なぜ、脱成長なのか の商品レビュー
本書は、脱成長の基本ビジョンが分かりやすく説明されるとともに、世界各地における実践例が紹介されており、入門書として適当な一冊だと思います。 ただ、「脱成長」について思うこと。 どうにかしなければならないことは理解できる。無駄なもの、ここまで必要ないだろうと思うモノやコトも...
本書は、脱成長の基本ビジョンが分かりやすく説明されるとともに、世界各地における実践例が紹介されており、入門書として適当な一冊だと思います。 ただ、「脱成長」について思うこと。 どうにかしなければならないことは理解できる。無駄なもの、ここまで必要ないだろうと思うモノやコトも多い。しかし、経済成長が良いことだ、パイを大きくしないと豊かになれないという考えが沁み込んでしまっている人間(自分だってその一人だ)が大勢の中で、政治を変え、脱成長の経済にしていくことを現実化していくのはとても難しいだろうと思う。 特に国際社会において対立の度が深まっている現在、これまで不平等を強いてきたから先進国がまずは脱成長に踏み出すべきだという議論は、国力を相対的に弱めることになりかねず、なかなかコンセンサスを得にくい状況ではないだろうか。
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養老先生のYouTube紹介で読んでみたが、本誌の脱成長の考え方、必要性は納得できた。後半の斉藤幸平氏の解説は秀逸! では、じぶんは今から何をしようか。
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「脱成長」、英語ではdegrowthと言う。 私のような左翼を自任している人間でも、資本主義のなかで生まれ、その価値観に深く影響されていることがあるのだろう。まさしくマルクスが言ったように「存在が意識を規定」している。私自身も、経済成長をストップしたり、減速させようという意見を聞...
「脱成長」、英語ではdegrowthと言う。 私のような左翼を自任している人間でも、資本主義のなかで生まれ、その価値観に深く影響されていることがあるのだろう。まさしくマルクスが言ったように「存在が意識を規定」している。私自身も、経済成長をストップしたり、減速させようという意見を聞くと、抵抗を感じる。しかし、なんでも疑問を突き付け、「正しさ」の上にあぐらをかいている価値観に揺さぶりをかけるのは、ともかくも「良い」ことだ。 著者たちは次のように主張する。経済成長を重視する資本主義経済は惑星地球の限界に到達しつつある。化石燃料はいずれ枯渇する。原子力発電もウランなどの特殊な鉱物資源に依存しており有限である。発展途上にある国々の人々がこのまま先進国同様の生活水準を達成すれば資源の枯渇は必然的になる。地球温暖化によって地球環境も変わってきつつある。経済成長は、格差を縮小するのではなく拡大してきた。こうした問題を引き起こしているのは、GDPという指標の絶えざる増大(経済成長)を目指す画一的価値観そのものである。私たちは危機を回避するために、脱成長の価値観に転換せねばならない。 斎藤幸平さんが解説を書いているように、『人新世の『資本論』』と類似の主張であり、同書を読んでいる人にとっては、目新しさはないだろう。 薄い本であり、すぐ読み終わる。読んでいるあいだはなるほどと思いつつ読んだが、残るものが少なかったのも事実(これも自分が知らず知らずのうちに資本主義に毒されているからかもしれない)。 「脱成長」、これが今後大きな運動になるかは未知数だ。とりあえずこのキーワードは覚えておいて損はないだろう。
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翻訳特有のちょっと意味が分かりにくい訳はありましたが、過去を振り返るとGDPによる経済成長のイデオロギーによって世界中で資本主義というシステムができ、富裕層によっての植民地化、グローバルサウス問題、不等価交換。これ以上続けないためにはどうしたらよいか。本当に豊かさはまではいきませ...
翻訳特有のちょっと意味が分かりにくい訳はありましたが、過去を振り返るとGDPによる経済成長のイデオロギーによって世界中で資本主義というシステムができ、富裕層によっての植民地化、グローバルサウス問題、不等価交換。これ以上続けないためにはどうしたらよいか。本当に豊かさはまではいきませんでしたが、どんな解決策かが語られていました。脱成長だからいきなりあれダメ、これダメではなく、まずはマイカー規制や、都市部土日昼過ぎだけ歩行者天国を設けたり、ショッピングモールは何平米までとか、ルール作りからはじめたいですね。みんなで協力していきたくなりました。この本はたくさんの人たちに読んでもらいたいです。
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うーん。意見は同意できるが社会主義、共産主義みたく人類がみな人格者であることが前提の意見になってるんだよなぁ
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脱成長の意味・必要性がわかりやすくまとめられている。 「人新世の資本論」の前に読む本として最適。 資本主義・消費・労働時間・差別が複雑に絡み合っている社会を俯瞰することができ、脱成長の定義がスッと入ってくる。 再生産労働に光を当てるという視点に気づけてよかった。 バルセロナ...
脱成長の意味・必要性がわかりやすくまとめられている。 「人新世の資本論」の前に読む本として最適。 資本主義・消費・労働時間・差別が複雑に絡み合っている社会を俯瞰することができ、脱成長の定義がスッと入ってくる。 再生産労働に光を当てるという視点に気づけてよかった。 バルセロナだけでなくもっと他の事例をたくさん知りたいと思えた。
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書いてあることへの衝撃は正直少なかったけど、入門編としてはとてもいいし、脱成長を旧共産主義と一緒くたにしないという意味では読んでおいていいと思う。 ただ、今後も国家が社会的共通資本を整備できるのかは私にはクエスチョンである。 国防はまだ仕方ないかもしれないが。あるいは議会制度...
書いてあることへの衝撃は正直少なかったけど、入門編としてはとてもいいし、脱成長を旧共産主義と一緒くたにしないという意味では読んでおいていいと思う。 ただ、今後も国家が社会的共通資本を整備できるのかは私にはクエスチョンである。 国防はまだ仕方ないかもしれないが。あるいは議会制度を変えればできるのかもしれない。
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<目次> 第1章 「脱成長」とは何か 第2章 成長で犠牲になるもの 第3章 草の根から変革を起こす 第4章 道を切り拓く5つの改革 第5章 人々を動かすための戦略 付録 脱成長に関する23の質問への回答 日本語版解説 資本主義に亀裂を入れるために(斎藤幸平) <...
<目次> 第1章 「脱成長」とは何か 第2章 成長で犠牲になるもの 第3章 草の根から変革を起こす 第4章 道を切り拓く5つの改革 第5章 人々を動かすための戦略 付録 脱成長に関する23の質問への回答 日本語版解説 資本主義に亀裂を入れるために(斎藤幸平) <内容> 最近言われている「人新世」。それが地球の自然環境の破壊へとつながる、資本主義の権化であると。それを超えるためには「脱成長」が必要とする書。この本には具体例がたくさん載っている。そして、夢ばかりを語らない。先進資本主義国は、その甘い汁を離さないし(政治家と金持ちが結託しているから)、一般の我々も資本主義の先など考えもしない。しかし、地球を存続させるためには、資本主義はすでに限界を超えていて、「脱成長」必須なのだと。スペインバルセロナでは、行政がこれを実行している。草の根レベルでは全世界で始まっていると。
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脱成長の定義の条件→お互いのケアとコミュニティの連帯 脱成長とは? より少ない資源、資金、環境負荷で人間の豊かさを実現すること。 資本主義社会での人間の常識→物質所有=幸福。経済成長=善、人間の本能 脱成長主義社会で目指すもの定義→中庸や、分かち合い、自然との調和。ミニマリ...
脱成長の定義の条件→お互いのケアとコミュニティの連帯 脱成長とは? より少ない資源、資金、環境負荷で人間の豊かさを実現すること。 資本主義社会での人間の常識→物質所有=幸福。経済成長=善、人間の本能 脱成長主義社会で目指すもの定義→中庸や、分かち合い、自然との調和。ミニマリスト的な生き方 ・人間の本質的な幸せとは何かを理解する必要がある ・人の生き方は社会システムに影響される ・資本主義は人が本質的に求めているシステムではない
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読みやすい文章で、あっという間に読んでしまった。脱成長がなぜ必要か、どのように実現するか提案されている。 有名なバルセロナの例も出ている。 巻末には質問への回答があり、よくある質問に対して分かりやすく答えている。 入門として、または勉強会のテキストとしてもちょうど良いと思う。 欲...
読みやすい文章で、あっという間に読んでしまった。脱成長がなぜ必要か、どのように実現するか提案されている。 有名なバルセロナの例も出ている。 巻末には質問への回答があり、よくある質問に対して分かりやすく答えている。 入門として、または勉強会のテキストとしてもちょうど良いと思う。 欲を言えば、もう少したくさん具体例が欲しかったかもしれない。
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