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ミステリアム の商品レビュー

4.1

13件のお客様レビュー

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2023/04/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ワイアーを使って会話できる犬たち、なぜかワイアーを使えるウッディ。 犬と会話できたら楽しいだろうな、と思わせる話。 長寿を目指して古生物の遺伝子を研究していた施設で、感染してしまったリーと、ミステリウムの犬たちとウッディたちの戦いなのかと思ったら、最後リーは自爆?してしまった感じで少し肩透かしを食らってしまったが、とても面白く読めた。 リーはこのまま生き延びて、第二弾も書いてほしいぐらい。 ワイアーの犬たちがどこから来たのかとか、これからどうなるのか気になる!

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2022/08/09

確かに聞き覚えのある作家の名前だ。しかし大手ではない出版社から出るってことは、きっと多分曰く付きなんだろな。。。話はざっくり言うと超能力で会話できる犬と自閉症の少年が会話できるという、そういう話。周囲も気味わるがる訳でもなく、全面的に肯定していて、そこがホラー。内容の動き方も超ゆ...

確かに聞き覚えのある作家の名前だ。しかし大手ではない出版社から出るってことは、きっと多分曰く付きなんだろな。。。話はざっくり言うと超能力で会話できる犬と自閉症の少年が会話できるという、そういう話。周囲も気味わるがる訳でもなく、全面的に肯定していて、そこがホラー。内容の動き方も超ゆっくりで、サイコパスが自閉症の母親を狙っている。それがずーっと続くって感じで。その動かなさもまたホラー。犬の途中の飼い主と自閉症の母親がくっつくのもまたホラー。

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2022/03/29

 ワンコ大好き、クーンツのホラー。  あれ、なんか違うww  でも、クーンツ的、王道ですよ。  自閉症の少年に、その美しい未亡人の母親、そしてそれを助けるナイスガイ、で、不気味な敵。  そしてワンコ!!!  「ウォッチャーズ」的なのは、もうどうしようないけど、読んでいて、こ...

 ワンコ大好き、クーンツのホラー。  あれ、なんか違うww  でも、クーンツ的、王道ですよ。  自閉症の少年に、その美しい未亡人の母親、そしてそれを助けるナイスガイ、で、不気味な敵。  そしてワンコ!!!  「ウォッチャーズ」的なのは、もうどうしようないけど、読んでいて、これこれ、これを求めていたのよ、って思っていたよ。  いやあ、やばい、「ウォッチャーズ」の魔力。  なんせ、ワンコ大嫌いの私が、小説よんだだけで<ワンコ大好き>に急展開させられた作品だからな。  とはいえ、キングもそうだけどクーンツも年をとっているわけで…。  敵が、もうどうしようもないクズで不気味にキモイのだけど、どこか哀れがあるのよね。  で、クーンツも丸くなったなぁとしみじみするのである。  結末にむかっていく高揚感は、まさにクーンツって感じ。  うん。  人生はやり直しがきくし、人の心には、必ず<光>がある。  面白かった。

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2021/12/11

クーンツなので勧善懲悪。善側がものわかりが良すぎる人ばかりなのは気になるものの、これもクーンツだ。これがキングなら何人死んでるか…と比べるのは悪い癖。ワンコかわいい。

Posted byブクログ

2021/11/07

SF小説。研究所でバイオハザードが起きる。自閉症の天才児ウッディが登場する。これまで喋ったことがない。喋らない人を何も考えていないと決めつけることはコミュニケーション至上主義の誤りである。 「あの子が黙っているのは、もし言葉を発しようとしたら、長年抑えつけていた気持ちが恐ろしい...

SF小説。研究所でバイオハザードが起きる。自閉症の天才児ウッディが登場する。これまで喋ったことがない。喋らない人を何も考えていないと決めつけることはコミュニケーション至上主義の誤りである。 「あの子が黙っているのは、もし言葉を発しようとしたら、長年抑えつけていた気持ちが恐ろしい勢いでほとばしり出てきて制御しきれず、生の感情をむき出しにしたショッキングな言葉を口走ってしまうと思っているせいかもしれない」(193頁) これは漫画『鬼滅の刃』の富岡義勇と重なる。義勇は口数が少ない。しかし、独白では色々と喋っている。 「パインヘイブンは犯罪の温床にはほど遠い。この国に蔓延するドラッグ汚染もまだいまのところ、この静かな片田舎を深刻なほど侵していない」(45頁)。この文章は依存性薬物の蔓延と犯罪の相関を表している。依存性薬物が蔓延すると犯罪も蔓延する。 警察官は腐敗している。犯人の自動車から見つかった現金や宝石を自分のものにしてしまう(380頁)。日本でも広島県警広島中央署で警部補が2017年5月に特殊詐欺事件で押収された現金8572万円を窃盗したと書類送検された。 アメリカでは保安官も選挙で選出される。日本では警察署長に相当する。代議制民主主義は議員を選挙で選び、議員の多数派が行政機構を支配する。これは行政機構を上から支配するが、面従腹背の公務員に支配を貫徹することができない。公務員組織の中にも民主主義を入れることは大きな意味がある。 一方で行政機構の政治的中立性という点からの批判が考えられる。しかし、公務員も人間であり、公正中立ということは幻想である。党派には党派で対抗することがバランスになる。既存の民主制度の問題点は多数派が総取りすることである。保安官選挙で1位の候補者が保安官になり、2位の候補者が副保安官になるという仕組みにすれば多数派の党派支配を防げる。

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2021/08/25

ホラーというほど怖くないかもしれない。実験所で古細菌に侵された男が未練のある女性の所へ、怪物に変化しながら迫っていくのだが、どうも悠長な感じかな。その女性にはIQは高いが自閉症の男の子がおり、遠く離れたところにいるゴールデンレトリバーとテレパシーのようなものとつながっていて、邪悪...

ホラーというほど怖くないかもしれない。実験所で古細菌に侵された男が未練のある女性の所へ、怪物に変化しながら迫っていくのだが、どうも悠長な感じかな。その女性にはIQは高いが自閉症の男の子がおり、遠く離れたところにいるゴールデンレトリバーとテレパシーのようなものとつながっていて、邪悪な怪物が近づくとともに、男の子の所にやってくる。男の子と母親には、その怪物だけでなく、別の危機も迫っていた。とまあ、ハラハラドキドキの展開になるところだが、なんだか先が見えてしまってちょっとつまらない。男の子と犬の触れ合いや、人と犬の新しい関係などが示されるのだが、なんだか唐突感は免れない。アメリカの長編小説らしく、状況や登場人物たちの心理描写、作者の思想などが長々と述べられていて、結構読むのに体力がいる。

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2021/08/17

「ウォッチャーズ」の正当な続編、というのはさもありなん。物語に直接の繋がりはないのですが、ここに登場する犬たちは明らかにあのアインシュタインの子孫たちなのだろうか、と思えます。犬好きは必読。ちなみにとことん猫派、「ウォッチャーズ」の一番の魅力はアウトサイダーの悲哀だろう! と思っ...

「ウォッチャーズ」の正当な続編、というのはさもありなん。物語に直接の繋がりはないのですが、ここに登場する犬たちは明らかにあのアインシュタインの子孫たちなのだろうか、と思えます。犬好きは必読。ちなみにとことん猫派、「ウォッチャーズ」の一番の魅力はアウトサイダーの悲哀だろう! と思っている私でも、犬が可愛いと思えました(笑)。 知能を持った犬のキップと、高機能自閉症の少年ウッディ。その素晴らしい出会いと、彼らを追う恐ろしい者たちの脅威。という骨組みは「ウォッチャーズ」と似ていると言っちゃ似ているのですが。今回の方が危機は大きいのでは。ウッディの素晴らしい知能、そして彼の周りに集まる人たちも素晴らしいのだけれど。敵が邪悪なものに姿を変えたあいつのみならず、プロの殺し屋集団まで来ちゃうだなんて! ま、クーンツですから。大団円は間違いないだろうと信じながらもどきどきしっぱなしです。 しかしそれにしても。ラストの殺し屋集団を迎え撃つあの作戦は……唖然とした後、抱腹絶倒。なんてことするんだ! そりゃあ殺し屋たちも混乱するわ! 凄いことやってくれます。

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2021/06/28

久しぶりにディーン・クーンツさんの小説を読めた喜びに浸っている。彼の作品は、想像すらしたこともないような悪と、善良な主人公が対峙する手に汗握るミステリー的なものが多い。本作も純粋な悪と善良なる主人公との戦いが繰り広げられる。テンポよく物語が展開し、ページをめくる手が止まらなくなる...

久しぶりにディーン・クーンツさんの小説を読めた喜びに浸っている。彼の作品は、想像すらしたこともないような悪と、善良な主人公が対峙する手に汗握るミステリー的なものが多い。本作も純粋な悪と善良なる主人公との戦いが繰り広げられる。テンポよく物語が展開し、ページをめくる手が止まらなくなる娯楽作品だ。 本作品は著者の作品である『ウォッチャーズ』の続編といってもいい作品で、賢い犬が登場する。 クーンツさんの作品は、以前は書店に多数文庫本が並んでいたが、今はあまり見かけなくなってきた。本書は書店で見かけて、声を上げそうになるのを抑えて喜びとともに手にとった。原題は『DEVOTED』、辞書によると、忠実な、献身的な、という意味とあった。本書にぴったりの題名だ。 訳者のあとがきで、最近の作品とか紹介されるパターンを期待したが、残念ながら著者の近況紹介はなかった。 未訳の作品があれば、ぜひ日本語で文庫化してほしい。

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2021/06/25

作者の犬への愛情が、溢れ出ている作品。 作中から好きな一節、「彼らには規律と思いやりがある。彼らは犬なのだ。」

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2021/06/09

知性を持った犬、自閉症の少年、進化の道を辿る元CEO、ダークウェブの殺し屋たち、腐敗した悪徳保安官とこれでもかキャラクターを詰め込んでスピード感のある物語。とても楽しめた。他のクーンツ作品もぜひ読んでみたいと思わせる傑作だった。

Posted byブクログ