海を抱いて月に眠る の商品レビュー
前半から中盤までは一種の青春小説のようでテンポよく進み、ワクワクした。後半、韓国の民主化運動に熱心に参加する姿や在日韓国団体同士の対立など描写されるが、日本人だと感覚的に理解出来ない部分もある。 しかし在日の近現代史を知れ、難しい複雑な立場に置かれていることも知ることができ、学び...
前半から中盤までは一種の青春小説のようでテンポよく進み、ワクワクした。後半、韓国の民主化運動に熱心に参加する姿や在日韓国団体同士の対立など描写されるが、日本人だと感覚的に理解出来ない部分もある。 しかし在日の近現代史を知れ、難しい複雑な立場に置かれていることも知ることができ、学びが多い。日本で生活しながらも母国を思い続け、韓国人としての名前やアイデンティティを誇りにする姿は何ともいえず、韓国との複雑な歴史や関係についても考えさせられる。在日という主題だけでなく、ひとりの人生の歴史という視点からも面白かった。 父親の手記を辿り、家族さえ知らなかった本当の父親の姿を知るという構成はすごく良く、この小説に合っていた。
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初めて読んだ作家です。興味深く読みました。面白いです。 あれこれはブログで。 https://plaza.rakuten.co.jp/simakumakun/diary/202508160000/
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在日の苦しみ、細かいリアルが描かれていた。 韓国から密入国せざるを得なかった背景、敗戦国なのに支配側の意識が抜けずにいる日本で暮らす苦しみ、韓国人からは認められず日本人にもなれない在日の孤独、祖国が分断され同民族で戦う悔しさ… 自分を偽り、家族と会えず仲間とも離れて、生きること...
在日の苦しみ、細かいリアルが描かれていた。 韓国から密入国せざるを得なかった背景、敗戦国なのに支配側の意識が抜けずにいる日本で暮らす苦しみ、韓国人からは認められず日本人にもなれない在日の孤独、祖国が分断され同民族で戦う悔しさ… 自分を偽り、家族と会えず仲間とも離れて、生きることに精一杯だった人生。 自分を諦めることを受け入れて、余生は穏やかに過ごせたのだろうか。もう少し知りたかった。 諦めてからのもがき、どう生きてきたのか。 1番近くで生きてきた妻への想いは?同志の妻や娘への支援が自身の懺悔になるのだろうが、自分の妻や息子、在日としての苦しみを1番共有するべき存在への距離感に、とても違和感と憤りが残る。 自身で語る勇気はないけど、辛かった半生を日記に残したのも、自身の懺悔なんだろう。 在日1世と2世、祖国を知らない在日との心理的な隔たりも、深いと感じた。
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サンジュ、日本名「文山徳允」の壮絶な人生を描いた大河小説だ。 サンジュは自分の素直な気持ちを表せない不器用な男だ。家族に対する彼の本当の思いやりは、死後残されたノートによって明らかにされる。その思いが最愛の妻「容淑」に伝えられなかったのが残念だ。
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ストーリーがスリリングだが暖かく感動的。在日朝鮮人の苦悩がリアルに描かれている。国政選挙の場で日本人ファーストという言葉が安易に行き交う今、多くの人に読んで欲しい。
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離婚して働きながら一人娘を育てる梨愛(りえ)。 横暴で厳格だった在日一世の父は、親戚にも家族にも疎まれながら死んでいった。 しかし、通夜では、人目もはばからず棺にすがりつく老人、目を泣きはらした美しい女性など、見知らぬ人たちが父の死を悼み、涙を流していた。 父はいったい何者だった...
離婚して働きながら一人娘を育てる梨愛(りえ)。 横暴で厳格だった在日一世の父は、親戚にも家族にも疎まれながら死んでいった。 しかし、通夜では、人目もはばからず棺にすがりつく老人、目を泣きはらした美しい女性など、見知らぬ人たちが父の死を悼み、涙を流していた。 父はいったい何者だったのか。 父の遺品の中から出てきた古びたノーには、想像を絶する半生が記されていた。 新しい在日文学の傑作!
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ずしんと心が揺さぶられる物語だった。密航して日本にたどり着いた在日1世の物語。祖国の統一や民主化を願って運動に関わっていくが、家族にはなぜかコミュニュケーション障害のように、うまく気持ちや愛情、行動の意味を伝えることができず、つい怒鳴ってしまう。亡くなってから日記を読むことで息子...
ずしんと心が揺さぶられる物語だった。密航して日本にたどり着いた在日1世の物語。祖国の統一や民主化を願って運動に関わっていくが、家族にはなぜかコミュニュケーション障害のように、うまく気持ちや愛情、行動の意味を伝えることができず、つい怒鳴ってしまう。亡くなってから日記を読むことで息子や娘たちは初めて理解できる過程が悲しいけれど感動的だった。
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不勉強なため、韓国の近現代史をほとんど知らずに読んだので前半は聞きなれない韓国名や言葉に悪戦苦闘したり、父の横暴な態度にイライラしながら読み進めていくがだんだん夢中になって読んでいた。自分の本当の名前も歳も偽り異国の地で家族を思い、国を思い生涯をおくった在日の人の気持ちなど今まで...
不勉強なため、韓国の近現代史をほとんど知らずに読んだので前半は聞きなれない韓国名や言葉に悪戦苦闘したり、父の横暴な態度にイライラしながら読み進めていくがだんだん夢中になって読んでいた。自分の本当の名前も歳も偽り異国の地で家族を思い、国を思い生涯をおくった在日の人の気持ちなど今まで考えたこともなかった。 読書は娯楽と思っていて、歴史や政治ものはあまり読んでこなかったけれど時々はこういう本も読んでみるものだと感じた。
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読書記録68. #海を抱いて月に眠る 本好き友が紹介してくれた作品 海を越え日本に来た父と 日本で生まれた息子、娘 更にはその子らにも繋がる 家族の物語 父親の不器用な姿の奥にある真実が一つ一つ見えていく毎に涙が溢れた 彼らの背負ってきた時代の苦労を、何も知らないでいる自...
読書記録68. #海を抱いて月に眠る 本好き友が紹介してくれた作品 海を越え日本に来た父と 日本で生まれた息子、娘 更にはその子らにも繋がる 家族の物語 父親の不器用な姿の奥にある真実が一つ一つ見えていく毎に涙が溢れた 彼らの背負ってきた時代の苦労を、何も知らないでいる自分が 恥ずかしい 知ろうとする事、伝え残す事の大切さ 友よ、ありがとう
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韓国の近代史を知らなかった。祖国を離れて、身を偽って暮らす葛藤も想像を超えていた。とはいえ梨愛の父が家族に向ける言動には共感も理解もできないなぁ。
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