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ヴォドニークの水の館 の商品レビュー

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12件のお客様レビュー

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2021/05/24

子どもの読み聞かせに。 チェコのむかし話だそうで、ヴォドニークの名前のアクセントはどうなのかな?と思いつつ。 仄暗い水の世界が、美しくて静かで、うっすらこわい。それだけに地上へ戻った時の明るさ暖かさ。 民族衣装も細かく描かれていて雰囲気が伝わる。 素敵な絵です。

Posted byブクログ

2021/05/09

子供の頃『長い長いお医者さんの話』を読んで、外国にもカッパがいるのかと思ったのと同時に、「カッパ」って言うのかな、という疑問も浮かんだのだった。 それが、ヴォドニークだったんですね!長年の疑問が氷解。(もちろんググればでてきたのだろうけど、こうやって偶然知る方が楽しい。) 降矢...

子供の頃『長い長いお医者さんの話』を読んで、外国にもカッパがいるのかと思ったのと同時に、「カッパ」って言うのかな、という疑問も浮かんだのだった。 それが、ヴォドニークだったんですね!長年の疑問が氷解。(もちろんググればでてきたのだろうけど、こうやって偶然知る方が楽しい。) 降矢ななさんがスロバキアに住んでいることも画家として選ばれた理由の一つだろうけど、この本を見て『おっきょちゃんとかっぱ』を思い出さない人はいないだろう。 深い水の底。逃げ出すとき、ぽっかりと明るいところがあって、そこに吸い込まれるように入っていくところ。うっとりするような美しさ。 『おっきょちゃんとかっぱ』は長谷川摂子さんの書いた物語だけど、この本を読んで、降矢さんという画家がいたからこそ、あの絵本の世界が成立したのだとあらためて思った。 水の底の異界に行って働くという昔話は「ホレおばさん」はじめいろいろあるけど、「いい娘」はよく働き、可愛がられて褒美をもらい、「悪い娘」は怠けて罰を受ける、というパターンが多い。しかしこれは「悪い娘」の部分がないため、勧善懲悪のイメージが薄く、だからこそ水底の暮らしやヴォドニーク、娘の心情を考えてしまう。 ヴォドニークは、ふだんは人を溺れさせたりしているのに、この娘は家に連れ帰ったということは、やっぱり寂しかったのかな。娘が人間の世界に戻ったあとまた一人暮らしに戻って、娘のことを思い出しているのかもしれないな、なんてことを考える。 降矢さんの絵の力でそう思うのかもしれない。

Posted byブクログ