女装をやめられなくなる男の子の話 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
これは・・・・・・ヤヴァいな。「ヤバい」って表現に収まらなくて、「バ」が「ヴァ」になっちゃうレベル。 その手の用語や知識に詳しくはないので、使い方としては間違っているのかも知れないけど、もしかすると、こういう作品が「底無し沼」と表現されるのだろうか。 冗談抜きで、キュンキュンさせられてしまったなァ。クリスタルな洋介先生の、『おとこのこ妻 ユキは男で俺の妻っす』に匹敵している、これは。 内容がタイトル詐欺じゃないってのも、私的に高評価。 女装にハマってしまい、自分磨きを頑張ってきたカズ(男)が、大親友の優に、自分の女装姿を褒められ、ますます、女装に本気になってしまう。そして、だんだんに、カズは優に対する気持ちが変わっていく、そんな感じだ。 男同士の友情モノであるようにも思えるし、ラブコメであるような気もする。 この『女装をやめられなくなる男子の話』、様々な部分が良い訳だが、個人的に最大の魅力と感じているのは、優がカズを「かわいい」と褒める時の本気っぷりだ。 優はバカゆえに、嘘は言わず、自分の思った事をストレートで伝えてくる。そんな魂が乗っている言葉に、カズの心が揺さぶられていく様は、実にトキめく。 決して、私のニックネームに「優」が入っているから、優の事を優遇している訳じゃない・・・何か、上手い事を言おうとしてスベった感もあるが、ともかく、私に断言できるのは、かわいいは正義、これだけだ。 できりゃ、もっと、彼らの青春と恋物語を読んでいきたいなぁ。 この台詞を引用に選んだのは、優の男としてのデカい器を感じさせてくれるものなので。 いつまでも待てる、こんな度量の大きさを見せつけられたら、そりゃ、好きになっちゃうよなぁ。 優本人はカズしか見てないだろうけど、きっと、彼に好意を抱いている同級生の女子も多いんじゃないだろうか。 「カズ、無理に言わなくていい。誰にだって、秘密の一つや二つはある。打ち明けようとしてくれて、ありがとうな! 気が向いたら、話してくれればいい。俺は一生だって待てるぞ!」(by優)
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