ダイオウイカvs.マッコウクジラ の商品レビュー
深海生物たちの生態や進化の歴史についての本 深海生物の知識が全くない人向けの簡単な読み物という感じ。 興味深くはあるけど、色々端折ったところも多いだろうと感じる書き方だった
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子供の頃、集めていた遊戯王カードに『海竜ーダイダロス』というのがあった。海竜の名の通り海中に棲むドラゴンのようなモンスターで、こいつを生贄にすると『海竜神ーネオダイダロス』という進化体が出せる。 当時は何も考えていなかったが、長じて後、そういえばあれは何故"ダイダ...
子供の頃、集めていた遊戯王カードに『海竜ーダイダロス』というのがあった。海竜の名の通り海中に棲むドラゴンのようなモンスターで、こいつを生贄にすると『海竜神ーネオダイダロス』という進化体が出せる。 当時は何も考えていなかったが、長じて後、そういえばあれは何故"ダイダロス"なんだろうと疑問を覚えた。ダイダロスといえばギリシア神話の建築家か何かで、ミノタウロスが封じ込められている迷宮を造った人だ。それが何故海竜なのか。 長年に亘る素朴な疑問が意外なところで氷解した。答は本書の中にある。遊戯王カードのネーミングはけっこう凝っていて、意外とモチーフに忠実なのだと変なところで納得してしまった。
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タイトルに引かれて読み始めたが、残念ながら本書は深海の怪物がメインとなる話しである。 取り扱っているのは、ダイオウイカ、ラブカ、ミツクリザメ、ビワアンコウ、シーラカンスなどなど多種であり、それらは魅力的である。 イラストについては著者が描いたものであり、理解促進にはプラスに...
タイトルに引かれて読み始めたが、残念ながら本書は深海の怪物がメインとなる話しである。 取り扱っているのは、ダイオウイカ、ラブカ、ミツクリザメ、ビワアンコウ、シーラカンスなどなど多種であり、それらは魅力的である。 イラストについては著者が描いたものであり、理解促進にはプラスになるものだけに、どうせなら昔の文献のものを引用しても良かったのではと思う。 それにしてもそれぞれの名前については、基本ラテン語、ギリシャ語(シーラカンスは英語訛りだが)で、それぞれにはちゃんと意味があるのだなあと思わされた。 こういった生物を見るとまだまだ解明できていないことが多くあるということを知れて、それだけでも勉強になる。 本書の最後の方は、政治的な話になったりと、だいぶ焦点がズレており、興味深い深海生物をピックアップしているだけに、余計に残念と感じざるを得なかった。
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ニューネッシーの記述を読みたかっただけなのだが、深海生物の生態や発見の経緯など雑学色々で楽しい。 最終章はシーラカンスなのだが、余計な政治的言動が丸々不要。
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深海魚の豆知識が身につくのはいいが、中盤から後半にかけて生物学を超えた政治についての著者の主張がかなり織り交ぜられるのが、何とももったいない。著者のファンやその主張に賛同できる人には響く内容かも知れないが、生物学の内容を求める読者にとってはノイズになる。
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子どものころ,図鑑でリュウグウノツカイのイラストを見て,あまりにも魚らしくないその姿に衝撃を受けて以来,深海魚に興味を持つようになりました。 リュウグウノツカイ目的で手に取った本書ですが,深海魚の有名どころについては,一通り紹介されています。 やはりリュウグウノツカイについての...
子どものころ,図鑑でリュウグウノツカイのイラストを見て,あまりにも魚らしくないその姿に衝撃を受けて以来,深海魚に興味を持つようになりました。 リュウグウノツカイ目的で手に取った本書ですが,深海魚の有名どころについては,一通り紹介されています。 やはりリュウグウノツカイについての章が一番知的好奇心を刺激されました。 最初の方は読み物として面白いですが,後になるほど記述が分かりにくくなっていったように思います。 著者のイラストが記載されていますが,写真や元になる絵が掲載されていれば,なおよかったです。
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タイトルがキャッチーに流れすぎていて若干偽りがあるのだが、本書の正しい内容は副題にある「図説・深海の怪物たち」である。そう心得て読み始めても、初っ端から「この本のテーマはオオウミヘビである」と言われてまたタイトルを二度見することになった。順番に読むと、その意味するところやなぜこの...
タイトルがキャッチーに流れすぎていて若干偽りがあるのだが、本書の正しい内容は副題にある「図説・深海の怪物たち」である。そう心得て読み始めても、初っ端から「この本のテーマはオオウミヘビである」と言われてまたタイトルを二度見することになった。順番に読むと、その意味するところやなぜこのタイトルなのかは徐々に腑に落ちてくるのではあるが、どうもこの著者はケレン味たっぷりな語り口がお好みのようである。それが許容範囲であれば軽い生物系読み物として楽しめるだろうし、合わなければ読みづらいことこの上ないだろう。 ちなみに「図説」の部分は、全て著者自らによるイラストレーションによる。他の書籍等で繰り返し目にしたことのあるような有名な写真もその模写を掲載するという徹底ぶりで、その辺りが著者のこだわりなのかもしれないがちょっと謎。ニューネッシーとかは世代なので記憶鮮明な部分でもあり、その謎解きが読めたのは思わぬ楽しいおまけだった。 あと、最後のシーラカンスの章では生物の話を離れて政治とか研究者とかについて自説を展開していたのだがこれが思わぬトンデモ話でちょっとびっくりした。最後の最後で筆が滑ったのか編集者のチェックをすり抜けてしまったのかわからないが、暴走で締めくくられてしまったのは後味が悪かった。ちくま新書的にはセーフなんでしょうかねえ。
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