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おめん の商品レビュー

3.4

11件のお客様レビュー

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2024/03/10

今回、娘が選んだのは、怪談えほんシリーズ夢枕獏著『おめん』。 きれいな女の子の表紙に惹かれがちなのよね。でも、うーむ、これは内容的にまだ早いのではと思いながらも、せがまれたので読み聞かせすることに。 人を呪うことができるおめんのお話。 嫌悪や妬みという感情。「そんなこと おもうこ...

今回、娘が選んだのは、怪談えほんシリーズ夢枕獏著『おめん』。 きれいな女の子の表紙に惹かれがちなのよね。でも、うーむ、これは内容的にまだ早いのではと思いながらも、せがまれたので読み聞かせすることに。 人を呪うことができるおめんのお話。 嫌悪や妬みという感情。「そんなこと おもうこと あるよね にんげんだから」と読むと、「そんなこと思わないよねぇ。」「そうだよねぇ。ひどいねぇ。」と言い合う子どもたち。 それには少しホッとしたけれど、成長とともにこういう気持ちがわかるときが来るんだよなぁ。そういう気持ちにも上手く付き合えるようになるといいね。 負の感情は誰の心にも生まれるもの。それに飲み込まれてしまう恐怖が見事に描かれていた。

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2023/09/25
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怪談えほん3シリーズめの4冊のうちの1作。 これまた挿絵が個性的。昭和というか、中国とか台湾のアジア感もあり。 コロナでのマスクではないけれど、 オチ、自分ひとりではないのならばそれがもう当たり前になりそうだけれど。 それとも仲間にしか分からないのか、はたまた本人以外には通常の顔にみえているのか。。 つい、こうなればいいのに、と思ってしまうのは誰しも経験があるだろうなぁ。。

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2023/08/26
  • ネタバレ

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ホラーというよりは正しく人間の闇についてを描いた作品で底しれぬ強さを感じる絵本でした。 他人を恨んだり、憎んだり、妬んだり……そういう感情がまったくない場合や、他人に対して思わない人は読んでも怖くないと思います。 ただ、一度でもそういった負の感情をもった人には絶妙に来る内容でした。 主人公は人を呪えるおめんを被って、なんでもできるきれいな子の顔が醜くなることを願ったり、嫌いないじめっ子の足が折れることを願い、見事に叶えます。 しかし人を呪わば穴二つ。 みんなの不幸を願っているうちに顔からおめんが取れなくなってしまうのです。取ろうとすれば顔の肉が千切れそうな痛みを感じ、主人公は「ごめんない、良い子になるから取れて」と願い、なんとかおめんは取れます。 その代わりに主人公の顔はおめんと同じ顔になってしまいました――という絵本です。 ラストのページは、まさしく「こっちみんな」という感じでおめんをつけた人が読者を見てきて不気味でした。

Posted byブクログ

2022/10/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

図書館の面陳コーナーに置かれている本の中、夢枕獏さんの絵本ってのが気になって。 怪談絵本の名のとおり、ただただ怖い。 なんとなく昭和を想起させるレトロな質感の絵と共に語られる恨み、悪意を現実にする”おめん”を巡る恐怖。 負の道具をちょっとした出来心で使ってしまうことで受ける報いをど直球で描いており、子ども向けではないかなと思いつつ、小学校低学年くらいになると”怪談”にも興味が出てくるものなのかなという気付きもありつつ。 なかなか絵本にはない読後感。

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2022/09/20

「怪談えほん」シリーズに、 夢枕獏さんも参加されてたんだ!!で読んでみました。 少女のちょっとした悪意。 他人を妬む心がとんでもない事態を引き起こしてしまう。 読んで、大昔に見て強烈に頭にこびりついて 離れなくなったムーミンアニメを思い出しました。 スニフがカブったお面が取れな...

「怪談えほん」シリーズに、 夢枕獏さんも参加されてたんだ!!で読んでみました。 少女のちょっとした悪意。 他人を妬む心がとんでもない事態を引き起こしてしまう。 読んで、大昔に見て強烈に頭にこびりついて 離れなくなったムーミンアニメを思い出しました。 スニフがカブったお面が取れなくなっちゃう話。 (1972年版39話「笑いの仮面」とか) 「笑いの仮面」はちゃんと取れて元通りになったけど このお話は…… 昭和レトロを思わせる懐かしい、でも どことなく不気味な絵と相まって、 救われない後味の悪いお話でした。 まさに怪談えほん。

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2022/05/20
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人を呪わば穴二つ、という話。 最後のページをみて、なんというか、自分含め、誰しも他の誰かに対して妬み嫉みの感情は持ってしまうんだろうなあ、と思った。せめてその感情に囚われないようにしたい。 作:夢枕獏、絵:辻川奈美、編:東雅夫

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2022/03/27

【あらすじ】 いやなやつ、いるよね。なんでもできる、きれいなあのこ。きらいなあいつ。いじめっこ。これをかぶると、ひとをのろうことができる。だれにもひそむ心の闇を描き出す。 ・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆ 「人の悪口を言う人は、陰で自分の悪口を言われていると思え」と...

【あらすじ】 いやなやつ、いるよね。なんでもできる、きれいなあのこ。きらいなあいつ。いじめっこ。これをかぶると、ひとをのろうことができる。だれにもひそむ心の闇を描き出す。 ・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆ 「人の悪口を言う人は、陰で自分の悪口を言われていると思え」という教訓がありますが、それが実際にほぼ100%当てはまることを社会人になって実感しています。自分の妬み・僻みだけ触れ回っておいて、他人が触れ回るのは許さん!というのは通用しないんですよね。怖い中にも、教訓めいた内容が含まれる絵本です。

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2022/07/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

人を呪わば穴二つの戒め的な怪談。 羨むあの子、イヤなあいつ…そんな相手の不幸をふと願ってしまった時に現れる呪いのおめん。おめんを被るも被らないもあなた次第。被ってしまったあなたには顔も真っ青の呪いの代償が待っている…。 5歳9ヶ月の息子が気味悪がっていた「どんどろぼろぞうむ…」という謎の呪文、実際声に出して読んじゃってちょっと後悔したな。こっちが呪いにかけられそうな響き。 人の不幸を願うとそれが自分にも返ってくるってことだよと最後に付け足したら、神妙な顔の息子は「うん、わかってる」と力強く答えてくれた。

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2021/08/14

ねたみ、そねみ、にくしみで気持がいっぱいになったらあらわれる“おめん” 顔につけると人を呪えるようになるの。 ほら、憎らしいあの子もあいつもヒドい目にあわせてやった。いい気味。 なのに、ああ、“おめん”が顔からはがれないの。 ・お面があらわれたシーンでお面を見つけられなかった。...

ねたみ、そねみ、にくしみで気持がいっぱいになったらあらわれる“おめん” 顔につけると人を呪えるようになるの。 ほら、憎らしいあの子もあいつもヒドい目にあわせてやった。いい気味。 なのに、ああ、“おめん”が顔からはがれないの。 ・お面があらわれたシーンでお面を見つけられなかった。憎しみMAXのときに開くと見えたりして…ね?

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2021/06/12

「どんどろぼろぞうむ でんでればらぞうむ かぶるとひとをのろうことができる ふしぎなおめん きらいなあいつをのろっちゃえ きれいなあのこをのろっちゃえ でも……」  伝奇ホラー作品を多く手掛けた著者らしい、「人を呪わば穴二つ」な内容の怪談えほん。「呪い」という言葉は知らなくても...

「どんどろぼろぞうむ でんでればらぞうむ かぶるとひとをのろうことができる ふしぎなおめん きらいなあいつをのろっちゃえ きれいなあのこをのろっちゃえ でも……」  伝奇ホラー作品を多く手掛けた著者らしい、「人を呪わば穴二つ」な内容の怪談えほん。「呪い」という言葉は知らなくても概念というかイメージは子供にも伝わると思う。最後のページは、つまりはそういうことなのだろう。  この絵本を子供に読み聞かせる時、おめんが出たところで一言、こう聞いてみましょう。 「このおめん かぶりたいとおもったこと ある?」

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