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コロナ禍、貧困の記録 の商品レビュー

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17件のお客様レビュー

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2021/09/12

何をもって、どこから貧困か、生活保護のあり方は、生きる意味とは、差別とは…。 考えることも近寄ることもしたくなかった状況は、自分が当事者になった瞬間、何も知らず、どう行動していいかわからないまま当事者になることになります。 こういうひとよりましだよね、だからがんばろうね、とい...

何をもって、どこから貧困か、生活保護のあり方は、生きる意味とは、差別とは…。 考えることも近寄ることもしたくなかった状況は、自分が当事者になった瞬間、何も知らず、どう行動していいかわからないまま当事者になることになります。 こういうひとよりましだよね、だからがんばろうね、という励まし方を、子供のころからよくされていた人ほど、現実を知る時間、知ったあとで自分の心がどう動くのかを経験する必要があります。 恥ずかしい、価値がない、意味がない、そうした絶望に、人は案外簡単に陥るものだと思います。 助けるためのお金を無駄に使うひとがいるからといって、助けられる人を助けないことの理由にはならないと思います。 ひとからひとにお金に類することを簡単に移動させることは、長らく難しかったことです。でも今ならそれもできるようになりました。 当面は仕方ないとしても、何とか、役所や組織を介さずに素早く直接お金がいきわたるシステムも作れないものか、と感じます。悩ましく、そして、自分の価値観に強烈な圧迫感を感じさせる本です。

Posted byブクログ

2021/09/04

コロナ禍により、社会的弱者への貧困が益々加速していて、、、。 しかし、みんな目の前の自分達の生活を守る事に手一杯だし、困窮した人たちや様々な問題から目を背けて何食わぬ顔ー。 富める者は、苦労せずして資産を増やし、、、仕事や収入、教育、生活感や基盤サービスの格差が広がるだけでなく、...

コロナ禍により、社会的弱者への貧困が益々加速していて、、、。 しかし、みんな目の前の自分達の生活を守る事に手一杯だし、困窮した人たちや様々な問題から目を背けて何食わぬ顔ー。 富める者は、苦労せずして資産を増やし、、、仕事や収入、教育、生活感や基盤サービスの格差が広がるだけでなく、思考や道徳感などの分断までも大きくなり、この先は一体どうなってしまうのか、将来への不安、絶望感しかない。。。 だがしかしー こんな時こそ、国や政府は公助の力で困窮した市民を救い、さらに市民はお互いの出来る範囲で助け合い、この苦難を少しづつ乗り越えていかなければ。 明日は我が身、人を思いやる想像力と、一歩でも行動する勇気を!

Posted byブクログ

2021/08/31

「お金さえあれば住みたい、そして仕事してお金を稼ぎたい。」 コロナ禍で仕事を失い、住処を失った人たちはそう思う人がほとんどではないだろうか。 今まで払ってきた税金で生活を受給すれば良いのである、その権利があるのだ。生活保護の目的は「自立の助長」なのだ。まず住処を確保しなければ、仕...

「お金さえあれば住みたい、そして仕事してお金を稼ぎたい。」 コロナ禍で仕事を失い、住処を失った人たちはそう思う人がほとんどではないだろうか。 今まで払ってきた税金で生活を受給すれば良いのである、その権利があるのだ。生活保護の目的は「自立の助長」なのだ。まず住処を確保しなければ、仕事を得られないのである。 行政の仕事は「助けて」を訴える人が住処を得ることを手伝うことだ。住処とは「無料低額宿泊所」のことではない。それは無料でも低額でもなく、相部屋であり感染症のリスクが高い場所であるからだ。

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2021/07/31

生活保護バッシングによって、生活保護を頑なに拒否する人が増えたことを知った。 コロナ前に強く言っておけば、という著者の後悔を強く感じる。

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2021/07/27

雨宮処凛さんの本を読むのは久々ですけれども、面白かったというよりか、興味深かったですね! ヽ(・ω・)/ズコー 周りにここまで困窮されている方がいないのでアレですけれども、若者まで貧困に陥っているのですね… キャリーケース片手に当てもなく彷徨う若者…都内でもし見かけたらそ...

雨宮処凛さんの本を読むのは久々ですけれども、面白かったというよりか、興味深かったですね! ヽ(・ω・)/ズコー 周りにここまで困窮されている方がいないのでアレですけれども、若者まで貧困に陥っているのですね… キャリーケース片手に当てもなく彷徨う若者…都内でもし見かけたらそれは若年のホームレスかもしれないってことですね! 社畜死ね!! ヽ(・ω・)/ズコー まだまだ続きそうなコロナ禍…果たして元通りの日本に戻るんでしょうか!? とはいえ、戻らないと経済も回復しないだろうし、ますます生活に困窮されてこの本に書かれているように路上に放り出される人っていうのは増えるでしょうなぁ… 早く元通りの世の中に戻ってほしいと切に願う僕でした! さようなら! ヽ(・ω・)/ズコー

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2021/07/04

日本の貧困の一端について知ることが出来た。 自分は恵まれている方だと感じた。 小さなことでもいいから何か支援したいと思った。

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2021/05/05

このコロナ禍にあってこんなひどい行政対応があるなんて、と何度も怒りと涙に震えた。支援団体の頑張りには頭が下がる思いだけど、日本の公的扶助制度がなんとかならないといけない。 日本の生活保護利用率は2%を下回っており、捕捉率は2割程度。これは先進諸外国の中でも極めて低い数字だし、公的...

このコロナ禍にあってこんなひどい行政対応があるなんて、と何度も怒りと涙に震えた。支援団体の頑張りには頭が下がる思いだけど、日本の公的扶助制度がなんとかならないといけない。 日本の生活保護利用率は2%を下回っており、捕捉率は2割程度。これは先進諸外国の中でも極めて低い数字だし、公的扶助費がGDPに占める割合0.5%は、OECD加盟国平均の7分の1でしかない。 役所の水際対応に「不正受給者を出してはいけない」「生活保護費は抑制されるべき」という考えがあるかもしれないけど、それで本来支援が必要な人に届かないのは本末転倒。本来生活保護が必要な人8割が生活保護を受給していない一方、不正受給率は額にして、わずか0.4%にすぎない。自分も含め「極力生活保護は受けない・受けさせない」という考え方が染みついているようで情けない。どうか、必要としている支援が必要としている人の手に入る国になってほしい。 この本は、雨宮処凛さんの2020年春~2021年はじめあたりまでの記録。れいわ新選組の山本太郎さんもたびたび登場。

Posted byブクログ