「役に立たない」研究の未来 の商品レビュー

3.9

19件のお客様レビュー

  1. 5つ

    5

  2. 4つ

    6

  3. 3つ

    4

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2026/04/13

この研究やっててなんの役に立つんだろう… そう思ったことは一度や二度ではありません 大隅良典さんがノーベル賞を受賞した時に基礎研究の予算が減らされていることに対して警鐘を鳴らしていたことだけは覚えていました その時にふと思ったんです こういった予算を減らして、世界的な賞をとった...

この研究やっててなんの役に立つんだろう… そう思ったことは一度や二度ではありません 大隅良典さんがノーベル賞を受賞した時に基礎研究の予算が減らされていることに対して警鐘を鳴らしていたことだけは覚えていました その時にふと思ったんです こういった予算を減らして、世界的な賞をとったときだけ絶賛し、評価される それって何かおかしい気がするって きっと、今でも予算は減っているのだろうと思います それでいて、日本の研究の質が落ちたって…… そりゃそうでしょうって思うんですよね 役に立つのか、立たないのか 私もそれを科学や研究に対して思ってしまうことだけど研究の一番最初に取り組むきっかけって これってどういうこと? という知的好奇心から始まる モノサシで測るようになったらそれはきっとつまらないものになってしまう

Posted byブクログ

2026/04/13

2020年に行われた特別講義を文章化した本。 第一線をいく科学者の考える、役に立つ研究と役に立たない研究について。役に立つとは何か。目先の役に立つことだけでいいのか。学ぶということへの自分の価値観を振り返れる本だった。 大学生の頃の研究室は、役に立たないとは言わないけれど、役に...

2020年に行われた特別講義を文章化した本。 第一線をいく科学者の考える、役に立つ研究と役に立たない研究について。役に立つとは何か。目先の役に立つことだけでいいのか。学ぶということへの自分の価値観を振り返れる本だった。 大学生の頃の研究室は、役に立たないとは言わないけれど、役にたつまでに時間がかかる領域だった。もっと、目に見えた社会の変化に近い分野に進みたくて、大学院では外部進学を選択した。 大人になって、ありがたいことに社会人ドクターのお誘いを何度かいただいたことがある。もっと学びたい気持ちはあるから、すごく惹かれたけれど、結局その道に進まなかった。その理由は、「役に立つ」を強く求められるから。まあ、社会人で学位を取るとはそういうことだと思う。でも、いくら考えても、仕事を見据えて学位をとる選択を私にはできなかった。自分にとっては、学ぶということはもっと尊いことで、探究心や知りたいという欲求の先にあるものだと思っている。ある人には神聖化しすぎ、とも言われた。でも、譲れなかった。 役に立つ分野に進みたかったのに。いつの間にか、役に立つことと、学びを強く結びつけることを拒んだ。 この拒否感は、本書の中に出てくる、科学と技術の違いだったのかな。仕事を進める上で、技術を学ぶことは重要。一方で、科学は「面白い」とずっと感じていたい。面白いんだよってワクワクしながら話せる大人でいたい。

Posted byブクログ

2025/06/10

文系の存在意義を考えるために読んだ。理系の学問でも、研究資金獲得競争に邁進せざるを得ずに有用性という観点に合致する分野に研究領域が収束しているという指摘になるほどと思わされた。ノーベル賞受賞者の、「楽しいと思える研究をする研究者が増え、研究の多様性があることが大切」という言葉は「...

文系の存在意義を考えるために読んだ。理系の学問でも、研究資金獲得競争に邁進せざるを得ずに有用性という観点に合致する分野に研究領域が収束しているという指摘になるほどと思わされた。ノーベル賞受賞者の、「楽しいと思える研究をする研究者が増え、研究の多様性があることが大切」という言葉は「それって何の役に立つんですか?」という社会における日常的な問いかけを見直すという示唆を与えてくれる。科学史の専門家から提示された、貴族的な国家と民主主義国家での学問・芸術保護のスタンスの違いは斬新な視点であり、歴史上繰り返される衆愚政治や近代の大衆社会における孤独・閉塞感などの民主主義国家のマイナスな特質を考えさせられる観点であった。

Posted byブクログ

2024/02/08

物性研の所内者、柏地区共通事務センター職員の方のみ借りることができます。 東大OPACには登録されていません。 貸出:物性研図書室にある借用証へ記入してください 返却:物性研図書室へ返却してください

Posted byブクログ

2022/11/26

研究というと、「病気の治療に役立つ」とか「暮らしが便利になる」とか、そういう役に立つか立たないかで語られがち。 基礎研究や学術研究を「役に立つか立たないか」ではなくて、知的好奇心や探究心を満たすものでもいいじゃないか。 国は役に立つ研究を選び、そこに研究費を投じる。それでいい...

研究というと、「病気の治療に役立つ」とか「暮らしが便利になる」とか、そういう役に立つか立たないかで語られがち。 基礎研究や学術研究を「役に立つか立たないか」ではなくて、知的好奇心や探究心を満たすものでもいいじゃないか。 国は役に立つ研究を選び、そこに研究費を投じる。それでいいの?と思ったけれど、政治を憂いてもしかたないので、民間の団体が研究費用を支援する必要がある。そして、研究者ではない一般の人にも科学の楽しさを伝えて、「推し研究」を支援できる社会になっていけたらいいなと思った。

Posted byブクログ

2023/03/29

みなさんには「推し研究者」はいますか?" という出だしから始まる本書。残念ながら私には一人も思いつかない。 どうして市民と研究者の間にこうも隔たりがあるのか。科学の面白さはどう伝える?基礎研究はこれからどう支えるべきか?そもそも「役に立つ」とは? それぞれ違う立場から科...

みなさんには「推し研究者」はいますか?" という出だしから始まる本書。残念ながら私には一人も思いつかない。 どうして市民と研究者の間にこうも隔たりがあるのか。科学の面白さはどう伝える?基礎研究はこれからどう支えるべきか?そもそも「役に立つ」とは? それぞれ違う立場から科学、基礎研究、これからについて語っている。ナビゲーターの方も学術系クラウドファンディングサイトの方で、質問の内容が具体的で、文系の私にも大変興味深い内容だった。  説明責任の一つに「研究者の日常を伝える」のもありではないか、というのも面白いなあと思った。  あと無理して「〇〇に役に立つ」をゴールにしなければいけない、というのはおかしいのではないか。自分の「知りたい」をもっと突き詰めてほしいし、それを支える仕組みを作ろうと奮闘している4人の姿が垣間見えた。 オススメ度: ★★★★☆ ノブ(図書館職員) 所蔵情報: 品川図書館 407/H42

Posted byブクログ

2022/03/31

研究にはお金がかかり、資金は足りないけど、根本的な解決には見えない壁があるんだーというもやもやがリアルに伝わってきました わたしは研究とか、そういうのは難しくて途中の大隈さんのお話とかもついていけなくなりそうなくらい縁遠いと思いました でも、プレスリリースとかみてみよ!って思いま...

研究にはお金がかかり、資金は足りないけど、根本的な解決には見えない壁があるんだーというもやもやがリアルに伝わってきました わたしは研究とか、そういうのは難しくて途中の大隈さんのお話とかもついていけなくなりそうなくらい縁遠いと思いました でも、プレスリリースとかみてみよ!って思いました、本文にも合った通り「思い立ったら行動」ですね あと、知識は唯一、使えば使うほど増える資源という表現は知らなかったので、とても良い言葉だなと思いました

Posted byブクログ

2022/03/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

役に立たないとされがちな基礎研究について議論された座談会のまとめ。 そもそも役に立つとは何かということ(線引きは不明瞭・恣意的 と理解した)、基礎研究は多様性を認めてこそ将来応用につながるような研究が生まれること(選択と集中はそぐわない)、研究内容に加えて研究者の人となりや生活ぶりを紹介するようなサイエンスコミュニケーションもあるといいこと、市民のニーズにあった研究という視点(シチズンサイエンスや当事者研究)など、盛りだくさんだった。 子供への理科教育は等しく必要としても、大人に対しては、研究にそれほど興味のない層に無理に届けなくてもいいのでは、という提案もあった。そういう視点は大事なように思った。

Posted byブクログ

2022/02/13

「何の役に立つの?」「勉強して何の意味があるの?」世間、政府にとどまらず、この流れが子供達にも起こって来ていると感じる。自分の頭で考える「楽しむ」ことの大切さを伝えられる人に私はなりたい。

Posted byブクログ

2022/02/05

役に立つ立たない、お金になるならない、そんな物差しで研究を測るな!そんな当たり前なことが当たり前でなくなっている世の中を嘆く。お金有り余っているところは有り余ってるみたいなのに。

Posted byブクログ