京都くれなゐ荘奇譚 の商品レビュー
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蟲師で「まじないし」、職神で「しきがみ」など登場人物の苗字含めてマニアックな読み方をする名詞が多いので最初は少し戸惑ったが、後はさらっと読めた。 前世の記憶をずっと持ったまま生まれ変わりを繰り返す者と、前世のことは何も覚えていないのに呪いによって短命を宿命づけられた者と、果たしてどちらが不幸なのか。 前者に至っては、人間の姿を取ってはいるが、本体は人間でもない。 そして二人は過去からの宿命のように惹かれ合って、最後には必ず生き別れて終わる。 救いはあるのだろうか。 今回は互いに高校生という立場で「再会」するが、二人がこれまで通りの運命を辿るのか、それとも今まで成し遂げなかった呪いの循環から抜け出すことができるのか。 ただ彼が「おまえみたい(中略)のは、はじめてだ」という発言をしているとおり、今回の彼女はこれまでとはどこか違う部分もありそう。 それが突破口になってくれればと思う。 今回はバックグラウンドの説明と、彼女がある決意をするまでの話、つまり第一部という感じだったので、この先も続きそうな予感がある。 このまま何も講じずにいると死が待っている彼女が、どう成長し、どういう決断をするのか。 これまでの「彼女」たちと同じ道を辿ってしまうのか、それとも。 続きが気になる作品である。
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二十歳まで生きられない呪いをかけられたという女子高生・澪。読み始めは、守られるばかりで事実が知らされないことにモヤモヤしたが、澪が、もっと生きたいと行動を起こすことにより、過去の出来事が次第に明らかになって、先が気になり一気に読んでしまった。
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最近の流行りなんでしょうね。 陰陽関係のバトルに恋愛を絡ませた作品って。 売れれば、シリーズは続くけど、人気が出なければ中途半端な終わりが見える。 仕方ないことかもですが、続きを読むかはわからない。
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なかなか面白かった。 好きな分野の話だけど、なんとなく小野不由美のゴーストハントを連想させるなぁ。 あと澪がイマイチ好きになれない。続きが気になるのに読み続けられるか微妙。
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シリーズ化が前提みたいな造り。今回は第一作ということで、そのへんが曖昧なのだけれど、次作以降は(出れば)短編連作のフォーマットにきちんと収まっていくような気がする。ただ殊に前半に顕著なのだけれど、基本設定を説明するのに急で、筋の展開がかなり強引。で、その無理を全部ヒロインの無知や...
シリーズ化が前提みたいな造り。今回は第一作ということで、そのへんが曖昧なのだけれど、次作以降は(出れば)短編連作のフォーマットにきちんと収まっていくような気がする。ただ殊に前半に顕著なのだけれど、基本設定を説明するのに急で、筋の展開がかなり強引。で、その無理を全部ヒロインの無知やワガママに押し付けているので、彼女の言動は相当ひどい。これを勝ち気や可愛げがないで済ますのは無理があるだろう。後半は、そう言った点は目立たなくなるので、次作以降が出ないとヒロインが可哀想かな。
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とても面白かった。二十歳まで生きられない呪いをかけられた澪。身のまわりで起こる事件の謎や過去の秘密が明らかになっていく展開が◎高良と澪のとの関係にも注目。続きが気になる!
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