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やりすぎ教育 の商品レビュー

3.6

25件のお客様レビュー

  1. 5つ

    6

  2. 4つ

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  3. 3つ

    7

  4. 2つ

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2023/11/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

教育熱が高まる今、子を育てる親として興味を引くタイトルだった。 他人の尊厳を尊重できて他者を助ける そんな社会になればいいよね〜と思えたんだけど、 いかに自分がお金を得て成功した人生を送るのかに必死。子供にも期待して教育に熱心になってしまう。 社会自体を変えるべきだということが書かれていた。 自分の子供が幸せに生きるために親としてできることやある程度自由にさせたり、色々な人と交流を持たせたりしたいと思った。

Posted byブクログ

2023/10/11

「今を犠牲にしない」人生100年時代にする。という言葉が響きました。 確かに、教育が、将来の不安に備えるためのサバイバルツールになって、今が犠牲になっている部分がある。気をつけよう。

Posted byブクログ

2023/08/15

なんかいい事いっているのだとは思う。   所謂、家庭でおこるような教育虐待が気になっていたので思っていたのとは違った。 カタカナが多くて読みにくかった。

Posted byブクログ

2023/08/12

【教育には、人それぞれのペースの考慮と 社会全体で育てるという考えが必要】 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 教育業に携わっている身として、「良い点数を取って行きたい学校に行くことは幸せなことだ」と本気で思っていた節があったので、こちらが詰め込もうとすると子どもはどうなるのかという、自分に抜...

【教育には、人それぞれのペースの考慮と 社会全体で育てるという考えが必要】 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 教育業に携わっている身として、「良い点数を取って行きたい学校に行くことは幸せなことだ」と本気で思っていた節があったので、こちらが詰め込もうとすると子どもはどうなるのかという、自分に抜けていた視点について考えさせられました。 特に印象に残っているのが3章で、教育の話から広げてマルトリートメントをオムツの話まで広げる発想が面白く、確かにそうだなあと思いました。幼児やその父母に関わる人もそれぞれ自分の専門分野の知識でしか子育てを見られないわけだから、どこかで食い違って、乳幼児にとって良くないものに変わるんだろうなあと納得です。 長時間着けていられる紙オムツはお父さんお母さんの育児の負担軽減に繋がるし、赤ちゃんというひとりの人の快適さを尊重する上でも理にかなっているけれど、成長の過程から見ると良くないんですね。 また余談ですが、上記のように原因が社会の中で生み出されているにも関わらず、粉ミルクや離乳食論争、早期保育の有無もそうだけど、「そんなもん使って!」と結局責められるのはお父さんお母さんだという事実も悲しいことだと思います。 また、乳幼児との関わり方についても、自分が思っていたよりも気を使わなくてはいけない部分が多く、かといって先回りして親が子どもに必要な障壁を取り除いてしまうのも良くないというのが難しいところだなと思いました。 ただ、子育てで必要だからといって、親が体力精神力の負担を無理に甘んじて受け入れなさい!っていうのはそれはそれで違う気がする(親にも適度に楽する権利はあると思う)ので難しいなと思います。そして何よりこういう話を見聞きする中で、「子育てなんて自分には無理無理!」と思い、出産を諦める人が増えると少子化に繋がってしまうのかな、と思うとそれはそれで… 少子高齢化の時代にとても難しいことではあるんだろうけれど、やはり社会全体で生涯にわたって健全に、安定して成長できる環境作りを進めていくことって大事だなと思いました。 今の世の中、子どもを尊重しようという動きから、本気で子ども叱れる先生が減って子どもが大人をなめている面もある一方、大人の期待に応えようとして、(大人に都合よく)整えられた環境の中、敷かれたレールの上を心が擦り切れそうな状態で進んでいる子ども達も沢山いるのだとあらためて気づかされました。 海外の学校の生徒のマナーの悪さが取り上げられたり、一昔前の社会体制がパワハラ気質のものであったりしたことを考えると海外の教育が良い、少し前の子ども達が空き地で遊んでいたような頃の教育が必ずしも良かったとは言えない側面もあるのでは無いかと思いますが、良いものは取り入れつつ、子ども達が心身共に元気に育ち、自分でなりたい未来像を広い視野で考えられる環境を社会全体で考え、作っていく必要があるのではないかと思いました。

Posted byブクログ

2023/07/08

言うまでもなく、現代の教育は過熱している(傾向にある)。 親は、子の幸せを願えばこそ、幼少期から習い事をさせ、学歴を身につけさせ、そして立派な社会人として世に旅立たせることを願う。 そうまるで、優れた商品を世の中に「出荷」するかのごとく・・・。 競争社会のシステムが子育てについて...

言うまでもなく、現代の教育は過熱している(傾向にある)。 親は、子の幸せを願えばこそ、幼少期から習い事をさせ、学歴を身につけさせ、そして立派な社会人として世に旅立たせることを願う。 そうまるで、優れた商品を世の中に「出荷」するかのごとく・・・。 競争社会のシステムが子育てについて親に与えるプレッシャーの大きさ、生まれた時から否応なく競争原理に身を置かれる子供達、それに応えるべく同じくプレッシャーを受ける教育現場・・・。 本書は、親や教員個人を糾弾するものではなく、現代社会の価値観そのものが生み出す「不適切な教育」についての問題提起の書である。 著者は、この現代の不適切な教育の在り方に「エデュケーショナル・マルトリートメント」という術語を与える。 エデュケーショナル・マルトリートメントは、「大人が子供を育てるために役立つ行為だと信じているか、一時的にやむを得ないことだと考えているか、そうする以外に方法を知らない、あるいはないと思い込んでいる(不適切な)行為」とのことであり、公教育の場でも家庭教育の場でも起こり得るものである。 そしてマルトリートメントの中でも、親が子の受忍限度を超えて教育を強制する場合を「教育虐待」と呼ぶ。 つまり、マルトリートメントとは、その行為の範囲も、発生する場所も、いずれも教育虐待より広義であり、社会的な現象をさす言葉である。 必然的に、解決に向けた提言は、家庭だけではなく社会全体での取り組みになっていくため、本書を読んで我が子の教育にすぐ何か処方箋が得られるものではない。 それでも、現今の教育熱心な親の一定数は、子の教育に日々関心を寄せながらもいまの世の中おかしいんじゃないか?子供の時からこんなにやるか?と心のどこかで思っているのではないだろうか。 そう思っていても、あるいは思っていなくても、教育熱心を自負する親は、一度自分の価値観を相対化する意味で、本書を読んでみる価値はあると思う。

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2023/04/12

文章のパッションがつよめで、感情が剥き出し!って気がして前半は説明がやや遠回りに感じた。遠回りというか、ややこしい? 後半はすっと頭に入って来たし、海外の有用そうな提言とか資格とかもっと知りたくなることがたくさん出て来て、勉強になった。

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2023/03/02

冒頭から刺さりすぎて、読み終わる頃には血だらけになりそう。 刺さりすぎて一気に読んだ。 首がもげそうなくらい頷いた。 日本は、グローバリゼーションの中に翻弄され、人間の本質的に大切なことを見失っていると思う。 子どもの教育だけじゃなくて、大人の働き方だったり、政治だったりが全部...

冒頭から刺さりすぎて、読み終わる頃には血だらけになりそう。 刺さりすぎて一気に読んだ。 首がもげそうなくらい頷いた。 日本は、グローバリゼーションの中に翻弄され、人間の本質的に大切なことを見失っていると思う。 子どもの教育だけじゃなくて、大人の働き方だったり、政治だったりが全部絡んでるんですよね。 古い価値観と新しい価値観が入り乱れ、自分の価値観・軸を持った人が少ないのではないでしょうか。かつ、政治を監視しない、興味ないでは、古い価値観のおじさんたちのやりたい放題です。 と、とりとめもなく、不満が噴出してしまいましたので、また落ち着いて読み直したいと思います。 メモ ヒラリークリントン  一人の子どもを育てるには一つの村が必要 ------ 現代の育児の問題はすごく納得して、みんなで考えていくべきだなと思うのですが、その原因があんまり納得いかない本でした。 子どもたちがある種、商品化しており、効率化重視の奴隷養成のようになっていること これは疑いようのない事実である気がします。 しかし、社会構造の把握や原因の特定が少し曖昧なのかなと思いました。 日本はこれからどうするべきなのか、もう少し深掘りして欲しい気がしました。 日本人の価値観が西欧化してしまったこと、一方でいまいち変わりきらない公教育のギャップが課題の一つかな?と感じたのですが、じゃあどうあるべきか、という著者なりの意見がわからなかったです。

Posted byブクログ

2023/08/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

全面的に納得できた本です。逆に言うと、新たな発見とか、目からウロコ、みたいなことはあんまりなかった(少しはありました。) 私は20年以上、公立中学校で教員をしていて、なんとなく文科省とかから押し付けられて「そんなことしてもダメやし」と思っていたことが、この本に書かれていいることで補強された感じがします。 タイトル通り、学校教育でできることは限られているのに、それをきちんと認識せず、あれもこれもと「やりすぎ」なのです。 学校教育で必要なのは、読み書きそろばんと、集団の中で自然と培われる人間関係によって学ぶ社会性。 ところが現代社会で様々な問題が取りざたされるたびに、文科省から、あれもやれ、これもやれ、とミッションが下りてくる。 情報モラル、コロナ差別、ハンセン病への理解、人権・同和教育、(私が教員になったばかりのころは、エイズ教育が必要とされて、男女の性交渉の場面を道徳の教材で読まなければならず、本当に嫌だった)、最近では生物多様性やら、ジェンダーやら、アルプス処理水やら、再生可能エネルギーやら、職業観やら、SDGsやら、難民問題やら、もう、とどまるところがない。 そういうのを道徳やら総合的な学習の時間やらでやれと。 学校は、学問を教えるところです。まず。そして、それを(公立学校では)知的レベルの異なる数十人の集団でやることによって、道徳性(正義や思いやり)を身に着けるところです。もちろん、教師が意図的にそうなるように仕組むことは必要だが、「さぁ、正義と思いやりについて学びましょう」と言って身につくものではない。 ほぼ本のレビューじゃなくて私の持論になってしまいました。ごめんなさい。

Posted byブクログ

2022/09/26

何かしらの事案とその批判が繰り返され ただ詳しく事例を述べるわけではない。 批判内容もぼんやりしていて 批判される事象も一面からの視点での優劣でしか語られない 臨床心理士の先生らしい本だと思う

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2022/09/03

本当に学ぶことが楽しいとか、深く考える力をつけることとか、人生を豊かにする学びを身につけるとか 認知的スキルを上げてお金を稼げる人間に、社会情動的スキルを上げて人間関係をうまくやっていける人間にしなければ危険すぎる社会なのです。 その子がその子らしく生きていけるようになってほ...

本当に学ぶことが楽しいとか、深く考える力をつけることとか、人生を豊かにする学びを身につけるとか 認知的スキルを上げてお金を稼げる人間に、社会情動的スキルを上げて人間関係をうまくやっていける人間にしなければ危険すぎる社会なのです。 その子がその子らしく生きていけるようになってほしい。皆に愛されて構われて、自分が生まれてきたことを誇らしく思ってほしい。

Posted byブクログ