ひきなみ の商品レビュー
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この人の作品にはいつも引き込まれてしまう 心の描写が自然で人間らしいからだろう 決して愉快な物語ではないが、最後は救われた気持ちになった 小学生の時に転校をきっかけに出会った2人の少女 暗い生い立ちを持つクールな少女と、親の勝手から祖父母宅で窮屈に暮らす少女 異なる強さを持った2人は惹かれ合い仲を深める ただある事件をきっかけに2人は離れ離れになる 大人になって再開した2人はやがて昔の関係になるのは自然な流れだった 文章にするとこれだけの話だが、2人の見えない絆が随所に織り込まれていて、こんな関係を羨ましいと感じた 素直に頼りあえる関係、なかなか辿り着けないから
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物語の中で不愉快な価値観(男尊女卑や人の過去を根掘り葉掘り言う人達、閉鎖的な環境、パワハラ上司)が出てくるせいか、読んでいてストレスが溜まるし息苦しい。 主人公達の大人になってからの再会、いい思い出はなかったはずの島へ向かう二人の姿が明るいのが救い。
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閉鎖的な島にやってきた葉と、 生い立ちを理由に島の人々から煙たがられる真以。 みかんが香る島へ向かう高速船でふたりは出会う。 ふたりの共通点は、誰かの為、 特にお互いの為なら、強くなれるということ。 芯の強さ、心の強さ、暴力的な強さ。 『女』というだけで立場が弱くなる時代、 閉鎖的で排他的な島という環境、 まっすぐな気持ちを利用された、ある出来事。 そんな境遇におかれ、一度は距離を置いたふたりだからこそ、お互いの為なら強くなれる、今度こそ。 ふたりならきっと、この先なにがあっても、 まっすぐに道を進んでいけるはず。 このあとふたりが島でどう過ごし、 どんなものを見て、 何を感じたかは記されていないが、 特に気にならない(良い意味で、です) それぐらい読後感はスッキリしているし、 ふたりなら大丈夫って確信させてくれる。 葉も、真以も、きっと大丈夫。 灯台のあかりのような、あたたかい光の物語。
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閉鎖的や島で突然暮らすことになった、都会からきた葉と、孤立する真以。 たしかに友情を感じたはずなのに、真以は葉を残して島から出ていった。それも指名手配犯と…というような内容でした。 真以の物静かで冷淡なようでいて、まっすぐな優しさを持つところがとても魅力的だった。 どうしよう...
閉鎖的や島で突然暮らすことになった、都会からきた葉と、孤立する真以。 たしかに友情を感じたはずなのに、真以は葉を残して島から出ていった。それも指名手配犯と…というような内容でした。 真以の物静かで冷淡なようでいて、まっすぐな優しさを持つところがとても魅力的だった。 どうしようもなく惹かれるのに、相手の気持ちが見えなくて悶々とする気持ちや、心が通ったはずなのにそう思っていたのは私だけなの?と感じる気持ち、どれも痛いほどわかってしまった。 葉と真以の関係性が私はとても好きでした。
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島の息苦しさ、そこで出会った唯一の友人である真以が自分から離れていってしまうことに対する不安や怒りには共感できたけど、パワハラ上司が野放しになっていると思うと胃がキリキリしてしまった。パワハラ中の動画をネットに晒すという選択肢が出てくる時点で今の話だな〜と思う一方で、社会的な仕返...
島の息苦しさ、そこで出会った唯一の友人である真以が自分から離れていってしまうことに対する不安や怒りには共感できたけど、パワハラ上司が野放しになっていると思うと胃がキリキリしてしまった。パワハラ中の動画をネットに晒すという選択肢が出てくる時点で今の話だな〜と思う一方で、社会的な仕返しを選ばないところに勧善懲悪のエンタメにしない意思を感じた。読者がすっきりしたとしても、何も考えることなく消費されてしまうだけで、「人は見たいように物事を見る」という問題提起をするには、この展開が不可欠だったのかなと思った。
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読まされた。共感ポイントなんてないのに最後までダレずに読まされた。でも、なんだったんだろう。不思議な読後感。フィクションとノンフィクションの狭間のような誰の側にも立てないけど最後まで見届けなきゃいけない気がした。
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幸せかって訊いてくる人は、たいてい、幸せじゃない。 幸せのことを考えるのは不幸せなとき。現状を変えたいけど、どうにもならないとき。だから、同じような人を探す。 きっと、本当は、すごく諦めが悪い。諦めが悪いから、先まわりして期待を壊して、頭で整理しようとするのだ。仕方ないのだと、...
幸せかって訊いてくる人は、たいてい、幸せじゃない。 幸せのことを考えるのは不幸せなとき。現状を変えたいけど、どうにもならないとき。だから、同じような人を探す。 きっと、本当は、すごく諦めが悪い。諦めが悪いから、先まわりして期待を壊して、頭で整理しようとするのだ。仕方ないのだと、諦めるしかないのだと、言葉で自分に言い聞かせなくては、心を保っていられないから。 島で一人きりになって、人の目を気にせず、美しいと思ったものに手を伸ばす。 海に囲まれた、どこにも繋がってない場所で、自分だけの声を聴く。 島へやってくる人は、誰かの目に晒されない自分を見つめたいのかもしれない。
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田舎の寄合で男女で線が引かれている感覚とか、嫌がらせをされても男子はバカじゃけぇで済ます田舎の女の子たちとか、生きにくい田舎の世界だと思った。クールで真っ直ぐな真以と協調性があるが故に生きづらい性格の葉の対照的で惹かれ合う関係性に憧れた。
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初読みの千早茜さん 第一部 瀬戸内の島で祖父母と暮らす事になった主人公、葉 真衣という子とに急速に惹かれていくが、 脱獄犯との出会いにより、、 第二部 20年後、東京で就職していた葉だが、、 時代錯誤のハラスメントを 幼い頃から受けてきた真衣 社会に出て受けてきた葉 ある...
初読みの千早茜さん 第一部 瀬戸内の島で祖父母と暮らす事になった主人公、葉 真衣という子とに急速に惹かれていくが、 脱獄犯との出会いにより、、 第二部 20年後、東京で就職していた葉だが、、 時代錯誤のハラスメントを 幼い頃から受けてきた真衣 社会に出て受けてきた葉 ある事件を境に離れ離になった2人 すれ違いと思いが時を経て じわじわと交わる物語 地元が広島(島ではないが)なのと、 数年前に実際に瀬戸内で受刑者が 脱獄した事件があって、凄く物語に没入していた
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