匣の人 の商品レビュー

松嶋智左(著者)

2023/10/25

交番勤務の女性巡査部長、浦貴衣子とペアを組む新人警察官、澤田里志。徘徊する認知症老人など地域の問題に対応する中、外国人労働者が殺される。少しずつ張らされていた伏線を一つ一つ丁寧に回収しながら二転三転し全てが繋がっていく。面白かったです。事件の捜査が主で交番勤務の様子があまり描かれていなかったけど、最後は交番勤務の警察官と住民との信頼のようなものを感じた。少し切ない展開でした。

2022/09/05

09月-03。3.0点。
地域課、交番勤務の女性巡査部長。他人との距離がつかめていない新米巡査が、配属されてくる。近隣の別荘で技能実習生のベトナム人が、殺害される事件が起きて。。

サラッと読めた。意外と二転三転あり、飽きさせない展開。まあまあ面白かった。

2022/07/10

交番勤務のローテーションが興味深い。警察学校出てたっていろんな人いるものね。いわゆるお巡りさんの話はもっと読んでみたい。

2022/04/30

匣（はこ）。
交番のことを箱というのは聞いたことがあるが、あえてこの漢字にしたのは何故だろう。

箱と箱、意味はほぼ同じようだが、
匣は「ふたのついた」はこらしい。
しっかりとフタが閉まるはこ。
こぼれ落ちない。守られている感じがする。

栗谷交番勤務の主任浦貴衣子は、変わり者の新人澤田里志巡査と共に、街の人々の安全な暮らしを守ろうと勤めている。
そんな街で殺人事件が起こり捜査が始まるのだが、この作品はミステリーというよりも、お仕事小説のように読めた。
お巡りさんは、日々こんなことまで考えたり対応したりしているんだな…と。

登場人物としては生きづらい人を描いているのだけれど、好きな感じの作品。
ただ勤務体系？の説明（当番勤務、非番、公休もしくは日勤）が、とても多くてそこは読みにくかったです。

2021/12/24

あらすじ
　浦貴衣子、交番勤務の巡査部長。かつては捜査部刑事だったが、同僚たちのパワハラ・セクハラを訴えたことで居づらくなり異動した。新人とコンビを組むことになる。彼は人の気持ちを汲もうとせず、妙な距離感がある。管轄内ではひったくりが連続で起こり、別荘として使われている家では、外国人労働者が殺害されているのが見つかる。

　作者は元警察官だったからか、仕事内容が丁寧に書かれている。お仕事小説としても楽しめる。交番のおまわりさんってこんな規則正しく手順を踏んで勤務しているとは知らなかった。そんな中で浦は時々レールを外れて行動して捜査を進めていく、そこら辺のバランスが丁度良くて、落ち着いて読めた。

2021/12/14

警察組織や業務体系の説明が長い。
話が少し進んだかと思えば、また説明。
…の繰り返し。

犯人も序盤でおおよそ検討がつくし
どんでん返しのストーリーでもない。
警察は頑張ってますよ〜的なアピール本。

2021/11/13

　そりゃあ、ラストは、ちょっと甘ったるいかもしれない。犯人が、この人というのは、うーんって思うかもしれない。
　しかし、岡主任には、また会いたいと思ってしまう。

2021/10/09

交番勤務中に起きる事件。

ペアを組むのは、警察官になったばかりの今どきの新人。
まさか、この新人が事件に関わっているのでは…と女性巡査部長は思いながら…

犯人の意外感｡｡いやさもありなんという結末か…

2021/09/21

ストーリーはとても面白かった。交番勤務の詳細なども描かれていて知識欲も満たされる。ただ、文体が少々苦手で読み進めるのに時間はかかってしまった。

2021/09/01

訳あり先輩と新人巡査の交番勤務の日々を描いている。地域課としての本領を懸命にこなす姿に改めてこんなに様々な仕事を抱えているんだと驚いた。地道な業務だけに華々しさはなく、そこはリアルに感じた。