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学校の枠をはずした の商品レビュー

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8件のお客様レビュー

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2024/05/24

凸凹ある子どもたちを、いかに長所を伸ばしつつ短所を補い合うように育てるか、東大の「異才発掘プロジェクト」の全容がこの本には記されている。例えば六本木ヒルズの高さはどれくらいか?いわゆるフェルミ推定と呼ばれる手法も子どもたちには楽しめる実験となる。必要なのは正解よりも、それを求める...

凸凹ある子どもたちを、いかに長所を伸ばしつつ短所を補い合うように育てるか、東大の「異才発掘プロジェクト」の全容がこの本には記されている。例えば六本木ヒルズの高さはどれくらいか?いわゆるフェルミ推定と呼ばれる手法も子どもたちには楽しめる実験となる。必要なのは正解よりも、それを求めるまでのプロセスをいかに自分たちの頭で考えて一緒に行動するかだ。 当然、学ぶ場所は教室ではなく、むしろ全国各地の自然環境こそが格好の教科書となる。自然相手は思い通りにならないからこそ人間は知恵を発展させてきたわけで、予定調和な都市の暮らしこそが異常である原体験を小さい頃から持つことで多様性をプリインストールされた新たな世代が出現するイノベーションへと繋がる。 しかし、こういったオルタナティブ教育について回る問題として親の所得格差がある。裕福な家庭であれば、子どもたちに様々な選択肢を用意できるのであるが、貧困は子どもの未来も閉ざす。義務教育を自分でメシを食えるようにする、という風に再定義すべきタイミングに来ているのは間違いないだろう。

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2024/05/09

一教員や職員が真似できる取り組みでは到底ありませんが、共同作業を好まぬ天才秀才たちに向けたこの試みの底にあるマインドは、1人の世界に生きる多くの子どもたちに通ずるものであると感じます。 将来の為でなく今最も楽しいこと。そう聞くとイメージされるのは堕落なのかもしれませんが、心躍る楽...

一教員や職員が真似できる取り組みでは到底ありませんが、共同作業を好まぬ天才秀才たちに向けたこの試みの底にあるマインドは、1人の世界に生きる多くの子どもたちに通ずるものであると感じます。 将来の為でなく今最も楽しいこと。そう聞くとイメージされるのは堕落なのかもしれませんが、心躍る楽しいことは、必ず違うはずです。

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2022/03/02

好きなことに没頭することが本来の学びなんだろうな。偏差値の高い学校に合格するための勉強って、本来の学びとはちょっと違うよな…

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2021/10/28

☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆ http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BC06956696

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2021/10/17

志とユニークな才能をもった子どもたちが集まる場所で、画一的な勉強スタイルではなくその特異性を伸ばしていく『気づき』に出会える場所。こんな教育を子どもに受けさせたい、僕もこれからでもやりたいくらい。目的が明確化された学びではなく、やってみたらおもしろいことだった、こんなのを許容でき...

志とユニークな才能をもった子どもたちが集まる場所で、画一的な勉強スタイルではなくその特異性を伸ばしていく『気づき』に出会える場所。こんな教育を子どもに受けさせたい、僕もこれからでもやりたいくらい。目的が明確化された学びではなく、やってみたらおもしろいことだった、こんなのを許容できる社会にしたいです。

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2021/08/27

知らなかったなあ、飛び抜けてる、 中邑先生。 それぞれの時代の灯り、作ってみてかんじてみる。 やってみたいと思った。

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2021/08/04

「一つの取組の説明がたった見開き2ページかよ!!もっと学校に馴染めない子どもたちの気付きとかストーリーを知りたいんだ。」 始めはそう考えていましたが、ページを読むにつれて 『安易に予定調和な物語にはしませんよ。アナタも一歩踏み出して試行錯誤してはどうだい?背中は押してあげたよ。...

「一つの取組の説明がたった見開き2ページかよ!!もっと学校に馴染めない子どもたちの気付きとかストーリーを知りたいんだ。」 始めはそう考えていましたが、ページを読むにつれて 『安易に予定調和な物語にはしませんよ。アナタも一歩踏み出して試行錯誤してはどうだい?背中は押してあげたよ。』 そんな声が聞こえてきた気がしたので、星5つ。

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2021/05/30

東大先端研の著者が日本財団などと協力して「異才発掘プロジェクトROCKET」を主宰されている。凸凹がちょっと強すぎてうまく学校になじめない子どもたちが集まる。いわゆる「ギフテッド」を育てるというわけではないらしい。それぞれのミッションは多岐にわたっている。日本の端から端まで行って...

東大先端研の著者が日本財団などと協力して「異才発掘プロジェクトROCKET」を主宰されている。凸凹がちょっと強すぎてうまく学校になじめない子どもたちが集まる。いわゆる「ギフテッド」を育てるというわけではないらしい。それぞれのミッションは多岐にわたっている。日本の端から端まで行ってみたり、海外に出たりもしている。大人が先頭に立って連れて行くのではない。国内なら鈍行だけで現地集合なんていうのもある。スマホは使わないなんていうしばりもある。おもしろいのは、一泊して朝出発となったとき、起きてこない子たちを放っておいて出発する。電話がかかってくると、「ホテルの人に聞いておいで」。二度と遅刻する子はいなくなったとか。学校教育全般を否定するのではない。しかし、学校の枠組みではうまくいかない子どもたちがいる。そういう子どもたちの居場所になっている。教科書なし、時間制限なし、目的なし、協働なし。だからと言って身勝手さをすべて許しているわけではない。しかるべきところはしっかりしかっている。生きていくのに必要な「筋と道理」はちゃんと教えている。自己紹介しているときの子どもの前で、スマホをいじったり居眠りをしたりするスタッフ。「君たちがいつもしていることを真似てみた」だって。なかなかいい。山手線のホームの長さをはかるとか、タヌキの置物の数をひたすら数えるとか、無目的なことをするのがなかなかいい。ミッション32は「1÷81を筆算でする」。筆算すればちょっとおどろく。僕は小学4年生に毎年1÷49をさせている。こちらはちょっと根気がいる。ミッション50は「この本のカバーをはずせ」。「ミッションなんて思いつき」。凹を補うことばかり考えるのでなく、凸を伸ばしていく環境を作る。突き抜けた異才は育てるのではなく、勝手に育つ。勝手に育つ環境を作るのが我々の役目なのだろう。

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