コロナ禍、貧困の記録 の商品レビュー
コロナ下で貧困に喘ぐ人々を救済する活動に身を投じている著者の日々のルポ。 リーマンショックによる就職氷河期世代が困窮する人が続出した。 しかし、それを上回る規模の、あらゆる業種・世代の人たちの生活に打撃を与えたコロナウイルス。 特にサービス業・自営業・フリーランスは収入が激減...
コロナ下で貧困に喘ぐ人々を救済する活動に身を投じている著者の日々のルポ。 リーマンショックによる就職氷河期世代が困窮する人が続出した。 しかし、それを上回る規模の、あらゆる業種・世代の人たちの生活に打撃を与えたコロナウイルス。 特にサービス業・自営業・フリーランスは収入が激減。生死の境を彷徨う人が続出した。 家賃が払えずに路上生活者に身を落とす人が全世代で増加する。 (2020年、あの当時報道で見聞きしてはいたが、想像以上の状態だった。) こういう時に行政が積極的に対策を打たなければならないはずなのだが、政治に携わる人間が「庶民感覚の無い人間」ばかり。故に的外れな政策ばかり実施して被害を拡大させた。 「GoTo」や「お肉券」などなど、枚挙にいとまが無い。 諸外国はとにかくスピードとお金の大盤振る舞いを第一にして、まず国民の生活を落ち着けようとしている。つまり、「国民のみなさん、安心してください。生活は保障しますよ!」という政策が次々打ち出される。 かたや、我が国日本。 とにかく制度が使い難い、申請の手続きが煩雑、給付金が少ない、給付期間が短い、制度が周知がされておらず制度そのものの認識がされていない…、不始末だらけ。 衝撃だったのは、市民の生活を守るはずの役所の方々の態度。詳しくは本書を読んでほしい。 助けを求めてきているのに、助けにならない対応ばかり。 市民感覚、困窮している人々の感覚を理解していない。 本来なら福祉課にいる人なら、そういうことを理解していると思うが、現実は「お役所」。 国は「自助」を掲げるだけで、「共助」「公助」なんて頭にない。 著者の当時の政権(安倍・菅)に対する痛烈な批判。 これも含めて、本書を今の政治に携わる、すべての人読んでほしい。
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ぎりぎりで生きていこうとしている人たちの支援や現状を今知りました。 キレイ事だらけではないですが、知恵と熱意、そして希望を持ち続けることの大切さを改めてそう思いました。
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ボランティアでここまでの支援をしている人達が多くいるということが唯一の希望だった。 こんなにも経済格差がこの国には広がっているのだなと。 リアルな貧困の話は読んでいて苦しかった。
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コロナ禍で仕事を失い、公的な支援を受けられずに困っている人を助けている方のルポ。 東京は人口が多い分、経済がストップした影響で路頭に迷った人もたくさんいることが分かる。 コロナ禍における経済対策や公的扶助の成否についてはまだまだ知識不足だが、今日を生きるのすら困難な経済状況の人を...
コロナ禍で仕事を失い、公的な支援を受けられずに困っている人を助けている方のルポ。 東京は人口が多い分、経済がストップした影響で路頭に迷った人もたくさんいることが分かる。 コロナ禍における経済対策や公的扶助の成否についてはまだまだ知識不足だが、今日を生きるのすら困難な経済状況の人を数多く見てきた著者ならではの視点があると感じた。
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アクセス方法▼ https://library.kansaigaidai.ac.jp/%E8%B3%87%E6%96%99%E3%82%92%E6%8E%A2%E3%81%99/%E9%9B%BB%E5%AD%90BOOK#!#tu 電子ブックを読む▼ https://elib...
アクセス方法▼ https://library.kansaigaidai.ac.jp/%E8%B3%87%E6%96%99%E3%82%92%E6%8E%A2%E3%81%99/%E9%9B%BB%E5%AD%90BOOK#!#tu 電子ブックを読む▼ https://elib.maruzen.co.jp/elib/html/BookDetail/Id/3000124604
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コロナで貧困が増えて、自殺者も増えて、だけど政府がしてくれたことは一度きりの10万円の給付と、マスク2枚。あまりにも国民の命や生活を守ろうという気が感じられない政策に、落胆することばかりの数年。本当はもっと前からそういう流れがあって、著者はコロナ以前からの空気を緊急時になるより前...
コロナで貧困が増えて、自殺者も増えて、だけど政府がしてくれたことは一度きりの10万円の給付と、マスク2枚。あまりにも国民の命や生活を守ろうという気が感じられない政策に、落胆することばかりの数年。本当はもっと前からそういう流れがあって、著者はコロナ以前からの空気を緊急時になるより前に壊しておくべきだった、と何度も後悔する。 生活が立ち行かなくなっても最後には生活保護だってあるんだから、と楽観的に考えていたが、実際にはそう簡単にはいかないこともあると知る。自助じゃどうにもならない緊急事態に、共助で支え合っている人達がいて、それでなんとか生き延びれた人がいる。民間でできることを考えて支援を絶やさないようにしつつ、国へ訴え続けるなんてことをしなくてもいいようになればいいなと思う。国から「安心して」というメッセージが発されていたら、公助がもっと機能していたら、もっと明るい気持ちでこの国で暮らしていけただろうに。緊急時こそ周りをよく見なければ、と自分のことばかりだったコロナ禍を省みた。
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国立女性教育会館 女性教育情報センターOPACへ→https://winet2.nwec.go.jp/bunken/opac_link/bibid/BB11492259
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最近「無敵の人」による事件が増加している。これは、失うものが何もない人による自暴自棄とも言える事件だ。必ずしも生活困窮者ということではないが、このコロナ禍で、確実に生活が不安定になった人は増えているだろう。ますますこのような事件は増えるのか。コロナ影響の実態とは。それを知りたかっ...
最近「無敵の人」による事件が増加している。これは、失うものが何もない人による自暴自棄とも言える事件だ。必ずしも生活困窮者ということではないが、このコロナ禍で、確実に生活が不安定になった人は増えているだろう。ますますこのような事件は増えるのか。コロナ影響の実態とは。それを知りたかった。 山本太郎は、先の選挙で、人が生産性で判断される今の社会に対して疑問を発していた。人間に優劣や序列があるならば、そこには社会的弱者と言うものは存在する。この弱者を救う制度として、生活保護がある。しかし、税金で運用されるこの制度に対して、我々は感情を挟まずに理解するのは難しい。著者は、弱者寄りではあるが、全てをストレートには読むことができない。それが正直な感想だ。 残念ながら、コロナによって社会の不安定さがどう変わったのかはこの本ではよくわからない。この本で取り扱う人たちは、多くはコロナに関係なく、前から弱者だったように思うからだ。しかし「無敵の人」とどう対峙するのか、このテーマが続いていく危機感を強く感じる読書となった。
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いつも利用している図書館の新着書の棚で目についた本です。 雨宮処凛さんの著作は初めてです。本書は、長年にわたり「貧困問題」に取り組んできた雨宮さんが、今般のコロナ禍がもたらした貧困に苦しむ人々の生活への強烈なインパクトを、時の政権の取り組みや現行の福祉制度を押さえつつ書き記し...
いつも利用している図書館の新着書の棚で目についた本です。 雨宮処凛さんの著作は初めてです。本書は、長年にわたり「貧困問題」に取り組んできた雨宮さんが、今般のコロナ禍がもたらした貧困に苦しむ人々の生活への強烈なインパクトを、時の政権の取り組みや現行の福祉制度を押さえつつ書き記したレポートです。 本書が書き記したこの状況に全く手を差し伸べていない「政治」。この「現実」を見ても“自助”だ、“自己責任”だ、と言い続けますか。
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雨宮処凛さんの取り組み、新型コロナ災害緊急アクション、貧困という底なし沼に落ちた人を救う取り組みをしている全ての人に感謝します。 コロナが起こる前からこの国は異常だった。働く人の賃金を、生活を奪って、「コストカット」とドヤ顔。 障害者福祉や生活保護につながる人を「甘えている」「寄...
雨宮処凛さんの取り組み、新型コロナ災害緊急アクション、貧困という底なし沼に落ちた人を救う取り組みをしている全ての人に感謝します。 コロナが起こる前からこの国は異常だった。働く人の賃金を、生活を奪って、「コストカット」とドヤ顔。 障害者福祉や生活保護につながる人を「甘えている」「寄生している」と罵倒する。 コロナが原因?違うだろ。「お金がないだけで死なないといけないなんておかしい」と私は思う。でも政府は、行政は「お金がないのは自己責任だから死ねばいい」って思って、そう行動している。そういう政府が原因だ。 根本はどこまで遡るのでしょう?私は小泉政権時代の「既得権益」と「自己責任」と言う言葉が全ての始まりじゃないかと思う。 本当は中曽根時代から新自由主義政策は始まっていたのだが、日本人の「助け合い」や「おかげさま」と言った柔らかな心をこれほど破壊したのは、小泉純一郎だと、私は思う。 そんな助け合いを実践してくれて、本当にありがとうございます。実体験をさらけ出し、立ち向かうべき問題を明確にしてくれて、本当にありがとうございます。
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