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東京ディストピア日記 の商品レビュー

3.6

31件のお客様レビュー

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2022/01/19

まだ記憶に新しい2年前。コロナ禍で、日々の報道に釘付けになり、デマ情報に翻弄され、刻々と日常を奪われていく恐怖、不安、不満…。 あの頃、じんわり感じていた不穏な感情が、作家の言葉で明確になった。 そうだ、自分があの時感じていた空気は、こんな感じだった、と、冷静に振り返ることができ...

まだ記憶に新しい2年前。コロナ禍で、日々の報道に釘付けになり、デマ情報に翻弄され、刻々と日常を奪われていく恐怖、不安、不満…。 あの頃、じんわり感じていた不穏な感情が、作家の言葉で明確になった。 そうだ、自分があの時感じていた空気は、こんな感じだった、と、冷静に振り返ることができた。 今はまた第6波がやってきて、収束の目処はたっていない。でも、自分のやるべきことをしっかりやって、人ではなく、ウイルスと戦っていこう、と改めて決意した。

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2022/01/03

コロナと生きた生活史。つい1,2年前の出来事と世間の空気感の記述に、あったなぁという感覚になるのは色んな情報を受け過ぎた結果なのかもしれない。贅沢を言えば、作者の当時読んでいた本の記述があると嬉しかった。

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2021/12/26

著者が好きで読んだエッセイ。 読み終わった今現在、コロナから2年が経とうとしている。 私が感じるのは出会うはずだった人との機会や大切な時間を奪われてるいる感覚と、政治への頼りなさや弱者切り捨ての政策へのやるせなさ。 マスクでニキビに悩まされ、せっかく綺麗にお化粧しても見せるこ...

著者が好きで読んだエッセイ。 読み終わった今現在、コロナから2年が経とうとしている。 私が感じるのは出会うはずだった人との機会や大切な時間を奪われてるいる感覚と、政治への頼りなさや弱者切り捨ての政策へのやるせなさ。 マスクでニキビに悩まされ、せっかく綺麗にお化粧しても見せることもできない。 若く貴重な時間がぽっかり消える感覚に焦燥する。 この本を読んでいて改めて滅入るような気持ちにもなった。 今はしょげててもいいけど、考え前を向ける大人にならなきゃな。 モモ 読みたい。

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2021/12/18

コロナ禍を記録した、リアルな資料になると思います。世の中がどう変わっていったかがわかる。 休校、行事の中止、職場環境の変化など、自分自身の記憶にもつながる。 コロナ禍が終息したときに懐かしいと読み返せる世の中になっていることを願うばかり。

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2021/11/12

誰もが今経験している、コロナ禍の物語 桜庭先生の日常の世界について語られる、2020年の1月からの1年間 読み進める まだコロナ禍にも関わらず、あぁこんなことがあった!と懐かしく、随分と前のことのように感じてしまう それだけ日常のものになってしまったのだろうなと 私自身の日常は...

誰もが今経験している、コロナ禍の物語 桜庭先生の日常の世界について語られる、2020年の1月からの1年間 読み進める まだコロナ禍にも関わらず、あぁこんなことがあった!と懐かしく、随分と前のことのように感じてしまう それだけ日常のものになってしまったのだろうなと 私自身の日常はコロナ前とそんなに変わらない だからつい忘れてしまったこと、そして気が付かなかったことについて読んでいてハッとさせられた そうか、こんなにも目まぐるしく変化していたのかと そして心のあり方も、いつの間にか変化していくのかと コロナが落ち着き古い記憶になった時、また読みたいと思う日記である

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2021/11/04

2020年1月から2021年1月の記録。そういえばこうだったなと思い返しながら読む。閉塞感。敵愾心を持って向かってくる人。大きな影響がもたらされた。 不便さはあったとはいえものすごく大変だったという訳でもない自分の生活を振り返りありがたいなと感じた。寄り添ってくれる人の存在があっ...

2020年1月から2021年1月の記録。そういえばこうだったなと思い返しながら読む。閉塞感。敵愾心を持って向かってくる人。大きな影響がもたらされた。 不便さはあったとはいえものすごく大変だったという訳でもない自分の生活を振り返りありがたいなと感じた。寄り添ってくれる人の存在があったことが大きい。感謝。大事なことはなにかをこれからも考えていかなければ。 文楽の記録が何箇所かあり、羨ましかった。

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2021/09/20

2020年1月から2021年1月までのおよそ1年間の日記。東京在住の著書の身辺及び日本国内、世界の新型コロナウィルス感染症の感染状況がつぶさに記録されている。細かい時事情報も記載されており、将来的に重要な記録書になるのではないか、と思いながら読んだ。

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2021/08/31

コロナ禍に見舞われた2020年の日記。 1年経った今も出口は見えず、ループする2020年に閉じ込められたような気がしてくる。

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2021/08/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 去年の3月から1年間の日記をまとめたもの。新型コロナが流行りだし、様々な混乱と自粛の中で生きている普段の生活。いつかこれが歴史的価値のあるものに変わっていくんだろうな。  こういう日記を今までは追体験をする側として読むことが多かったけど、今回は自分ゴトとして読んでいた。自分がリアルタイムで生きていてそれを体験していたからってのが大きいかも。そして自分も経験していたのに、すごく不安になって先に進めなくなってしまう時もあった。急激な感染拡大なんて今の方がずっとヤバいけど、後半読んでいくうちに怖くなった。そこにはキーワードとなっていた<分断>もあるのかも。  そんな不安な中でも、なんとかしようとしたり、大丈夫だよって支えてくれたりする人もいて。この本が「大変なこともあったけど、こっちは大丈夫だよって伝えられたらいいな」って思える未来が来るように今出来ることを出来る分生きようと思う。

Posted byブクログ

2021/09/12

『東京ディストピア日記』読了。 桜庭一樹さん目線でみたコロナ禍の日常について書かれた本。「そんなことがあったな…」とタイムスリップをした。 なんとなく自分だけが……って、思っていた。けれど、違った。みんな、辛い思いをして戦っているだと知った。その瞬間、狭くなっていた世界が開けた。...

『東京ディストピア日記』読了。 桜庭一樹さん目線でみたコロナ禍の日常について書かれた本。「そんなことがあったな…」とタイムスリップをした。 なんとなく自分だけが……って、思っていた。けれど、違った。みんな、辛い思いをして戦っているだと知った。その瞬間、狭くなっていた世界が開けた。 コロナ禍の世の中に蔓延る分断についても触れていた。先が見えないから不安になる、攻撃的になる。桜庭さんの見解がすごく分かりやすく、深く頷いてしまう。けれども、それだけではなんにも解決に至らないことが分かった。辿ってきた生き様は人それぞれ違う。互いにリスペクトしあい、寄り添うことが必要なのだと思う。 すごく良作。今読むべき作品だなと思いました。そして五輪期間中に読めたことで少し希望的になれた。 感染の脅威は未だ続くけど、罵り合ってはなにも始まらない。歩み寄って助け合うことが私も出来たらいいなと思って読み終えました。 2021.8.8(1回目)

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