火花散る の商品レビュー
シリーズ4弾目も女の悲しみの話でそれはもう切ないやら。昔の女性は自分で自分の生き方を決められることがないばかりか周りに強要されたり権力争いに巻き込まれたり読んでて辛い。滝代がどんな思いで出産し守ろうと行動したのか、あまりに不憫でやるせない。お蔦たちが子を育てる様を見て江戸の女の逞...
シリーズ4弾目も女の悲しみの話でそれはもう切ないやら。昔の女性は自分で自分の生き方を決められることがないばかりか周りに強要されたり権力争いに巻き込まれたり読んでて辛い。滝代がどんな思いで出産し守ろうと行動したのか、あまりに不憫でやるせない。お蔦たちが子を育てる様を見て江戸の女の逞しさや強さも感じられる。十助がこの先に幸せであってほしいし、十助の周りもみんな幸せであってほしい。おいちが女のための医者になりたいと目標や夢がハッキリしたことがまた前進。周りはどうあれ夢を叶えてたくさんの女性を救ってほしい。
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往診の帰りに遭遇した妊婦を連れ帰り産婆さんがおらず松庵も頼りにならない状況で長屋のおかみさん2人に手伝ってもらって赤子を取り上げたおいち。よほど難しい状況じゃなければ産婆も呼ばず自分達で取り上げるのも当たり前なんて江戸時代のお産は正に女の戦場。大名家の跡目争いに振り回される下級武...
往診の帰りに遭遇した妊婦を連れ帰り産婆さんがおらず松庵も頼りにならない状況で長屋のおかみさん2人に手伝ってもらって赤子を取り上げたおいち。よほど難しい状況じゃなければ産婆も呼ばず自分達で取り上げるのも当たり前なんて江戸時代のお産は正に女の戦場。大名家の跡目争いに振り回される下級武士達。武士と威張っていてもやってることは人殺しと押し込みだからね。十助を引き取ったお菊一家が穏やかに暮らしていけるのが希望になる。おいちの女のためのお医者、それに向けて進むのか。
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シリーズ4作目です この世に思いを残した人の姿が見えるという不思議な能力があるおいち。今回は御家騒動に巻き込まれて亡くなった女性の想いが見えてきます。 覚悟を決めたおいち。 医師見習いのおいちが目指すは、婦人科医⁈
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audibleで読了。 面白いストーリー展開でしたが、結論だけはイマイチ、、 これまでのように、もうちょっとひねったものや読後も頭に残り続ける結果が欲しかったというか。 でもまあ総じて面白かったです!
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おいち不思議語りの四作目。今回は薪炭屋の主人と内儀が、母おきくの病を治してほしいと依頼して来るところから始まる。穏やかな老女おきくに若い鬼女の顔が重なる。 おきくの往診の帰りに、おいちは産気づいた女滝代を菖蒲長屋に連れ帰り、赤子十助が産まれた。十助を残し、滝代は消えるが惨殺されて...
おいち不思議語りの四作目。今回は薪炭屋の主人と内儀が、母おきくの病を治してほしいと依頼して来るところから始まる。穏やかな老女おきくに若い鬼女の顔が重なる。 おきくの往診の帰りに、おいちは産気づいた女滝代を菖蒲長屋に連れ帰り、赤子十助が産まれた。十助を残し、滝代は消えるが惨殺されて見つかる。 この2つの事柄は、なんの関係もないかのようだが、どうなっていくのか気になって、ページを捲る手に加速がつく。あさのあつこさんの導入は、いつも引き込まれてしまうほどに上手い。 上手いと言えば、おうたと松庵の掛け合いも読み処である。おうたの松庵に対する比喩に、あさのあつこさんの表現力の豊かさを感じる。 杉野小十郎がおいちを訪ねて来る。それは何者か?滝代とどんな関係があるのか?次の疑問が湧いて来る。 仙五朗が「ゆきずりのえにし」を口にする。この言葉においちだけでなく、作品の中の人の巡り逢いを感じる。やがて、朝が・・・一気に物語の終焉を迎える。
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不思議な能力を持った娘おいちが、岡っ引きの仙五朗とともに、江戸の下町で起きた事件を解決するシリーズの第4弾。 今回は、いわくあり気な女性を助けたことにより、その女が産み落とした赤児を巡って、お家騒動に巻き込まれる。 事件解決後、おいちは、女たちのための療養所を作りたいと明かす。 ...
不思議な能力を持った娘おいちが、岡っ引きの仙五朗とともに、江戸の下町で起きた事件を解決するシリーズの第4弾。 今回は、いわくあり気な女性を助けたことにより、その女が産み落とした赤児を巡って、お家騒動に巻き込まれる。 事件解決後、おいちは、女たちのための療養所を作りたいと明かす。 お市の夢が叶うか、今後も見守って行きたい。 本筋ももちろん面白いが、それに加えて毎回楽しませてくれるのが、おいちの父松庵と、おいちの伯母おうた(松庵の姉)との掛け合い。 今回も、おうたが松庵に次々と難癖をつける。 「立て付けの悪い雨戸みたいな顔」 「考えなしの極致の松庵さん」 「潰れた梟みたいなご面相」 「風邪を引いた鬼瓦みたいな顔」 著者の考えるユニークな比喩に、思わず破顔してしまう。
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おいちの前に現れ、赤子を産み、姿を消した女が殺された。赤子を狙う侍たち。託された赤子を守ろうとするおいち。そんなおいちに届く赤子の母の声。母親を擬似体験したおいちにも影響が。
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母と子/赤子、泣く/小さな手/夢の女/白い火花/ 遠い煌めき/想いの花/見知らぬ人/風に揺れて/ やがて、朝が おいちに 見えるもの、おいちに 聞こえる声。 おいちのもとで産み落とした赤子を置いて、母はなぜどこへ行ったのか。 母の分まで幸せになるんだよ……
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シリーズ4作目。あさのあつこさんのこの時代劇ミステリは、話の終わりがいつもドキドキする。後数ページしかないけど、どうなる?と思うと見事に終わる。主人公のおいちの真っ直ぐな情熱も読んでいて気持ちいい。序盤の父と子のやりとりにある『人とは』が個人的には心に残った。
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弥勒シリーズのような人間の暗さや切なさを感じさせる上に、霊感を持った主人公が謎を解決してゆくので益々全体に暗さを帯びる。今回も赤ん坊の父親はハッキリしなかったが、武家のお家の事情により母親を殺さざるを得ない羽目に落ちた下手人達が哀れだった。口煩い伯母と抜けたような父親のやり取りが...
弥勒シリーズのような人間の暗さや切なさを感じさせる上に、霊感を持った主人公が謎を解決してゆくので益々全体に暗さを帯びる。今回も赤ん坊の父親はハッキリしなかったが、武家のお家の事情により母親を殺さざるを得ない羽目に落ちた下手人達が哀れだった。口煩い伯母と抜けたような父親のやり取りがホッとさせる。
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