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みつばちと少年 の商品レビュー

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10件のお客様レビュー

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2024/01/30

中学受験の問題になっていたのがきっかけで読みました。児童書です。思っていたよりもいいお話しで面白かったです。

Posted byブクログ

2023/12/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「北の太陽」の子どもたちと過ごすひと夏の物語。 雅也は夏休みに、北海道の養蜂場で働くおじさんを訪れる。寝泊まりするのは「北の太陽」。さまざまな事情を抱えた5人の子どもたちが暮らしている施設だ。相手の気持ちを考えて話すことができず生きづらさを抱えている雅也は、同様に困難を抱えた北の太陽の子どもたちと共に過ごす中で、前を向いて歩くことができるようになっていく。 『みつばちマーヤの冒険』の印象的な言葉の数々が、ときに雅也たちの心と重なり、ときに生きていく道を照らし、物語を彩っていたところが素敵だった。 クラスの中で遠ざけられ疎外感を味わい続けていた雅也が、「自分を受け止めてくれている」と確かに感じ、誠実に応えようとする姿が微笑ましかった。個性豊かな5人の子どもたち、特に同い年の海鳴との心の深いところでつながりあった交流は読み応えがあった。初めは隔たりのあった距離感が、徐々に縮まっていく様子が見事に描写されていた。 養蜂場で働くおじさんをはじめ、「北の太陽」で働く志保子さんや栄さんの、誠実に自然や子どもたちと向き合って生きている大人たちの姿も魅力的。 いかめしコンテストの優勝者の決まり方が、コントのように描かれていたのが個人的には残念だった。もう少し納得感のある、本人たちのがんばりが確かに認められるような形で決まってほしかった。

Posted byブクログ

2023/11/17

三重の特性ある男の子が13歳の夏に、叔父の北海道の養蜂所をたより、児童福祉施設の子どもたちと関わる中で再生、成長をしていく話。 #中学受験 の出題も多い。 #みつばちマーヤの冒険 (世界の名作全集12高橋健二訳)からの注釈もなかなか多く、施設長はキリスト教信者を匂わせる発言もあ...

三重の特性ある男の子が13歳の夏に、叔父の北海道の養蜂所をたより、児童福祉施設の子どもたちと関わる中で再生、成長をしていく話。 #中学受験 の出題も多い。 #みつばちマーヤの冒険 (世界の名作全集12高橋健二訳)からの注釈もなかなか多く、施設長はキリスト教信者を匂わせる発言もある。故に、ミッション系での出題も多いのか? 個人的に16章は目頭が熱くなった。 #ブックサンタ

Posted byブクログ

2023/02/12

児童文学に求めるさわやかさがあった。 だれにでも生きる力が必要だ。経験は人生最大の財産であり、経験を共有できる仲間がいることの素晴らしさを感じた。 この本には心にとどめておきたいフレーズが多くある。

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2022/08/11

発達障害かもしれない雅也は空気が読めず友だちが作れない。普通でない雅也は普通に憧れている。そんな雅也は「北の太陽」で訳アリの子どもたちや志保子さん栄さんと過ごすうちに宝物をいっぱい手に入れ、普通にこだわらなくても前を向いて生きる力を得る。児童書らしく、良い言葉がいっぱい散りばめら...

発達障害かもしれない雅也は空気が読めず友だちが作れない。普通でない雅也は普通に憧れている。そんな雅也は「北の太陽」で訳アリの子どもたちや志保子さん栄さんと過ごすうちに宝物をいっぱい手に入れ、普通にこだわらなくても前を向いて生きる力を得る。児童書らしく、良い言葉がいっぱい散りばめられてたな。普通に拘らなくてもいいこと、誰かを守るということは人と触れ合うこと、誠実に生きること。そしてミツバチの面白い生態にも触れることが出来る。良い本でした。

Posted byブクログ

2022/08/02

発達障害の疑いがある主人公・雅也は叔父のいる北海道に遊びに行く。そこで子供のための施設・「北の太陽」でしばらく暮らすことになる。その北の太陽で暮らす子供達と触れ合いながら成長する雅也を描いた物語ー。 とても考えさせられる本。北海道の、のどかな場所で成長していく雅也の姿に感動した...

発達障害の疑いがある主人公・雅也は叔父のいる北海道に遊びに行く。そこで子供のための施設・「北の太陽」でしばらく暮らすことになる。その北の太陽で暮らす子供達と触れ合いながら成長する雅也を描いた物語ー。 とても考えさせられる本。北海道の、のどかな場所で成長していく雅也の姿に感動した。 また、雅也と触れ合う子供達が微笑ましい。 特に私は、海鳴と杏奈が好き。 是非手に取って欲しい一冊。

Posted byブクログ

2022/01/23

すごくおすすめという話にはならないですが、心が疲れた時に読むイージーリーディングとしては安定感のある展開で落ち着いて読めました。

Posted byブクログ

2021/09/11

印象的なフレーズがいくつも。 「生きるっていうのは、いつもあきらめと背中合わせだ。残酷だな」 「ぼくたちは、前を向いて歩く前に、顔を上げなきゃいけない。それだけでもたいへん」 「空は、どれだけ多くの残酷をながめてきても、おだやかだ。空を見ていると、けっきょくわたしにできるこ...

印象的なフレーズがいくつも。 「生きるっていうのは、いつもあきらめと背中合わせだ。残酷だな」 「ぼくたちは、前を向いて歩く前に、顔を上げなきゃいけない。それだけでもたいへん」 「空は、どれだけ多くの残酷をながめてきても、おだやかだ。空を見ていると、けっきょくわたしにできることなんて、なにもないとわかる。だからこそ、私も見ていよう。せめて残酷から、目をそらす人にはならないように」 などなど。 中学生におすすめ。 「みつばちマーヤの冒険」はタイトルしか知らないので、この作品を読んで、そちらも読んでみたくなりました。

Posted byブクログ

2021/08/08

発達障害の少年が養蜂家の叔父さんのいる北海道で養護施設の子供たちと交流し成長していく。物語の軸にみつばちマーヤの冒険があって、その内容至言とうまく関わりながら、生きることを肯定している。 コンテストのイカ飯がとても美味しそうだった。

Posted byブクログ

2021/07/10

発達障害の疑いがある中学1年の雅也と、様々な事情を抱えて北海道の児童養護施設「北の太陽」で暮らす子どもたちとの交流を描く。 彼らが共通して読んでいる『みつばちマーヤの冒険』から大切な言葉の引用がスパイスになっている。 「普通」ってむずかしい。 「普通」になりたいよなぁ。 「普通...

発達障害の疑いがある中学1年の雅也と、様々な事情を抱えて北海道の児童養護施設「北の太陽」で暮らす子どもたちとの交流を描く。 彼らが共通して読んでいる『みつばちマーヤの冒険』から大切な言葉の引用がスパイスになっている。 「普通」ってむずかしい。 「普通」になりたいよなぁ。 「普通に生きるって、世界を実感することだと思う。世界を実感すれば、きっと変われる」と雅也と海鳴の会話がやるせない。 コミュニケーションがうまく取れない雅也と家庭がない海鳴は自分たちを「普通」とは思えない。 でも「普通」ってなんだろう?  「自分の力ではどうにもならないことで悩む苦しさがわからないなら、大人失格です」 「あきらめる練習よりもあきらめない練習が必要な人もいるんです」 雅也が大人に向けて投げ掛ける言葉は核心を突いている。 そして雅也たちは、あきらめない練習をする。 贅沢と反対されたピアノの発表会ドレスを買うために、イカめしコンテストの賞金を狙って参加する子どもたちの奮闘が素敵だ。 イカめし食べたくなる。 雅也はこの地で、居場所と友と生きる力を得た。世界を実感した一歩だったのだろう。 「もう希望しかない」を合言葉にした雅也と海鳴は、心の奥にまで差しこんでくる光を受けとめたのだろう。

Posted byブクログ