江戸のジャーナリスト 葛飾北斎 の商品レビュー
令和4年度課題図書、中学校の部。 葛飾北斎の人生を辿る一冊。 北斎に興味がある子なら楽しめるかもしれないけど、これ一冊だとどうかなあ…北斎美術館に行ってみるとか、北斎漫画を合わせて読むと面白いかも。
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正統派な葛飾北斎の伝記ですね。 でも図版がないのが苦しいな。 折角いろんな作品を紹介しているのに一枚も図版がないから…。 図版いれると高くなっちゃうのかな。 惜しい。 たくさんの作品を描いた北斎は、常に現代を見つめ続けていた。 最先端を歩き続けて、それをすべて絵に描いた。 その姿...
正統派な葛飾北斎の伝記ですね。 でも図版がないのが苦しいな。 折角いろんな作品を紹介しているのに一枚も図版がないから…。 図版いれると高くなっちゃうのかな。 惜しい。 たくさんの作品を描いた北斎は、常に現代を見つめ続けていた。 最先端を歩き続けて、それをすべて絵に描いた。 その姿勢が、ジャーナリストということですね。
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〇面白かった!北斎の姿や活躍ぶりが浮かび上がってくるよう。本文中に紹介されている作品を観にいきたくなる。とりあえずデジタルアーカイブで; 北斎のまわりの人々も興味深い。日本と世界の情勢も書いているので、時代の空気も感じられた。 晩年の様子をみると、人々に愛されていたのだなあと。 ヤンキーな孫息子の行方が気になる。。 あと、お栄さんの生涯も知りたい。 北斎の生涯と仕事と北斎を巡る人々。 ・2020、新パスポート→『富岳三十六景』 2024、新千円札→『神奈川県警沖波裏側』 ・90歳で亡くなるまで、生涯現役の絵師 約三万点の総作品数。未発見、存在さえ知られていない作品もある。 1・北斎を探る旅。 小布施「北斎館」…ジャーナリストの目。鷹の目とアリの目。 2・生い立ち・浮世絵師への道 江戸:本所割下水→貸本屋のご存知→浮世絵師・勝川春朗(兄弟子のいじめに遭い、出奔する)→葛飾北斎 3・家族と暮らしぶり 結婚二回、二男四女。三女お栄の才能と暮らし。とんでもない孫。引っ越し魔安どゴミ屋敷。弊衣粗食。貧乏の理由。 4・海外への好奇心 中国、オランダ、琉球、朝鮮。 シーボルト。 西洋画法、西洋風風景画、プルシアン・ブルー 5・北斎漫画 「虫の目」 『北斎漫画』とシーボルト … 『NIPPON』の『北斎漫画』、ライデンの今 北斎と印象派、北斎とゴッホ 4・生涯通しての現役絵師 画狂老人卍 横須賀での雲隠れ 版画から肉筆画へ 四度もの小布施行 …高井鴻山が老年の北斎を迎える。人々も北斎に好意的。 …東町祭屋台・上町祭屋台の天井絵←チーム北斎 7・最晩年の日々 絵手本『画本彩色通』←絵の指南書 『地方測量之図』←おそらく絶筆 『富士超龍図』 北斎の死 お栄のその後 8・北斎を復活させたロシア人 帝政ロシアの海軍士官:セルゲイ・キターエフ プーキシン美術館の女性学芸員:ベアタ・ヴォロノワ 巻末資料「年表 北斎とその時代 日本と世界の主な動き」
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図書館の新着コーナーで手に取った。 肩肘張らずに葛飾北斎について学べる良本だ。著者自身がジャーナリストであり現在も産経新聞客員論説委員を務めるという。 北斎は1760年に現在の千葉県で生まれ90歳まで生き、ほぼ生涯現役で画狂老人卍として絵を描き続けたという。恥ずかしながら「富嶽三十六景」しか知らなかったが、「北斎漫画」を見てみると、その写実性が現代のいわゆる「漫画」に通ずるものがあり感慨深い。ただ、北斎の「漫画」は「気の向くまま漫ろに描いた絵」という意味とのこと。この絵を見た当時の西洋人の好奇心を引いたのも頷ける。 新たな発見をくれた一冊だった。
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