依存 の商品レビュー

文縞絵斗(著者)

2024/09/01

未婚の母として高校生になる男の子を育てていた香奈枝。新しい恋人ができ入籍した矢先、その恋人が刺殺された。息子の犯罪を疑った香奈枝は自ら警察に出頭する。後半は二転三転してめまぐるしく展開していくのだけれど、セリフでの説明とかくどく感じた。伏線も回収して面白いのだけれど、なんかご都合主義的で拙く感じてしまった。

2024/05/13

たしか湊かなえのエッセイで話題に出た本。ミステリーは頭で直ぐに犯人を特定したくなるけど、進む事に一筋縄ではない事件で、親子の愛が絡んだ複雑な話で面白かった。

2023/07/31

これはなかなか難解というかなんというか。
真犯人のヒントがちりばめられすぎて、二転三転する推理。
「お前だったのか。」と納得した途端に「お前じゃないか！」となる。
それが面白くもあるんだけど。
被害者のせいでめちゃくちゃになってしまった真犯人家族がなんだか不憫。
被害者が一番悪いだろ。

2023/02/19

ばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞作品。

高校生の息子・真斗と二人暮らしの香奈枝は、友人の紹介で知り合った恭一と結婚する。
お腹に新しい命が宿った矢先、恭一が何者かに刺殺されネットには犯行声明の様なカキコミが。

息子の真斗が犯人なのではないかと疑いを持った香奈枝はある行動に出る。

犯人探しのミステリーに、母と息子の共依存を掛け合わせた物語。

デビュー作とあって、所々、文章にあかぬけない感じはあったものの、リーダビリティが高く終盤の二転三転は楽しめた。

最後の最後がやや冗長した点と内容と装丁のミスマッチは勿体ない。

2023/01/08

シングルマザーの香奈枝は、再婚した直後何者かに夫を殺されてしまう。悲嘆にくれる中、しかし彼女は高校生の息子がその犯人ではないかと気づいてしまった。息子への愛情と罪の意識から、その罪を被り自首することにする香奈枝。彼女は殺人犯として裁かれてしまうのか。読み応えのある人間ドラマが魅力的なミステリです。
事件の様相は単純なものなのだけれど、物語がかなり読ませられます。幸せの絶頂からの香奈枝の絶望、息子が犯人だという衝撃、しかしそれでも失われることのない愛情。罪を被ったところでなんにもならないのだけれど、それでも彼女の必死さはあまりに切なくて悲しいです。
ところが。謎めいた犯行声明が送り付けられる等の事態が起こるにつれ、先が読めなくなってきます。ちょっと待て、いったい何が起こってるんだ。そういえばなんか他にもいなかったか怪しい人？　思いもよらぬ展開に、後半は目が離せませんでした。

2022/11/10

ジャケでなんとなく食わず嫌いしていた一冊。頁を捲れば人情ものの警察小説。善意ある登場人物たち。彼らの視点を転じながら物語は進む。ご都合主義な展開だけど、その分疾走感があり一気に読めた

2022/09/08

福ミス出身の知念さんが最近面白くなってきたから、と読んでみたけど、最近の作品だからなのかライトノベルみたいで漫画みたいな台詞や行動が目についてしまった。日記もねつ造されたものだろうと簡単に予想が着く書き方だし、作者が謎解きではなく人間模様に重きを置いてるからこうなったのかなとは思うけど、ミステリーという感じではなかった。

2021/12/16

犯人は誰なのか？
二転三転して面白かった。
大切な決断をくだすのが早すぎる。
もっと話し合ってゆっくり決めればいいのに。
恋人親子。息子が1番っていうのはわかる。

2021/10/22

再婚相手を殺したのは息子なのか？
罪を被って自首する母。
真犯人が二転三転する。

キャラクター設定が所々ブレている気がして
イマイチ、ストーリーに入り込めなかった。

2021/08/22

08月-16。2.5点。
高校生の長男を持つ、シングルマザーの主人公。再婚予定の相手が殺害される。長男の部屋から、殺害の証拠が。。。

うーん、疑いがあっちゃこっちゃ動くが、、主人公の暴走感が否めなかった。準主役の刑事も癇癪持ちな感じで、なじめなかった。