最新の脳研究でわかった!自律する子の育て方 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「心理的安全性」と「メタ認知」をキーワードとした、文字通り「自立する子」の育て方。 ●いま、教育現場で何が起きているのか ・日本の社会全体がサービス産業化し、教育現場でも子どもに手をかけすぎている。その結果、自律が阻害され、当事者意識のない「他責」思考を持つ子どもが増え続けてしまう。 ・教育現場における「手段の目的化」 ●心理的安全性とは何か ・脳の原則 ①Use it, or lose it. ②人の意識は有限 ③人は本来、ネガティブ思考が作動しやすい ・「心理的安全性」が確保されていない、ストレスがかかりやすい環境では、人は思い描いた行動をとることができない。 ・完全なストレスフリーが良いのではなく、適度に負荷をかけ、「やらなきゃ」という状態を自分で作り出すことが大事。子どもたちが「自分で」自分を上手に追い込むやり方を求めたり、「自分で求めて」トレーナー等の第三者に追い込んでもらえるわうに。 ●子どもが安心できる環境をつくる ・心理的安全性を高めるには? ①学校を、安心して過ごせる場に ②心理的安全を自ら作り出すことを得意な脳に ・子どもに自己決定を促す「3つの言葉」 ①どうしたの? ②君はどうしたいの? ③何を支援してほしいの? ・人と比較せず、「今の自分」と「未来の自分」を比較して、成長するために何が必要か。 ・結果ではなくプロセスを褒め、時に第三者を介して褒める。 ・ストレスコーピングの際に「課題を小分けにする」ことを教える。 ●メタ認知とは何か ・自分を「複数の視点」から俯瞰する。獲得が難しいスキルではあるが、これができない子どもは「他責思考」に陥りやすい。 ・自己の内面に目を向けてもらえるよう「葛藤」「夢」「嬉しかったこと」を考え、振り返る習慣をつけること。 ●子どものメタ認知能力を鍛える方法 ・優れた人は自分を知っている。 ・大人が子どもに一方的にダメ出しをしてはいけない。大人の声かけが子どもに与える影響は大きい。 ・依存心の塊である子どもたちを自律の道に誘導するためには「自己決定」の習慣づくりが必要不可欠。
Posted by
人は元来ネガティブに考えてしまう物。子供に対する三つの声かけ。どうしたの?どうしたい?私に手伝えることはあるかな?全ては子供の成長のためというゴールをもって接する。とても勉強になりました。教育業界の端くれに位置する者として、常に子どもの成長を考えた行動ができているかを忘れずにいよ...
人は元来ネガティブに考えてしまう物。子供に対する三つの声かけ。どうしたの?どうしたい?私に手伝えることはあるかな?全ては子供の成長のためというゴールをもって接する。とても勉強になりました。教育業界の端くれに位置する者として、常に子どもの成長を考えた行動ができているかを忘れずにいようと思いました。
Posted by
キャッチーなタイトルだがどんな保護者にも教育関係者にもオススメできる一冊。工藤先生のエッセンスと神経科学の知見が参考になります。 メモ 心理的安全性は神経科学から見ても倫理的に正しいアプローチである。 p77 自己肯定感が育まれる環境 否定されない、自分の意思が尊重される、失...
キャッチーなタイトルだがどんな保護者にも教育関係者にもオススメできる一冊。工藤先生のエッセンスと神経科学の知見が参考になります。 メモ 心理的安全性は神経科学から見ても倫理的に正しいアプローチである。 p77 自己肯定感が育まれる環境 否定されない、自分の意思が尊重される、失敗を咎められぬい、他人と比較されない、できていることを評価される、成功体験がつめる、成長実感できる p148 メタ認知とは自己を俯瞰的に捉え、自己について学ぶ機能 p150 学びを得るのは複数の定点を同時に見たとき p162 メタ認知を鍛えるテーマ、葛藤、夢や目標、 p103 大人にもできないことを求めない(みんなと仲良く、一致団結、心を一つに) p40 人間はほっておくと自分に対しても他人に対しても粗探しをしてしまう生き物だ p42 子どもたちは褒められることよりも駄目だしされることに対して圧倒的に敏感です
Posted by
心理的安全性とメタ認知能力がこの本を読めば理解できます 自身のメタ認知も鍛えられますし、親子関係や目の前の子どもとの関係性もよくなります 心理学的にも読んでいて納得 特に教員や保育者には読んで欲しい一冊です
Posted by
家庭教師を始めてはや2ヶ月。学ぶ楽しさを伝えられれば最高だなと思い始めたが、やはり一人ひとり感じ方考え方は違って、僕が感じるような楽しさを感じられていない気もする。 そもそも、誰かをコントロールできるとは思っていない。じゃあなぜ家庭教師なんぞするのか? するというより、させていた...
家庭教師を始めてはや2ヶ月。学ぶ楽しさを伝えられれば最高だなと思い始めたが、やはり一人ひとり感じ方考え方は違って、僕が感じるような楽しさを感じられていない気もする。 そもそも、誰かをコントロールできるとは思っていない。じゃあなぜ家庭教師なんぞするのか? するというより、させていただいてる。ご家族の依頼のもと、その子がどうなってほしいのかを伺い、その子自身がどうなりたい(どうありたい)かを聴く。その手伝いをさせてもらっている。それくらいの感覚。 でも仕事だから教えないと。 そんな矛盾も抱えてる。 この本では、「心理的安全」と「メタ認知」について、理論(脳神経学)と実践(麹町中学)より語られている。 子育て中の親や、学校の先生だけでなく、人と関わる人は一読しても損はない。 自分にとっての心理的安全とは何か?関わる人の心理的安全は? メタ認知できているか?メタ認知して接したらどうなるか。 を問うてくれる本だ。 なかなか実践するのは難しいかもしれないが、まずは知ることから。 今から変われるから、心理的安全のもとメタ認知していきたいと思う。
Posted by
なかなか実践するには根気のいる事だとは思ったが、言っていることは納得感のある内容で。 現場で経験を元に掴んできたものと脳科学の見地が合致していくのは面白い。 まずは自分自身も一歩引いた目線で一呼吸置いてから声かけを実践していこうと思う。
Posted by
授業を向上させることは子どもにとっての自律に繋がっているわけではない。というフレーズが心に刺さりました。
Posted by
「どうしたの?」 「君はどうしたいの?」 「何を支援してほしいの?」 この3つの言葉がけは意識していきたい。 あとは、寝る前にでも その日に起きた嬉しかったことを 報告し合う場を設けてみたい。 再テスト制、採り入れたい。 三日坊主を乗り越える「仕組み」を整えたい。
Posted by
子どものことを本気で思い、学校の教育体制を変えようとしていることに感動した。 子どもの成長をサポートするために大人ができる声掛けなどを、多くの大人が実践し、幸せな子どもがより増えていくといいなと思った。
Posted by
メタ認知。3つの言葉がけ。 押しつけではなく子どもがしたくなるのを待つ、したくなるように言葉がけをする。 多くの子を相手にこれをするのはなかなか難しいと感じるが、出来るだけ実践していきたい。
Posted by