焦ることはない。その日が来るまでは、まっすぐに突き進むのみ。 表紙の写真がとてもきれい。

Posted byブクログ

2021/08/14

図書館の新刊コーナーで。 初読みの作家さん。 納棺師の30代女性の、生死観、いや、死生観? 仕事や、職場の人を通しての心境の変化、身近な人の死、予測不能な別れからの自分の生への思いなど、なかなかの読み応えだった。 世界的な感染症、避けては通れない老い、命について考えざるをえない今...

図書館の新刊コーナーで。 初読みの作家さん。 納棺師の30代女性の、生死観、いや、死生観? 仕事や、職場の人を通しての心境の変化、身近な人の死、予測不能な別れからの自分の生への思いなど、なかなかの読み応えだった。 世界的な感染症、避けては通れない老い、命について考えざるをえない今日この頃。

Posted byブクログ