第八の探偵 の商品レビュー
面白いとの情報が飛び交ってたが、昔のミステリーに似たような作品ありで、うん?と思いながら読んだ。パロディかと思わせながらの後半は素晴らしいと思う。先入観なしで完読して欲しい。☆5かどうか悩ましかった。
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7つの短編と探偵小説の順列。数学的な理論をもとに探偵小説を定義して、それをもとに書かれた短編集。定義を聞くと確かになぁ、と。数学的理論とミステリについては、最近読んだ「文学少女対数学少女」もそうだったが。探偵小説の定義は、犯人、容疑者、被害者、探偵の4つ。それらのベン図が探偵小説...
7つの短編と探偵小説の順列。数学的な理論をもとに探偵小説を定義して、それをもとに書かれた短編集。定義を聞くと確かになぁ、と。数学的理論とミステリについては、最近読んだ「文学少女対数学少女」もそうだったが。探偵小説の定義は、犯人、容疑者、被害者、探偵の4つ。それらのベン図が探偵小説の定義である(大意)。7つの短編はそれぞれその定義に極端に従う例を示している。 それとは別に現実でも謎があり…と。 本書もまた極端な探偵小説の定義であるなぁ、などと思いつつ、捻られていて面白かった。
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―― ミステリという形式の上にミステリならざるものを描いたミステリ、という意味ではなるほど千街氏の解説にもあるように、新本格と比べて読んでもいいのかもしれないけれど…もっと裾野の広いエンタメ重視な仕掛けモノだなぁというのが正直な感想。 一本の映画みたいに読めました。ふむ。 ...
―― ミステリという形式の上にミステリならざるものを描いたミステリ、という意味ではなるほど千街氏の解説にもあるように、新本格と比べて読んでもいいのかもしれないけれど…もっと裾野の広いエンタメ重視な仕掛けモノだなぁというのが正直な感想。 一本の映画みたいに読めました。ふむ。 にしてもまったくグラント・マカリスターひでぇやつだな… ☆3.4
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こんなにふんだんなネタで、なんだかちょっと贅沢。多くの先行作品も思い出させてくれ、ラストのほうで明かされていく2人の謎も、新鮮味はあまりないもののよくまとまっている。面白かった。
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作中作7篇とそれらを中心に作家と編集者が対話する作品でした。 作中内の疑問点や引っ掛かりを覚えた点が最後に解決されていったのも含めとても面白かったです。
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「作中作」と聞くと、どんな仕掛けがあるのかと疑いながら読み進めるのは、ミステリ慣れした読者の悪いクセですが、この『第八の探偵』の作中作のある真実が語られたとき、「そうきたか~」と心中で唸りました。 本格ミステリ好きが本格ミステリへの愛をこめ、そして技巧を凝らし、不敵な笑みを浮かべ...
「作中作」と聞くと、どんな仕掛けがあるのかと疑いながら読み進めるのは、ミステリ慣れした読者の悪いクセですが、この『第八の探偵』の作中作のある真実が語られたとき、「そうきたか~」と心中で唸りました。 本格ミステリ好きが本格ミステリへの愛をこめ、そして技巧を凝らし、不敵な笑みを浮かべながら作り上げた作品のように感じます。 かつて『ホワイトの殺人事件集』という短編集を発表し、その後小島で隠遁生活を送るグラント。彼の元にその短編集を復刊したいと、編集者のジュリアが訪れる。二人は『ホワイトの殺人事件集』の短編を読み返しながら、ミステリついての議論を重ねていくが…… 作中に収録されている作中作は7編。それぞれ犯人に色々なパターンがあり、これにグラントとジュリアの議論が加えられることで、作中の人物の言葉を借りると『殺人ミステリ』の要件が浮かび上がってきます。 『三つの棺』のフィル博士の密室講義や、有栖川有栖『マジックミラー』のアリバイ講義などを思い出される。そういう本格ミステリにどっぷり浸った人こそ、よりこの作品の面白さが伝わってくるはず。 収録作品の様々なパターンであったり、クリスティーのオマージュを感じさせるところも、ミステリ好きは楽しみながら読めそう。 そして7つの短編の真実が明らかになるとき、改めてミステリとはどれだけ突き詰めても、一方では不確定要素に満ちていることに。そして、だからこそ時に腹立たしく、面白いということに気づかされます。 正統派? メタミステリ? アンチミステリ? そんなミステリのジャンルもろもろを、貪欲に取り込んだ作品だったと思います。
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これはとってもお得な本!作中作が七本もあってそれぞれ楽しめるし、とにかくボリュームがすごい。 今作がデビュー作だなんて、その才能におどろき。 今後発表されるお話が楽しみです。 解説がミステリの歴史を読んでいるようで面白かった。 興味をそそられる本もたくさんあったので、書いて...
これはとってもお得な本!作中作が七本もあってそれぞれ楽しめるし、とにかくボリュームがすごい。 今作がデビュー作だなんて、その才能におどろき。 今後発表されるお話が楽しみです。 解説がミステリの歴史を読んでいるようで面白かった。 興味をそそられる本もたくさんあったので、書いてある本全部読んでみたいな。
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最後から3章目は、なかなかどんでん返しで面白かったが、そのあとの2章はだいたい読めたので不要かその前の章で解決すれば良かったのでは。
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