エンド・オブ・オクトーバー(下) の商品レビュー
あれよと陰謀論まがいな展開になってしまい凡庸なディストピアに突入していくのは如何なものか。そうではなくパンデミックにおける医科学の献身を通して社会のあるべき姿を日常に落とし込んで欲しかった。風呂敷広げるのは上手かったけど尻すぼみしてしまった典型であろう。惜しい。
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話が潜水艦になったあたりから、雲行きは怪しいと思い始めたのですが、ギリギリ荒唐無稽な話というところを避けられているのではないでしょうか? なぜに主人公が、体に障がいのあるウイルス学者なのか?と言う疑問は感じますが、逆に言えば、ウイルス学者はすべからず健常者であるという事は無いので、パラリンピック開催中の今と小説の中身はシンクロしているのかもしれません。 この凶悪ウイルスの起源が、実は、過去から存在していて、(物語中では明確には描かれていませんが)地球温暖化の影響で現代に蘇ってきたという話は、ちょっと怖いかも。シベリアのツンドラ地帯が、どんどん溶けているという話を聞くと、そういう事も荒唐無稽では無いよね?と思ってしまいます。
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