ヴォドニークの水の館 の商品レビュー
身投げするところを、水の妖怪ヴォドニークに助けられ、仕えることになった貧しい娘。広間に置かれたたくさんの小さな壺を、決して開けてはいけないと厳命されます。開けるなと言われると、開けちゃうのが昔話あるあるですよね。でも、娘は単に好奇心に負けたのではなく、タブーを破ることで運命を切り...
身投げするところを、水の妖怪ヴォドニークに助けられ、仕えることになった貧しい娘。広間に置かれたたくさんの小さな壺を、決して開けてはいけないと厳命されます。開けるなと言われると、開けちゃうのが昔話あるあるですよね。でも、娘は単に好奇心に負けたのではなく、タブーを破ることで運命を切り拓いたのでした。ちょっとした感動です!
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京都の絵本屋さん『きんだあらんど』で出会った本 チェコの作家さんで、イラストは日本の方らしい。 色彩がとっても綺麗。お話もThe 昔話って感じ。 ヴォドニーク、ええやつかと思ったらそうでもないのか?哀しきお話でもあった。 チェコの子たちって 「ほら!早く寝ないとヴォドニークが...
京都の絵本屋さん『きんだあらんど』で出会った本 チェコの作家さんで、イラストは日本の方らしい。 色彩がとっても綺麗。お話もThe 昔話って感じ。 ヴォドニーク、ええやつかと思ったらそうでもないのか?哀しきお話でもあった。 チェコの子たちって 「ほら!早く寝ないとヴォドニークが来るよ!」とかって言われてたりするのかな。それとももっと怖い怪物がいるのかな…? 我ら日本人が「ほら!はよ寝なゴジラくるで」って言われてるみたいに。笑 みなさん、早く寝ないと“何が来る”言われてました?
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主人公は自殺しようと水に飛び込むと水の精ヴォドニークに助けられ、衣食住を与えられるのと引き換えに家事をする。触ってはいけないと命じられた壺には川で死んだ人の魂が閉じ込められていて‥という意外とダークな話だが、絵が本当に良い。 表紙の魚が綺麗なのに惹かれて借りたが、壺を前に逡巡する...
主人公は自殺しようと水に飛び込むと水の精ヴォドニークに助けられ、衣食住を与えられるのと引き換えに家事をする。触ってはいけないと命じられた壺には川で死んだ人の魂が閉じ込められていて‥という意外とダークな話だが、絵が本当に良い。 表紙の魚が綺麗なのに惹かれて借りたが、壺を前に逡巡する場面など、単純に場面を絵にするだけでなく、心情も反映されているところが素晴らしい。 話自体は浦島太郎風のチェコの民話。 お母さんは貧しいのに子供をたくさん産んでその日暮らしで、実は話に一切登場しない(この世に戻った時には既に亡くなっている)。父親はそもそも言及が一切ない。
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ヴォドニークは、水の中にいるようかい。ヴォドニークは、貧乏で死のうとしたむすめを助けてくれた。むすめは、めんどうを見てもらって、働いて、お金ももらった。 ヴォドニークが、人間のたましいをつぼの中にとじこめているのとか、つぼのふたを開けたら、命はないと言うのとかはこわい。でも、ヴォ...
ヴォドニークは、水の中にいるようかい。ヴォドニークは、貧乏で死のうとしたむすめを助けてくれた。むすめは、めんどうを見てもらって、働いて、お金ももらった。 ヴォドニークが、人間のたましいをつぼの中にとじこめているのとか、つぼのふたを開けたら、命はないと言うのとかはこわい。でも、ヴォドニークがたましいを集めていたのは、自分のそばに置いておきたかったからかな。ヴォドニークはこわいけど、優しいのかな。 むすめが、つぼのふたを開けたときの場面が印象的だった。すごくきれい。真っ暗な水の館が、たましいで明るくなった。閉じ込められていたたましいがうれしくて光ったのかな。むすめも、弟のたましいを助けて、貧乏でも家がいいなと思うようになった。よかった。 絵が、すごくきれいだった。むすめが館へ行って帰ってきたら、季節が変わっていた。自分でがんばって生きていこうとする気持ちには、春は明るくてちょうどいい。 後書きを読んで、ヴォドニークが河童だと書いてあって、似てるなと思った。(小5)
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絵がとっても綺麗。 色合いと女の子の表情がいい。 降矢ななさんの絵だとは。 ヴォトニークは善人?悪人?
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なかなかおもしろかった! 川に身を投げようとしている娘をさらう、娘は家に帰りたくなって帰ることを決意する、 掃除して集めたごみが金に代わるってのが面白いし、それを娘に与える、それを持って帰っても金のまま、 語ると面白そう。 降矢ななさんの絵がおとなしい感じがするが(笑) きれいな絵本だ。
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図書館本。私の選定本。チェコの昔話。読み終わって、チェコを世界地図で確認して。「超現実」にもちろっと触れて。絵本を読むのって、こういう本に巡り会いたいからなんだよね~と思える本。
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ヴォドニークというのは、チェコ周辺で語りつがれてきた「水の魔物」らしいです。 緑色というのが河童を連想させて、国境を越えた奇妙な類似が面白いのですが、その魔物に果敢に挑むことになるのが、一度ヴォドニークに命を助けられて彼(?)の館で働く、貧しいむすめということで。読んだ人それぞ...
ヴォドニークというのは、チェコ周辺で語りつがれてきた「水の魔物」らしいです。 緑色というのが河童を連想させて、国境を越えた奇妙な類似が面白いのですが、その魔物に果敢に挑むことになるのが、一度ヴォドニークに命を助けられて彼(?)の館で働く、貧しいむすめということで。読んだ人それぞれで、色んな感想があるようですね。 私が思ったのは、これって、ヴォドニークが過去に行ったことに加担している事になるのではと、むすめが思ったのではないかということ。そして、とある出来心がきっかけで家族を思い出し、今現在の本当の気持ちに気付いたのでは。あくまで、私見ですが。 ただ、これって結構勇気要りますよね? だって、命を助けられたことは確かだし(それがヴォドニークにとっては単に利用しただけだとしても)、ヴォドニーク怖そうだし。仕事の対価も貰えるのに。 しかし、彼女の場合、自分だけ良ければいいと思っていない、ある勇敢な行動を取ることで、危険を冒してでも成し遂げたい気持ちに、人生における選択の重要さ(学校では道徳的な行いと言いそうだが)というものを、私は感じました。 また、降矢さん(スロヴァキア在住)の、神秘的で幻想的な絵が印象に残り、水の微妙に異なる色が重なる様や、上記の勇敢な行動の絵は、とても美しく感じました。
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あとがきによるとヴォドニークはチェコの地域で語りつがれてきた水の魔物。たいてい緑色の体でいたずらしたり人を溺れさせたり、日本の河童のような存在らしい。 この絵本のヴォドニークはオレンジのロン毛に緑色の燕尾服と洒落た紳士のような装い。 貧乏で身投げ寸前の娘を水の館に住まわせ、言いつけを守らなくても一度は許したり…孤独なヴォドニーク意外と優しいと思う反面、壺の中身と最後はヒヤヒヤする場面もあって人と魔物のどこまでも相容れない寂しさを感じた。 5歳7ヶ月の息子も「ちょっとこわかった」と読み終えてポツリ。
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チェコの昔話。最近まで埋もれていたお話で、かつての原型を留めていた。 ある川の底にヴォドニークという水辺の主が住んでいた。気まぐれなヴォドニークは、人にいたずらをしかけたり、溺れさせたりしたが、この日はひもじさのあまり川に身を投げようとした貧しい娘を助け水の城で暮らせるようにした。 娘は城中の掃除をし、たくさんご飯も食べさせてもらい、ただ広間の壺の蓋はけして開けてはいけないと約束させられた。 壺の秘密を知った娘は…。 ☆流されるままだった娘の変化していく表情がよい ☆ヴォドニークが恐ろしくも切ない。神のようなもので、人の同情など要らないことかもしれないけど。裏表紙のヴォドニークは何を思っているのかな。 ☆季節がお話の中で移り変わっていく。貧しく辛い冬から、新緑のはえる明るい初夏へ。 ☆降矢ななさんの絵の雰囲気が変わったように思った。線の無い絵が画面の奥へと広がっていく。
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